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» 2013年09月05日 10時09分 公開

IFA 2013:“ワンタッチ”と周辺機器でスマートフォンの楽しさを広げるソニー (3/3)

[鈴木淳也(Junya Suzuki),ITmedia]
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ワンタッチ周辺機器と「QX100」「Q10」

 今回のソニーの新製品発表会で印象深かったのが、ワンタッチの積極アピールと興味深い周辺機器の数々だ。周辺機器については、すでに販売している腕時計型デバイスの「SmartWatch 2」を改めて紹介していたが、デバイス連携をアピールするとともに、同じ日にSamsungが発表した腕時計型デバイス「GALAXY Gear」への対抗もあるのではないかと考える。

すでに発売済みのSmartWatch 2も紹介した。Xperiaを盛り上げるコンパニオン製品の1つとして改めてアピールしている(写真=左)。Xperiaの楽しみを広げる試みの1つとして、ソニーはNFC技術を用いた「ワンタッチ」機能を全社を挙げてプッシュしていく。スマートフォン同士やスピーカーといった周辺機器の接続だけでなく、カメラやテレビ間のデータ転送まで、「ワン・ソニー」(1つのソニー)を象徴する機能といえる(写真=中央、右)

Xperia Z1を盛り上げる周辺機器の数々(写真=左)。展示コーナーでのXperia Z1。ヘッドフォンとセットで置かれており、NFCのワンタッチがここでもプッシュされている(写真=右)

 だが、今回の最大の目玉はCybershotシリーズの新製品「QX100」と「QX10」だ。外観はただの交換式レンズのようだが、シャッターまで備えて単体で撮影が可能だ。ただし、ファインダーとして使うディスプレイを用意していないため、この機能をスマートフォンと組み合わせて実現する。「専用のケース兼マウンターを買う」「カメラ本体のツメをスマートフォンに引っかける」といった利用場面を想定しており、QX100、QX10を装着したスマートフォンはコンパクトデジカメにも見える。スマートフォンとのソフトウェア的な接続方法は、NFCを使ってカメラを認証するだけで、無線LANで接続する。後は、本体とレンズを離しても撮影とデータの転送が可能になっている。

ワンタッチの機能を使う新しいCybershotの「QX100」と「QX10」。レンズと撮影機能のみで液晶ディスプレイを持たないが、スマートフォンを組み合わせることで各種設定や撮影画像の確認が行える。設定方法も簡単で、NFC対応のスマートフォンであれば、本体背面にレンズを合わせるだけで完了し、あとは無線LANを介して撮影制御や写真転送が行える

QX100の外観。カールツァイスの表記が確認できる(写真=左)。レンズ側面にはカールツァイスのロゴとともに、シャッターボタンとズームレバーが確認できる。スマートフォン上で画面をタップしてシャッターを切ることもできるが、物理シャッターが使いやすいことも多いだろう(写真=右)

 QX100は、カールツァイスのレンズを使った上位モデルの高性能レンズ型デバイスだ。ただし、低倍率ズームとなっており、ズーム性能に関しては、Gレンズを採用して10倍ズームが可能な「QX10」が使いやすいかもしれない。いずれにせよ、NFCを使った簡単設定で本体のカメラ性能を補うというコンセプトは興味深い。前述のスマートウォッチと合わせ、周辺機器でいかにスマートフォンを拡張していくかというソニーの挑戦を具現化した製品ともいえるだろう。

レンズ底面と上面。底面には三脚固定用の穴があり、上面には「N」のロゴのNFCアンテナを配置している。この部分をスマートフォンのNFCアンテナにタッチすることで相互接続が行われ、すぐに利用を開始できる

取り付け利用例。違和感なくコンデジ感覚で使える。ただ、画像の転送が無線LAN経由のため若干ラグがあったり、コンデジより手間がかかる部分もある。このあたりは手軽さとのトレードオフだろう

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