「XperiaZ1」カメラチェックの後編は、おもしろ機能編。いや、おもしろ機能といってはあれだけど、Z1には面白い撮影機能がいろいろと詰まっているのだ。
ピクチャーエフェクトやスイングパノラマといったおなじみの機能に加え、話題になった「タイムシフト連写」、画像を解析して関連する情報をひっぱってきてくれる「Info-eye」、3DCGと合成する「ARエフェクト」などなどである。
カメラ機能のメニューを見ると、全部で8個。
「プレミアムおまかせオート」と「マニュアル」については前編で細かくやったのでここではスルー。右上にある「アプリ」をタップすると、「カメラを使ったアプリ」を追加でダウンロードできる。
カメラアプリから追加のカメラ機能を呼び出せるという形がいい。特殊撮影系のアプリなんていちいち起動するよりメインのカメラアプリから呼び出せた方が分かりやすいもの。
ソニーは1年前から、同社のミラーレス一眼「NEX」シリーズで、カメラに新機能を追加できる「PlayMemories Camera App」を提供しているが、それのスマホ版といった感じ。また、ウィジェットから個々の機能を直接起動することもできる。
では順番に、まずはInfo-eyeから。
Info-eyeは、撮影した内容を解析して、それについて調べて教えてくれるという将来性豊かな機能。今のところ、ランドマーク、本やワインのラベル、それらに該当しない場合は位置情報や画面上のテキストを認識して、それがなんであるかネット上から探してくれるのだ。
面白いのでいろいろとやってみた。まずは原宿駅の駅舎。
次はテキストに挑戦。地下鉄の出口にあったこれ。さてこれをちゃんと読めたか。どんな情報を表示してくれるか。
神社の由来を解説した案内板。こういうのをちゃんと認識して読んでくれるとうれしい。
えっと、頑張ってくれたけど、縦書きはダメなようです。残念。
次はQRコード。これは余裕。一応「写真は正しく解析されましたか?」って出るところがいい。こうして少しずつ機能が増えていくのだ。
次は本。手元にワインがないので、自分の本でやってみた。
ちなみにInfo-eyeで撮影した画像は、このようにラベルが付いた状態で2Mの画像で保存される。
で、解析した結果から「詳細を表示」してみると。
Amazonのその本のページが開いたのだった。つまり、本の表紙を撮影すると、その場でその本を買えちゃうのである。
将来、解析できる内容が増えてきたら面白くなっていきそう。使い方もシンプルだし。
お次はタイムシフト連写。今回、一番話題の機能かもしれない。タイムシフト連写モードにして、被写体をじーっと見て「ここだ!」ってタイミングで撮影する。
そうすると、シャッターを押した瞬間の前後1秒ずつを「秒30コマ」の超高速連写で撮影してくれるのだ。2秒で60枚。
で、撮りっぱなしではなく、そこから一番いいタイミングのものを選べるのである。 しかも、60枚分をちゃんと「TIMESHIFT」フォルダに記録しているので、あとから選び直すこともできるのだ。
面白いのはそのインタフェース。こんな風に半円状にサムネイルが並び、指ですりすり動かすとアニメーションのように動くのである。そこで気に入った瞬間を止めればOkだ。
面白いので動画でどうぞ。
どうしてもスマホでは捉えるのが難しい瞬間ってのがある。例えば、猫がにゃあにゃあと鳴いていたので、一番口を大きく開いた瞬間を撮りたい。そんなときはタイムシフト連写である。
ただし……残念なことに画像サイズは2Mの16:9、つまりフルHDのサイズである。これがちょっと残念。例えば、「iPhone 5s」は秒10コマでシャッターを押す前の瞬間は記録してくれないんだけど、8Mサイズで撮影できる。
Xperia Z1は秒30コマでシャッターを押す前の瞬間も含めて記録してくれるから、こちらの方がタイミングを逃さないのだけど、2Mサイズである。そんな違い。
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