MNPの“キャッシュバック”はどれだけお得? 条件は?――都内の店舗を調べてみた2月下旬〜3月上旬の場合(2/2 ページ)

» 2014年03月07日 22時34分 公開
[田中聡,ITmedia]
前のページへ 1|2       

量販店:商品券のプレゼントが多い ポイント還元の店舗も

 都内量販店でも複数の店舗を調べてみた。調査期間は2月28日〜3月7日。

 A店では、ドコモ、au、ソフトバンクのAndroidスマートフォンにMNPで乗り換えると、1万円、1万5000円、2万円などの商品券をプレゼントしていた。端末代から値引きをしている製品もあった。いずれも2月28日までの期間限定キャンペーンだった。

 B店では、ドコモのiPhone 5sにMNPで乗り換えると、16Gバイトモデルが一括0円になるほか、1台につき2万円の商品券がプレゼントされる。さらに、家族4人で乗り換えると最大32万円もの額になる。発売されたばかりの「AQUOS PHONE Xx mini 303SH」にMNPで乗り換えると一括0円になり、1台で1万円、2台で6万円、3台で12万円の商品券がプレゼントされる。2月28日までの限定だったが、ウィルコムの「AQUOS PHONE es WX04SH」を、新規・機種変更・MNPで購入すると、最大5台で27万5440円が、毎月の利用料金から割り引かれるキャンペーンも行っていた。

 C店ではドコモ、au、ソフトバンクいずれもMNPで対象機種に乗り換えると、ポイントを還元するキャンペーンを実施している。ドコモの場合、MNPでXiスマートフォンに乗り換えると2万ポイントを還元する。さらに平日限定の特価セールとして、iPhone 5sに乗り換えると16Gバイトモデルを一括1万9800円に割り引くか、分割なら5万ポイントを還元すると案内していた。

 auは指定オプションの加入でiPhone 5cにMNPで乗り換えると、16Gバイトモデルを一括1円にすると案内。ソフトバンクではiPhone 5sを2台同時にMNPで購入すると、端末価格が計2円となり、さらに2万ポイントを還元する。3台なら計3円、3万ポイント還元と案内していた。いずれも指定オプションへの加入が必要。C店と同系列の別店舗でも、同様のキャンペーンを確認できた。

 D店では、それぞれMNPで乗り換えると、auのiPhone 5sは1台で1万円、2台で6万円、3台で12万円、ソフトバンクのiPhone 5sは1台で1万5000円、2台で8万円、3台で15万円、303SHは1台で1万円、2台で6万円、3台で12万円の商品券を得られる。条件はMNPのみ。こちらは後日店頭に引き取りに行く形となる。

 E店では、MNPでソフトバンクのiPhone 5sに乗り換えると、1台で1万5000円、2台で8万円、3台で15万円、iPhone 5cに乗り換えると1台で3万円、2台で10万円、3台で18万円の商品券を得られる。こちらは即日受け渡し。ただし「PhotoTV」(端末代込み)か「みまもりGPS」のどちらかを2年契約する必要がある。

 併売店でも同様のキャンペーンを実施しているところが多い。例えばある店舗では、MNPでiPhone 5s(16Gバイトモデル)を購入すると、一括0円になるほか、1台で1万円、2台で4万5000円、3台で10万円のキャッシュバックがある。条件は2年契約、オプションサービスへの加入、フラット型パケット定額サービスへの加入、有料コンテンツ×3件など。キャッシュバックは現金だが、購入30日後に自分で応募サイトに口座を登録することが必要で、応募が完了すると3カ月以内に口座へ振込まれる。

まとめ

 確認した限り、キャッシュバック(特典)の内容は以下のとおりに分類できる。

  • 現金(その場で手渡し、郵便為替、振り込み)
  • 商品券(その場で手渡し、後日郵送)
  • 端末価格から割り引き
  • 利用料金から割り引き
  • ポイント還元

 最も多かったのは商品券で、端末価格や利用料金からの割り引きもよく見られた。機種では、AndroidスマートフォンよりもiPhone 5s/5cが優遇されている店舗が多い。

 注意したいのがキャッシュバックを受けるための「条件」だ。2年契約やフラット型パケット定額サービスへの加入は、多くの店舗で必須としている。KDDIはauスマートパスの加入を必須としている店舗も多い。ソフトバンクはスマート体組成計、デジタルフォトフレーム、みまもりGPSなど通信機器の契約を条件にしているところもある。

 キャッシュバックの内容と条件を確認した上で、購入する店舗を決めたい。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2024年