クロスリンクマーケティングは4月2日、KD INTERRACTIVEの子供向けタブレット「Kurio touch 4S」と「Kurio 7S」、Polaroidの子供向けスマートフォン「PolaSma」(ポラスマ)を国内販売する。いずれも4月2日からトイザらス各店舗とオンラインストアで予約を受け付けるほか、4月25日からトイザらスで先行販売を行う。
4月2日にクロスリンクマーケティングは発表会を開催。同社の平石鳳志社長がKurioとPolaSma投入の狙いを語った。
KDの子供向けタブレット「Kurio」シリーズからは、Kurio touch 4SとKurio 7Sの2モデルが登場。2013年には世界13カ国で100万台を販売しており、米国の「Parent's Choice Award」や「Creative Child Magazine」などで賞を受けるなど、海外では高く評価されているという。平石氏によると、Kurioは「子供向けとして初めて『Google Play』に正式対応したタブレット」だという。「子供が寝たあとに親たちが映画を見たりゲームをしたりできるので、家族みんなで利用できる」(同氏)。Wi-Fi通信に対応しており、親のスマホのテザリングで通信するといった使い方も可能だ。
子供向け端末であるKurioの特徴は、親が子供の利用を制限できる「ペアレンタルコントロール」機能だ。Webサイトのフィルタリングや曜日、時間帯別の利用時間設定が可能で、アカウントごとの切り替えもできる。保護者向けの設定画面はパスワードロックができるので、子供は操作できないようになっている。
両端末ともOSはAndroid 4.2.2を採用する。ストレージ(フラッシュROM)は8Gバイト、メインメモリ(RAM)は1Gバイトで、「Cortex-A7」のデュアルコアプロセッサーを搭載している。メインカメラは有効約210万画素で、IEEE802.11b/g/nの無線LANに対応する。ゲームや動画、音楽などを楽しめるほか、学習アプリで子供の成長をサポートする。
Kurio touch 4Sは本体サイズが74(幅)×130(高さ)×13(奥行き)ミリ、重さが約142グラムという4型(480×800ピクセル)のポータブルタブレット。登録可能なアカウント数は4つで、70のアプリがプリインストールされている。対象年齢は6歳以上。イヤフォンが付属しており、音楽プレイヤーとしても楽しめる。価格は1万1999円(税別、以下同)。
Kurio 7Sは、本体サイズが140(幅)×207(高さ)×18(奥行き)ミリ、重さが約530グラムの7型(600×1024ピクセル)タブレット。登録可能なアカウント数は8つで、64のアプリがプリインストールされている。対象年齢は4歳以上で、取り外し可能で柔軟性があるクリアブルーのシリコン製保護カバーが付属する。価格は1万8999円。
Polaroidは2013年に「RainbowPad」を日本で発売しているが、その背景として2011年11月に学研教育総合研究所が発表した「小学生白書Web版」の調査で、女子小学生の「欲しいものランキング」1位のほとんどを「携帯電話」が占めたことが挙げられる。
Kurioと同じく、親が子供の利用を制限できるペアレンタルコントロール機能を搭載。専用アプリ「KIDO'Z」を使って設定や管理を行う。そのほか、特定の相手にしか電話できない「キッズダイヤラー」や、GPSで子供の居場所が分かる「子ども見守り居場所検索」機能も備える。
PolaSma最大の特徴は、SIMロックフリーのスマートフォンであること。平石氏によると、「子供が初めて使うスマートフォンを想定しているため、月額料金が抑えられるSIMロックフリー対応にした」という。通信はNTTドコモのFOMA(2.1GHz帯)とFOMAプラスエリア(800MHz帯)での利用を想定しており、W-CDMA対応のSIMスロット(標準SIMスロット)を2つ搭載するデュアルSIM対応だ。LTEは非対応。音声用とデータ通信用にSIMを使い分けたり、MVNOのSIMを差して通話はIP電話サービスを利用したりもできる。
本体サイズが70(幅)×142(高さ)×7.9(厚さ)というスリムボディが特徴で、5型ディスプレイを搭載している。プロセッサに1.3GHzクアッドコアを、OSはAndroid 4.2を採用するなどスペック面で妥協はしていない。ストレージ(フラッシュROM)は4Gバイトで、メインメモリ(RAM)は1Gバイト、バッテリー容量は1650mAhだ。カラーバリエーションはチェリー、ブルーベリー、レモンの3色を用意し、男女両方のニーズに応える。子供向けスマートフォンとしては高機能なため、保護者が利用制限を解除したあとも普通のスマートフォンとして使い続けることを想定している。価格は2万7999円。トイザらスではBIGLOBEのSIMとセットでの販売も行うという。
平石氏は「海外メーカーの製品はアフターサポートがないものが多いが、今回の3製品については弊社が電話とメールでサポートを受け付ける」と説明。初年度の販売台数目標は「Kurioシリーズがそれぞれ5万台で、PolaSmaが10万台」。「これからも子供向けスマートデバイス市場のトップランナーとして、日本市場をけん引していく」と意気込みを語った。
端末名 | Kurio touch 4S | Kurio 7S |
---|---|---|
型番 | 黒:C13200、白:C13201 | C13000 |
OS | Android 4.2.2 | Android 4.2.2 |
プロセッサ | Cortex-A7/デュアルコア | Cortex-A7/デュアルコア |
サイズ(幅×高さ×厚さ) | 74×130×13ミリ | 140×207×18ミリ |
重さ | 約142グラム | 約530グラム |
バッテリー容量 | 20000mAh | 4000mAh |
メインカメラ | 有効約210万画素 | 有効約210万画素 |
インカメラ | 有効約30万画素 | 有効約30万画素 |
メモリ | ストレージ(フラッシュROM):8Gバイト、メインメモリ(RAM):1Gバイト | ストレージ(フラッシュROM):8Gバイト、メインメモリ(RAM):1Gバイト |
外部メモリ | microSD(最大32Gバイト) | microSD(最大32Gバイト) |
ディスプレイ | 約4型(480×800ピクセル) | 7型(600×1024ピクセル) |
ボディカラー | 黒、白 | クリアブルー(保護ケース) |
アカウント登録数 | 4 | 8 |
プリインストールアプリ数 | 70 | 64 |
対象年齢 | 6歳〜 | 4歳〜 |
主なサービス・機能 | 無線LAN(IEEE802.11b/g/n)、ペアレンタルコントロール ほか | |
発売予定 | 4月25日 | |
機種名 | Polaroid SmartPhone PolaSma |
---|---|
OS | Android 4.2 |
プロセッサ | MTK6582/1.3GHzクアッドコア |
サイズ(幅×高さ×厚さ) | 約70×142×7.9ミリ |
重さ | 約152グラム |
連続待受時間 | Wi-Fi:約40時間 |
バッテリー容量 | 1650mAh |
メインカメラ | 有効約800万画素 |
インカメラ | 有効約200万画素 |
メモリ | ストレージ(フラッシュROM):4Gバイト、メインメモリ(RAM):1Gバイト |
外部メモリ | microSD(最大32Gバイト) |
ディスプレイ | 約5型(540×960ピクセル)IPS液晶 |
ボディカラー | チェリー、ブルーベリー、レモン |
主なサービス・機能 | 無線LAN(IEEE802.11b/g/n)、ペアレンタルコントロール、テザリング、Bluetooth、GPS ほか |
発売予定 | 4月25日 |
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