新製品から変わり種まで――CESで見たモバイルデバイス約40機種を一挙紹介:2013 International CES(1/3 ページ)

» 2013年01月19日 17時36分 公開
[田中聡,ITmedia]

 1月8日から11日(現地時間)にかけて、米ラスベガスで開催されたCES。「Consumer Electronics Show」という正式名称のとおり、テレビ、カメラ、PC、携帯電話など家電全般の新製品が展示される。筆者は今回初めてCESの展示会場を訪れたが、想像以上にスマートフォンやタブレットの展示が多かったと感じた。スマートフォンの新製品に加え、家電とスマホ・タブレットを連携させたサービス、ユニークなコンセプトのタブレット、発表済みのスマホ・タブレットを展示するメーカーが多く見られた。ここでは、発表された新製品や、ブースを回った中で目に留まったモバイル関連の製品を紹介していきたい。

Xperia Z、Ascend D2、Grand S――CESで発表された新製品

 スマートフォンの新製品としては、Sony Mobileが「Xperia Z」「Xperia ZL」、Huaweiが「Ascend D2」「Ascend Mate」、ZTEが「Grand S」を発表した。Xperia Z、Ascend D2、Grand SはいずれもフルHD表示(1080×1920ピクセル)対応の5インチディスプレイやクアッドコアプロセッサーを搭載するなど、高いスペックを持つ。スペックだけではなく、Xperia Zは背面にガラス素材を用いた高級感あるボディ、Ascend D2は徹底して質感にこだわったメタルフレーム、Grand Sは薄型ボディに豊富なカラーバリエーションをそろえるなど、三者三様でうまく特長を打ち出している。Ascend Mateは6.1インチという大きなディスプレイが目を引くが、このサイズ感がどこまで受け入れられるのかは気になるところだ。Xperia ZとAscend D2は日本での発売もアナウンスされており、キャリアの正式発表が待たれる。

photophoto 「Xperia Z」(写真=左)と「Xperia ZL」(写真=右)
photophoto 「Ascend D2」(写真=左)と「Ascend Mate」(写真=右)
photophoto 「Grand S」

世界最薄スマホや次世代チップ搭載機も――中国や韓国メーカーの注目製品

 Samsung電子とLGエレクトロニクスは、CESでスマートフォンの新製品は発表しておらず、ブースでは主に発売中の製品を展示していた。日本でもおなじみの「GALAXY Note II」や「Optimus G」のほか、「GALAXY Note 10.1 LTE」「Optimus Vu II」「Nexus 4」なども見られた。

 Optimus Vu IIは、日本でも発売した「Optimus Vu L-06D」や「L-06D JOJO」のベース機である初代「Optimus Vu」の後継機。韓国で発売されている。5インチXGA(768×1024ピクセル)という画面サイズはそのままに、Qualcommのチップ「MSM8960」、2GバイトRAM、8Mピクセルの裏面照射型CMOSカメラを搭載するなど、初代からブラッシュアップされている。ボディも丸みを帯びて持ちやすくなった印象だ。Android 4.2を搭載したGoogleのリファレンス機 Nexus 4は、4.7インチのワイドXGA(768×1280ピクセル)IPS液晶やクアッドコアCPU、2GバイトRAMを備えるなどスペックは十分。日本では発売されていないが、「Nexus 7」のような日本展開も期待したい。

photophoto 「GALAXY Note II」と「GALAXY Note 10.1 LTE」
photophotophoto 「Optimus G」(写真=左)と「Nexus 4」(写真=中、右)
photophotophoto 「Optimus Vu II」は、初代に比べてややボディが丸みを帯びている

 Huaweiは従来のAscendシリーズに加え、ドコモから発売された「Ascend HW-01E」や、Windows Phone 8を採用する「Ascend W1」も展示していた。Ascend W1は63.5(幅)×124.5(高さ)×10.15(厚さ)ミリという小振りなボディに、4インチワイドVGA IPS液晶や5メガピクセルカメラなどを搭載する。チップセットはQualcommのSnapdragon S4「MSM8230」で、LTEはサポートしない。最新Androidスマホに比べるとスペックはやや抑えめだ。

photophoto Windows Phone 8搭載の「Ascend W1」

 ZTEブースはGrand Sをメインに展示していたが、このほかに気になったのが、参考展示されていた「ZTE P897A10」というスマートフォン。5.7インチHD液晶や3200mAhバッテリーを備え、Android 4.1やLTEをサポートするなど強力なスペックを持つ。さらに、プロセッサーに、Qualcommの新しい「Snapdragon 800」シリーズに属する「MSM8974」を採用していることにも注目したい。Snapdragon 800は、クアッドコアCPUのアプリケーションプロセッサーとLTEモデムが1チップになっていることに加え、LTEのCategory 4(下り最大150Mbps)や7.1chマルチサラウンドをサポートするなど、スマホやタブレットの機能をさらに拡張できる。ある意味Grand Sよりも性能が高いわけだが、発売時期や地域が気になるところだ。このほか、Windows 8対応タブレット「ZTE V98」も展示していた。10.1インチディスプレイや7000mAhバッテリーを備えるほか、LTE通信にも対応する。

photophotophoto Qualcommの「MSM8974」を搭載する「ZTE P897A10」。背面のボディには「China Mobile」のロゴがある(写真=左、中)。ZTE P897A10のスペック(写真=右)
photo Windows 8タブレット「ZTE V98」

 海外での展示会ということで、日本国内ではなかなかお目にかかれないメーカーの製品も多く展示されていた。中国の家電メーカー「Hisense(ハイセンス)」は、今年は大きな展示スペースを確保しており、テレビ、スマホ、タブレットなどで存在感をアピールしていた。スマートフォンで紹介していたのは「EG960」というモデル。OSはAndroid 4.0、チップはQualcommの「MSM8625」(1.2GHzデュアルコアCPU)、2000mAhバッテリー、4GバイトROM+512MバイトRAMを採用するなど、スペックは標準的だが、デュアルSIMに対応しているのが大きな特長だ。レッドやイエローなどカラフルなボディも目を引く。タブレットは、7インチディスプレイや4500mAhバッテリー搭載の「M370」、10.1インチディスプレイや6400mAhバッテリーを備える「M3101」を展示していた。いずれもプロセッサーには「Tegra 3」を採用している。

photophotophoto Hisenseの「EG960」
photophoto 7インチタブレットの「M370」(写真=左)と10.1インチタブレットの「M3101」(写真=右)

 同じく中国のメーカー TCL Communicationは、「ALCATEL ONE TOUCH」ブランドのスマートフォンを展示。新製品の1つ「ONE TOUCH IDOL ULTRA」は、同社が“世界最薄”とうたう厚さ6.45ミリのスリムなボディが特長。そのほかのサイズは134.4(高さ)×68.5(高さ)ミリ、重さは115グラム。ディスプレイは4.65インチのHD有機EL、8Mピクセルカメラ、デュアルコアCPU、Android 4.1を備える。LTEには対応しない。中国で発売予定。同じく新製品の「ONE TOUCH SCRIBE HD」は5インチHD液晶やクアッドコアを備えるなどい高スペックを誇る。中国や米国で発売予定。

photophotophoto 6.45ミリという極薄ボディを誇る「ONE TOUCH IDOL ULTRA」
photophoto 5インチのハイエンドスマホ「ONE TOUCH SCRIBE HD」

 日本の国産スマートフォンやタブレットはシャープが展示。同社はIGZO技術をアピールしており、ディスプレイにIGZOを採用した「AQUOS PAD SHT21」「AQUOS PHONE ZETA SH-02E」「AQUOS PHONE Xx 203SH」を紹介していた。「2日間充電なしで使える」といったIGZOのメリットを聞いて驚いている来場者も多かったそうだ。

photophotophoto 左から「AQUOS PAD SHT21」「AQUOS PHONE ZETA SH-02E」「AQUOS PHONE Xx 203SH」
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