LGエレクトロニクスは、CES 2013では新製品を発表しなかったものの、フラッグシップモデルの「Optimus G」などを展示。高速CPU、大画面ディスプレイでスマートフォンの使い方がより便利になることをアピールしていた。また家電とスマートフォンの連携もあわせて紹介していた。
LGブースには日本でも発売中のOptimus G、Googleの最新リファレンスモデルの「Nexus 4」、そして5インチの韓国向けモデル「Optimus Vu II」が展示され、高速なCPUや大画面化による新しい機能のデモが行われていた。
Optimus Gは日本でもNTTドコモとKDDIから発売されているモデル。米国ではAT&TがLTE/W-CDMA版を取り扱うほか、SprintからはLTE/CDMA2000対応製品が販売されている。米国ではほかにVerizonが派生モデルを投入している。一方、LTE/W-CDMA版は欧州やアジアでは通信事業者取り扱いのほか、SIMフリー版をLGが直接販売している国もあるとのこと。
1.5GHzのクアッドコアCPUと1280×768ピクセルのTrue HD-IPS+液晶がOptimus Gの大きな特長。ブースでは、HD TVへの高画質ビデオ出力や画面を半透明表示にすることで、マルチタスク的な操作が可能な「Q Slide」、動画再生中も拡大縮小が可能な「Live Zooming」機能が紹介されていた。
2012末に販売が開始されたNexus 4も展示。こちらはGoogleからのオンライン販売のみであり、店頭購入ができないことから、来訪客の多くが実物を手にとって動作や質感を確認していた。Nexus 4はGoogleのリファレンスモデルであり、最新のAndroid OS 4.2を搭載。ブースでは新しくなったロック画面や文字入力を試す来場者が多かった。本機のデザインはLGのOptimusシリーズと異なるが、これはGoogleのNexusシリーズと合わせたものになっているという。
そして5インチ、4:3のアスペクト比を持つOptimus Vuシリーズについては、最新の「Vu II」を展示。こちらはまだ韓国のみで販売されている。CPUを強化し、初代Vuと同サイズ、同解像度のディスプレイを搭載しつつ、サイズを小型化して軽量化も図られている。日本でドコモから発売中の「Optimus Vu L-06D」と比較すると、外周は一回り小さくなった印象だ。
Optimus Vu IIは新たに画面を横スクロールさせてメモやスケッチが取れる「Panorama Note」や、2台間でリアルタイムに手書きメモや写真を送受信できる「Vu Talk」機能を搭載。どちらも5インチサイズの大型ディスプレイを有効活用でき、アプリケーションとして提供されている。説明員によると、今後ほかのOptimusユーザー向けに両アプリケーションを提供することも検討中とのこと。
ブース内にはLGのスマート家電の展示コーナーも設営されていた。同社のスマート家電は自社開発の「LG THINQ」技術により相互に接続され、電力の有効利用や外機器との連携ができる。家電と一緒に同社のスマートフォンが置かれ、リモートコントロールや動作状況の確認ができた。ほかにも、スマートフォンをテレビのリモコンやサブ画面として利用できるなど、家電コントローラーとしてのスマートフォンの利用は実用的なものになっていると感じられた。
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