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» 2014年08月07日 00時00分 公開

MVNOのSIMカードで「VoLTE」は利用できる?――IIJが検証結果を紹介IIJmio meeting #4(2/2 ページ)

[房野麻子,ITmedia]
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 通話だけでなく、通話中にLTEのデータ通信も可能だ。ドコモSIMを使った場合と異なるのはビデオコールが使えないこと。ビデオコールを発信してもすぐに終了してしまうという。なお、VoLTEを利用せず、現状のまま3Gで通話することもできる。SO-03Fの通話モード設定には「VoLTE/3G」「3Gのみ」のどちらかを選択できるようになっている。

photophoto みおふぉんの場合、ビデオコールは使えず、発信してもすぐに終了となる(写真=左)。Xperia Z2の通話モード設定では「VoLTE/3G」「3Gのみ」から選べる。従来通り常に3Gでの通話を選ぶこともできる(写真=右)

 VoLTEの特徴はIIJmioのSIMを差した場合でも同様だ。VoLTEは一般的なVoIPと異なり、通話向けに帯域や優先制御が確保され、電話サービスとしての品質が高い。110番などの緊急通報も確実につながる。3Gと比較して通話の発着信処理が速く、相手にすぐにつながる。また、通話中にLTEから3Gエリアに移動すると、3Gの回線交換方式に切り換わる。もちろん、データ通信も3Gに切り換わるのだが、従来はLTEエリアにいるときでも、通話は3Gの回線方式となり、データ通信も3G通信になってしまっていた。VoLTE対応により、LTEエリアにいるときは高音質通話とLTEの高速通信が利用できるようになった。

photo VoLTEの特徴はIIJmioのSIMを差した場合でも、そのまま引き継がれる

 IIJmioはデータ通信に関してはさまざまなサービスを提供しているが、音声に関する通信はすべてドコモの設備を通っているので、通話サービスはほかのMVNOとの差別化が難しい。これはVoLTEになっても変わらないという。「現在はドコモのネットワーク内で通話が行われているので、高品質通話が実現できている。将来、ほかのキャリアがVoLTEを始めたときに、他社端末とも高品質通話ができるかどうかは興味深いところ」(宮本氏)

photophoto みおふぉんを使う場合のネットワーク構成。IIJが担っているのはピンク色の部分で、黄色の部分はドコモの設備。音声通話に関わる通信はすべてドコモの設備を通話する(写真=左)。これはVoLTEの場合も同様だ(写真=右)

 VoLTEや音声通話サービスに関してユーザーからは以下のような質問が挙がった。

―― VoLTEの通話について、先日、MVNOの1社がドコモに相互接続を申し入れるという発表があったが、MVNOでまとまって動くということはないのか。

宮本氏 現時点でそういう取り組みはありません。

―― VoLTEを利用する場合、「クーポンスイッチ」(高速データ通信の有効/無効を切り替える機能)のオン/オフは関係あるのか。

宮本氏 クーポンはインターネットに関わる部分に関係するもので、音声通話については関係ありません。

―― 「楽天でんわ」のようなやり方で、通話料を安くする方法を取り入れることはできないか。

堂前氏 恐らく楽天でんわなどは、電話網の先で安くする仕組みを取り入れていると思います。VoLTE、VoLTEじゃない関係なく、一度公衆電話網に入った後の話になってくるんじゃないかと思います。VoLTEならではのサービスが出てくるかどうかは、まだ分からないです。

宮本氏 音声通話の設備に取り組むのはなかなか大変です。技術的には可能ですが、法令上、コスト上のハードルが高いです。

―― VoLTEの設定は端末に埋め込まれていて、端末に縛られた仕組みなのか。

宮本氏 VoLTEの場合は、確証は持っていませんが、IMSという名前が設定されてルートが固定されています。端末に埋め込まれているという理解でいいと思います。また、これも確証はありませんが、各社共通でAPNの名前はIMSになるはずです。海外に行ってローミングしたときに共通APNにしておけばそのまま使えるので、業界統一にしているのだろうと理解しています。

―― VoLTEはSIMフリーのNexus端末やiPhoneでも対応するような大きなトレンドになるのか。それともドコモの中で完結するようなものなのか。

宮本氏 回答が難しいのですが、ドコモさんから発売される端末については、しっかりテストされている。SIMフリー端末はドコモさんがテストするとは限らないので、VoLTE対応だとしても使えない可能性はあると個人的には思っています。VoLTEはまだ始まったばかりなので、当面注意が必要だと思います。

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