2015年に入ってからもMVNO市場には、ホットな話題、ビッグニュースが年明け早々から続いています。そのニュースとは、Xperiaシリーズを展開するソニーモバイルコミュニケーションズの親会社であるSONYと、国内中古本チェーン最大手のBOOKOFFが相次いで参入を発表。この2つのニュースについて見ていきたいと思います。
まず1月27日にSONYが子会社のSo-netのSIMと、Sony Mobile Communications(以下、ソニーモバイル)のスマホ「Xperia」シリーズの旧モデルをセットにし、イオン向けに商品を提供することを発表しました。端末やプランに関する詳細は未定ですが、想定される端末価格は3〜4万円程度になる見通しであると、日本経済新聞などの新聞各社が伝えています。
国内展開はされていませんが、ソニーモバイルは海外向け端末としてXperia EシリーズというSIMフリースマホを販売しています。その最新モデルである、「Xperia E3」の海外マーケットにおける販売価格をみると3万円程。新聞報道にあった価格帯にも近いので、「これが発売されるのではないか!?」と、ネット上では早くも話題になっています。
その一方で技適などの問題もあるため、「旧モデル」とあることから「国内で発売したXperiaシリーズが提供されるのでは?」という声もあり、憶測が憶測を呼んでいる状況。しかし、話題性とインパクトは十分で近日中に行われるであろう、正式発表が楽しみです。
余談ですが、2014年末にはSONYから分社化したVAIOとb-mobileを展開する日本通信とタッグを組み、格安スマホを提供するというニュースもありました。こちらの発表も間もなく行われると予想されており、SONYファンでなくとも、どのようなSIMフリースマホが提供されるのか気になる所ではないでしょうか!?
SONYがイオンへの供給を明らかにした同日の午後、ブックオフコーポレーションはモバイルサービスの新ブランド「スマOFF」を立ち上げることを発表しました。
その第一弾として2015年1月28日より、全国にあるBOOKOFFの一部店舗にてデータ専用の格安SIMと、Acer製のSIMフリースマホをセットした商品の販売を開始します。NTTドコモの回線を利用したデータ専用SIMは、1日70MBまでの高速データ通信とSMSがセットになっており月額1,058円。また、月額324円の「安心サポート」というオプションを用意しており、初めてスマホを使うという人を支援するバックアップ体制も整っています。
提供される端末は、台湾に本社を置くAcerの「Liquid Z200」。パソコンやタブレットなどで有名な企業ですが、日本市場向けにスマホを投入するのはこれが初めて。価格は10,800円です。
主なスペックはというと…
OS | Android 4.4.2 | |
---|---|---|
ディスプレイ | 約4インチ(800x480) | |
CPU | デュアルコア 1.0GHz | |
メモリ | ROM 4GB/RAM 512MB | |
ネットワーク | WCDMA | 900/2100MHz |
GSM | 850/900/1800/1900MHz | |
サイズ | 126.5x65x10.3(mm) | |
重量 | 約130g | |
バッテリー | 1300mAh | |
カメラ | 背面:200万画素 | |
Wi-Fi | IEEW802.11b/g/n | |
Bluetooth | 4.0+EDR | |
本体価格が10,800円ということもあり、スペックはやや控え目です。しかし、デュアルSIM(標準SIMスロットx1、micro SIMスロットx1)を搭載。また、「Quick Mode」という機能があります。これは利用者が自分にあった使い方を選べるAcerオリジナルのホーム画面。「シニアモード」をはじめ4種類から選択できます。
新規参入だけでなく、既存のMVNOも新たなプランが。特にNTT東西の光卸開始を受けての光回線とセットになった割引施策などを行うと、U-NEXTやBIGLOBEが発表しました。格安SIMサービスの提供だけでなく、私達の通信環境をよりお得にしてくれる存在として、今年はさらに盛り上がりを見せることでしょう。
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