楽天モバイルが「データSIM」と「ARROWS」をラインアップ “ポイント支払い”も夏にスタート:二子玉川と仙台にも出店

» 2015年02月24日 23時48分 公開
[平賀洋一,ITmedia]

 MVNOサービス「楽天モバイル」を展開する楽天グループのフュージョン・コミュニケーションズは2月24日、同ブランド初のデータ専用プラン「楽天モバイル データSIM」を3月16日から開始すると発表した。またSIMカードとセット販売するスマートフォンに、富士通製の「ARROWS M01」を追加する。

photo 楽天 副社長執行役員の平井康文氏(右)

 データSIMは既存の音声付きプランと同様にNTTドコモのLTE回線を利用しており、下り最大150Mbpsの高速データ通信が可能。料金プランは月間のデータ容量が2.1Gバイトで月額900円(税別、以下同)、4Gバイトで月額1450円、7Gバイトで月額2260円の3種類を用意した。

photo 「楽天モバイル データSIM」の料金

 高速通信が可能で2Gバイト以上のデータ容量を持つプランは「業界最安水準」(同社)だという。このほか、通信速度が最大200kbpsと低速ながら月額525円で使い放題になるベーシックプランもある。いずれもSMS機能は月額120円の有料オプションとして提供する。

 高速通信のデータ容量が超過した場合は、通信速度を200Kbpsに制限する。さらに、連続した3日間に一定以上の通信(2.1Gバイトプランで360Mバイト、4Gバイトプランで800Mバイト、7Gバイトプランで1.2Gバイト)を行った場合も、通信速度制限を行う。データ容量は100Mバイトごと300円でチャージが可能で、チャージ後の有効期限は3カ月間となっている。

 楽天モバイルではデータSIMの発表に合わせて、予約購入者に楽天スーパーポイントを500ポイント付与するキャンペーンも開始した。期間は2月24日から3月16日の9時59分まで。

 3月から楽天モバイルでデータSIMを提供することから、従来提供してきた「楽天ブロードバンド」のデータ専用プランは新規の申し込みを終了する(エントリー2!プランを除く)。すでに契約しているユーザーは引き続き利用できる。

 ARROWS M01は、「楽天市場のメインユーザーと重なる」(同社)というフィーチャーフォン利用者やスマホ初心者を意識したモデル。2月24日から予約を開始し、3月21日以降の出荷開始を予定している。価格は3万6720円(一括払いのみ)で、購入者には2000ポイントをプレゼントする。

photophoto 富士通製の「ARROWS M01」

 防水/防じん仕様のボディに4.5型(1280×720ピクセル)の有機ELディスプレイを搭載。有効約800万画素のメインカメラと1.2GHz駆動のクアッドコアプロセッサ「Snapdragon MSM8926」、容量2500mAhのバッテリー、らくらくフォンのノウハウを生かした「シンプルホーム」などを備えた。OSはAndroid 4.4を採用。カラーバリエーションはブラックとホワイトの2色だ。

photo カラーはブラックとホワイト
photo デモ機には楽天のアプリがインストールされていた

 同日開催された楽天モバイルの記者会見には、モバイル事業を統括する楽天 副社長執行役員の平井康文氏が出席。「人間には206本の骨があるというが、モバイルは207本目の骨と言えるほど重要なもの。日本のモバイルインフラは世界をリードする品質だが、その料金は高止まりしており、このままでは経済成長戦略を下支えできない。楽天モバイルで是非活性化させたい」と意気込みを語った。

 会見ではデータSIMとARROWS M01の販売に加え、楽天モバイルショップやポイントサービスの拡充も明らかにされた。

 ショップは現在の楽天カフェ(東京・渋谷)に加え、楽天が本社を移転する二子玉川と、東北楽天ゴールデンイーグルスの拠点である仙台への出店を計画。二子玉川店はこの春、仙台店も「今シーズン中」(平井氏)の開店を目指し、その後も早期に10店舗程度を構えたいという。実店舗では番号ポータビリティ(MNP)の手続きがすぐに済むことから、MNP利用者への対応を強化するのが目的。同時にフルサービスを提供するショップのみだけでなく、家電量販店などで製品を手渡すだけのシンプルな拠点の展開も検討している。

photo 新端末とデータSIMの提供に加え、実店舗も拡充する

 ポイント関連では、楽天モバイルの利用料金に合わせて100円で1ポイントがたまる仕組みを4月に開始する。4月上旬以降、たまったポイントでSIMカードや端末を購入できるほか、夏ごろをめどに、毎月の料金をポイントで支払うサービスも開始する。

photo 楽天モバイルの利用でポイントがたまるようになる。当面は新しい端末の購入やSIMの契約にしか使えないが、夏以降は月々の利用料金をポイントで支払えるようになる

 春商戦向けの新規加入キャンペーンでは、契約から1年間、ポイント料率が2倍になるサービスも実施。このキャンペーンでは上位会員であれば料率が3倍、さらに楽天カード会員なら料率が4倍にアップし、3月下旬に開始するお友達紹介プログラムと合わせて“楽天経済圏”の活用を進めるという。

photo 2月26日まで実施しているキャンペーン

 平井氏は今回の発表内容について、「目標である1000万回線を実現するため、プロダクトとサービスを強化するのが目的。今回の施策で、目標達成のスピードを倍くらいに加速できるのでは。今後は3倍から4倍に加速させたい」と説明した。

 なお楽天モバイルの契約数は非開示だが、現在の進捗は「目標の1合目」(平井氏)とのこと。ただしこれは10%(100万回線)という意味ではなく、「サービス立ち上げの準備が終わり、成功への確信を持った段階。楽天モバイルが、モバイル市場で一定の地位を築ける、リードできる確信を持ったところ」(平井氏)を意味するという。またMVNO各社が参入を発表している光コラボモデルについては「検討中」(同社)だという。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年10月07日 更新
  1. KDDIのローミング縮小でも「やめる理由にはならない」 楽天モバイルユーザー4人が語る本音と“経済圏”の囲い込み (2026年10月05日)
  2. 注目点は“可変絞り”だけじゃない! 「iPhone 18 Pro」のカメラは思った以上に変わっている (2026年10月05日)
  3. KDDIのローミング終了で楽天モバイルはどう変わる? 心もとない700MHz帯、独り立ちのカギは5Gにあり (2026年10月03日)
  4. 2万mAh搭載で「世界最小」うたうモバイルバッテリー、半固体電池採用 MATECHから (2026年10月06日)
  5. ドコモがほぼ全ての料金プランを値上げ それよりも端末の値上げが気になるこの頃 (2026年10月03日)
  6. Suica、JRE POINTのキャンペーンまとめ【10月6日最新版】 モバイルSuica利用で600ポイント、交換レート35%オフも (2026年10月06日)
  7. JALモバイルはなぜIIJに加え「ahamo」を選んだのか? JALとドコモが明かす“ホワイトレーベル”の狙い (2026年10月05日)
  8. JR東日本「分かりにくい」新幹線券売機を改善へ なぜ、スマホではなく「駅での最短1分購入」を実現? (2026年07月04日)
  9. モバイルSuicaのコード決済「teppay」10月20日開始 2万円を超えたチャージが可能に (2026年10月06日)
  10. ドコモがRCSで同意未取得の不備 約1万6000件に影響、対象ユーザーは利用停止に (2026年10月04日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー