ドコモ、BLEによりOSが異なるスマートフォン同士で情報伝達ができる技術を開発

» 2015年03月10日 18時10分 公開
[エースラッシュ,ITmedia]

 NTTドコモは3月10日、災害時など携帯電話ネットワークが機能しなくなった場合に、BLE(Bluetooth Low Energy)を用いてiOSとAndroidという、OSが異なるスマートフォン間で情報伝達ができる技術の開発を発表した。

Photo 本技術を活用した災害時の安否情報登録サービスのイメージ

 本技術は、音声やパケット通信などの携帯電話ネットワークを介さず、BLEを搭載した近距離内のスマートフォン同士で情報を伝達するもの。BLEによる近距離通信は、従来も同じOSのスマートフォン同士でデータ交換などに利用されてきたが、今回新たに異なるOS間でも利用できる技術を開発した。これにより、災害時など携帯電話ネットワークが使えない状況でも、自分の安否情報を近くのスマートフォン経由で携帯電話ネットワークがつながる場所のスマートフォンまで伝達し、災害用伝言板へ登録できるようになる。

 対応OSは、iOS 7.1以上、Android 5.0以上。なお、3月14日〜18日に仙台で開催される第3回国連防災世界会議の関連事業「防災産業展in仙台」のワークショップにおいて、講演とデモンストレーションを予定している。NTTドコモでは今後、本技術のソフトウェア開発キットを公開していくとともに、新たな安否情報登録サービスについても実用化に向けて検討を進めていくという。

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