ホーム画面限定ですが、画面上下からのスワイプ以外にもう一つ、「任意の場所を下スワイプ」で呼び出せる機能があります。それがSpotlightという検索機能です。画面の上端から下スワイプすると通知センターが出てしまうので、そこを避ければどこでも大丈夫。アイコンの真上からスワイプしてもオーケーです。
実行すると検索欄が表示されるので、任意の文字列を入力します。Spotlightの検索対象は大変広範囲。iPhone内にあるアプリはもちろん、メールの件名やメッセージ、さらにはインストールされていないけれどもオススメのアプリなども表示してくれます。Wikipediaの項目が表示されることもあり、ちょっとした調べものにも使えます。
少しホーム画面の範疇から外れますが、最後にiOSのマルチタスクについて。ホームボタンを2度押しすると、下の画面のようにアプリの切り替え画面(マルチタスク画面)になります。直近に利用したアプリから順に並ぶので、いちいちアイコンをタップするよりも便利ですね。なおご存じの方も多いと思いますが、この状態で画面を上にスワイプすると、そのアプリを強制終了できます。
が、ここで一点注意点が。アプリの過度な強制終了は余計にバッテリーを消費することがある――ということです。
PCのアプリと異なり、iOSのアプリはユーザーが意図的に終了する必要はあまりありません。バックグラウンドに回ったアプリは「冬眠」のような状態になるため、プロセッサの使用率はほぼゼロになります。多くのアプリがバックグラウンドで冬眠していくとやがてメモリ(RAM)不足に陥りますが、空きメモリが足りなくなるとiOSがもっとも使われていないと判断されるアプリを終了し、メモリを確保するようにできています。その際、一度終了したアプリを起動し直すよりも、冬眠状態から起こす方がはるかに負荷が低いのです。よってメモリの余裕が少ない(冬眠しているアプリが多い)のは正常なことであり、むやみにアプリの終了/再起動を繰り返す方が効率が悪いのです。
なお、マルチタスク画面を表示し右にスクロールしていくと、表示されるアプリの多さに驚くと思います。が、ここに表示されているアプリの全てが現在冬眠中のアプリではありません。あくまでも、「アプリの起動履歴」であって、完全に終了しているものも含まれています。よく「こんなに立ち上がってる!」と消しまくる人がいますが、その必要はありません。端末を再起動した直後にマルチタスク画面を表示させても多くのアプリが表示されることからも分かるように、あくまでも「履歴」に過ぎません。「マルチタスクに出てくる=メモリに残ってる」ではないのでご安心を。
ではいつ強制終了すべきなのか? それはアプリが動かなくなってしまったなど、正しく動作していない場合に行います。また、一部のお行儀の悪い(作りの悪い)アプリでは、予期せぬ不具合で無駄にメモリを消費する場合もあります。「このアプリ入れてからなんか調子悪い」という場合にも、そのアプリを強制終了して様子を見るのも手です。
次回はホーム画面の応用編としまして、より細かなカスタマイズに触れていきたいと思います。乞うご期待!
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