これはかわいい!――女性デザイナーが考えたキノコ型Wi-FiカメラCOMPUTEX TAIPEI 2015で見つけたIoT製品

» 2015年06月04日 21時12分 公開
[山根康宏ITmedia]

 スマートフォンを使って家庭内などを外出先から監視できるWi-Fiカメラはすでに多数の製品が販売されている。台湾Ahoku社の「OCam」は、かわいい形状とパッケージにこだわった製品。赤ちゃんのいるお母さんや、自宅のペットが心配だけど毎日の帰宅が遅い女性など、一般の消費者が買いやすいようインテリアショップや雑貨店に置かれるような製品を目指している。

キノコの形のOCam、開けると開くパッケージ

 Ahokuブースに展示しされていたOCamは3種類のデザインバリエーションがあった。キノコの形を模した「OCam-M1」は、現在アメリカのオンラインストアなどで販売されており、価格は99ドル。1メガピクセルのカメラを搭載し、家庭内のWi-Fiに接続、外出先からスマートフォンやタブレットのアプリを通してOCamを設置した室内の様子をストリーミングの動画で監視できる。レンズの画角は120度、動画は30fpsで720p。モーションセンサーを搭載し、何かがカメラの前を横切った時に設定したメールアドレスまで通知を行う機能も搭載している。

photo 家庭に置きたくなるデザインのOCam-M1
photo オフィス用などのデザインバリエーションモデルも登場予定

 これらの機能はWi-Fiカメラとして市販されている製品ならどれもが持っている機能である。つまり性能だけを比べるなら、OCamは特に目立った製品ではないのだ。だがWi-Fiカメラの多くが機能優先のデザインになっているのに対し、OCam-M1のキノコのような形状は子供のいる家庭のリビングルームに置きたくなるようなかわいらしいデザインをしている点が大きな特徴といえる。

 しかも製品パッケージもIT機器っぽくなく、雑貨でも入っているかのようなデザインだ。このパッケージは同社の女性デザイナーがデザインしているとのことである。そして上のフタを外すと、本体の入っている箱部分が自動的に開くような折込がされている。自宅に戻って箱を開けた瞬間、「さあ、使ってください」とOCamが自らの意思を表示しているかのようだ。

 パッケージの中に入っているのはOCam本体とACアダプター、そしてスタンドだ。そしてその中身を取り除くと、今度はキノコが生えていたかのような森をイメージしたイラストが内部に描かれている。インテリアショップに売られていたら、Wi-Fiカメラを使ったことのない人でも「ちょっと買ってみようかな」と思うような仕掛けが所々に施されているのだ。

photo パッケージデザインもなかなかいい感じ
photo フタを外すとパッケージが広がるようになっている
photo パッケージ内のイラストも描き込まれている

 ちなみにOCam-M1のキノコのデザインは、どちらかといえば女の子をイメージしたものだろう。これに対して正方形のカメラは男の子向けに見える。そしてこちらのパッケージのテーマは宇宙だ。さらにオフィス向けのデザインバリエーションモデルは、パッケージに台湾市内のイラストが描かれている。これらのイラストも同じパッケージデザインを行った女性が描いているとのこと。

 ただのパッケージ勝負といえばそれまでだが、IoT機器はなんといってもコンシューマー層が買ってくれなくては普及は進まない。そのためには機能を訴えるだけではなく、製品を買うことで得られるワクワクする体験をアピールする必要がある。そのためには製品デザインはもちろんのこと、パッケージデザインも重要だ。それはスマートウォッチ後発ながらも爆発的に売れている「Apple Watch」の例を見れば明らかだろう。

photo 宇宙をイメージしたパッケージングのこちらの製品は男の子向け
photo オフィス向けの製品は台湾市内の絵が描かれている

 Wi-Fiカメラは家電量販店などで売られているが、OCamのような製品が増えれば、いずれはインテリア系の店で売られることが当たり前になるかもしれない。イケアなどの大手インテリアメーカーがこの分野の製品を出す時代もやってくるかも――。OCamを見て、そんな可能性が感じられた。

photo すでにカラバリも多い。ほかのデザインバリエーションも期待したい。なお、同社はもともとトラベル変換器(写真下)などを手掛けるメーカー

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