一段上のカメラライフを! ちょっと差が付くiPhone用カメラアプリ脱初心者!スマホの使いこなし講座 第9回(2/2 ページ)

» 2015年09月02日 19時03分 公開
[杉本純ITmedia]
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アナログ時代の奥深さを再び! 「Hipstamatic」

photo 「Hipstamatic」

 もう1本も個人的に大のお気に入り、「Hipstamatic」(240円、アプリ内課金あり)です。写真がアナログからデジタルへ移行し、好きなだけ撮影、加工することが可能になった今、珍しく「撮影を楽しむ」ことを主眼に置いたアプリです。

photo アプリのUIも極めてアナログ的

 Hipstamaticが目指すのは「アナログカメラの楽しさ」。撮影前に、レンズ、フィルム、必要に応じてフラッシュ(ソフトウェアによる疑似フラッシュ)を選択します。この組み合わせが無数にあり、シーンに合った組み合わせを追求する楽しさがあります。

photo レンズ部分を左右にドラッグでレンズ交換できる。ケースのデザインも変更可能(アプリ内課金)
photo フィルムの種類も多種多様

 一般的なカメラアプリの場合、撮影した画像に対し心ゆくまでフィルタを試すことができますが、Hipstamaticでは撮影後の画像編集は一切行えません。あらかじめレンズやフィルムを決定したうえで撮影する必要があります。撮影後に「違うレンズが良かった」と感じたら、レンズを変更し再度撮影する必要があります。この不自由さがアナログであり、それ故に思い通りの絵が撮れた時の感動は他のアプリにはないものです

 また、シャッター押下後、画像が確認できるようになるまで少し待たされます。かかる時間は画像サイズに比例しますが、最大画像にした場合iPhone 6で5〜6秒。旧機種ではもっとかかりますが、この焦れったさもアナログ的。肝心の画質は凝った処理をしているだけあり非常に味があります。

photo 左上から時計回りに「Watts+Big Up」、「Sergio+Robusta」「Salvador 84+DreamCanvas」「Tejas+C-Type Plate」、(それぞれ「レンズ名+フィルム名」)

 短所は、実際のカメラと同じくコストがかかる点。デフォルトで5種のレンズ、4種のフィルム、3種のフラッシュに1つのケース(アプリの外観を変えるもの)が付属していますが、アプリ内課金で追加していくことができます。多くがレンズとフィルムのセットで販売されていて、価格は120円程度。単なるフィルタと考えると高価ですが、それでもそろえたくなってしまうのがこのアプリの魔力です。

photo 内蔵のストアで機材を追加。こんなところもアナログ的

 画像いじり放題が当たり前のこの時代、「Hipstamaticで撮ることに意味がある」というまれなアプリです。興味を持たれた方はFlickrのHipstamaticグループものぞいてみてください。

 写真を撮るにもその目的はさまざま。対照的な2本を紹介しましたが、上手に使い分けて一段上のカメラライフを楽しみましょう!

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