東大生に人気の高いバイトは?――学生になりきって「fromA campus+」でバイトを探してみた

» 2015年09月18日 16時09分 公開
[小林誠ITmedia]

 腹は出ているし、息が切れるし、今夏も汗はひどいし、糖尿だし、たぶん臭い……という、30代にしてはダメな大人代表になりつつある筆者。そんな筆者に「夢も希望もあふれる大学生向けのバイトアプリをレビューせよ」と編集部からお達しが来た。それが、iOS向けに提供されている「fromA campus+」アプリだ。

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 最初に最寄駅と大学名を登録する必要があるので、このアプリは大学生が利用することを前提に作られている。というわけで、大学生になりきって使ってみることにした。

photophotophoto 最初に最寄駅と大学名を入力する(写真=左)。大学名を登録すると自動的にキャンパスが選べる(写真=中)。さらに最寄駅から大学への路線も自動的に出てくるのが便利だ(写真=右)

 30代の筆者が使う場合、一度は夢見た東大生になりきってバイトを探してみることにした。

 面白いのが、自分と同じ大学の人が、どのバイト情報を閲覧したか分かる点。これでその大学の学生が多い、人気のバイトが分かる。そんなバイトに採用されれば必然的に友人、知人もできる。安心だ。ちなみに筆者の学生時代は“ぼっち”で、灰色の青春だった。あのときこのアプリさえあれば……と思わずにはいられないッ!

 というわけで、東大生になりきったり、昔を思い出して神奈川大生で検索したり、まったく聞いたことのない大学名で探したりしてみたが、どうやら学校によってバイトの検索結果が変わることはないようだ。あからさまな学歴差別がないことが分かってホッとしたのだった。

photophoto 利用路線など検索条件を似せて、応募できるバイトに違いがないかチェック。これは東大の検索結果(写真=左)。東大に近いあまり聞いたことのない大学の検索結果。ほとんど違いはなかった(違いは件数のみ)(写真=右)

 検索結果の違いは、利用路線と最寄駅の影響が大きい。ほかにもバイトの期間、給料の希望額、希望する仕事のカテゴリー、シフト制や英語を使う、などの「こだわりポイント」が細かく指定できるので、実際は利用者によって、相当検索結果が変わる。

 検索結果は、バイトの職種別に分類され(スワイプで簡単に切り替えられる)、時給が高い順に変えることも可能だ。

 そのなかに時々「同じ大学の人が○人閲覧しました」といった情報が出てくるのだが、利用路線が違うためか、情報が全然出てこない大学もある。また、アルバイトではなく派遣の仕事が出てきたりもする。これは検索条件の「雇用形態」で除くことができる。実はこのアプリは「大学生歓迎」のバイトが並ぶよう最初に設定されていて、検索条件をいじると「フリーター歓迎」「副業OK」といった大人向けの仕事検索アプリにも変わる。

photophotophoto 東大生のふりして検索したところ、人気があったのは焼き鳥屋さんだった。東大生は焼き鳥好き? いや、オープニング募集が魅力に映ったのか(写真=左)。家庭教師のバイトは、思っていたより人気が高くはないのかもしれない。時給も良いのに、閲覧されていたのは東大・本郷キャンパスに近い白山駅の案件のみだった(写真=中)。検索条件を見ると、初期設定よりも細かく可能。学生でなくてもOKだった(写真=右)

 気になったバイトは「お気に入り」に登録できるほか、スクリーンショットを撮影するだけで自動的にお気に入りに保存される機能もあり。応募するときも、氏名、生年月日、電話番号、性別、メールアドレスという必要最低限の情報を入力するだけでよい。

photophoto バイトの詳細画面では、「お気に入り」アイコンのタップでスクリーンショットを撮るだけでお気に入りに登録できるのは便利(写真=左)。バイトの応募画面を開くと、簡単な内容(バイトによっては志望動機の入力などもない)でサクサクと応募できる(写真=右)

 バイトの応募は人によっては心理的なハードルが高いもの。筆者も覚えがある。しかしこのアプリを使っていると、今のバイト探しと応募は楽になったなぁと感じる(とはいえ、面接はやっぱり緊張するだろうけど)。

 お金を稼げて、出会いもある、ときには人生が変わることだってあるかも。そんなチャンスがたくさん、しかも気軽にスマホのfromA campus+で見られる。良い時代だな、とおじさんは思っているのだが、学生の皆さんはどうお考えだろうか。

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