MMD、山手線内の格安SIM通信速度調査を発表――上位4社のダウンロード速度は大差なし

» 2015年10月07日 19時11分 公開

 MMD研究所は、10月7日に「2015年9月格安SIM通信速度調査 JR山手線編」の結果を発表した。

 調査対象は9月3日に発表した「格安SIMに関する調査」のシェア上位となる「OCN モバイル ONE」「楽天モバイル」「IIJ mio」「BIGLOBE LTE・3G」「mineo」「DMM mobile」「b-mobile」「ぷららモバイルLTE」「NifMo」「U-mobile」と、調査対象へ回線を提供しているNTTドコモ、auを合わせた計12社。調査場所は山手線の渋谷駅、新宿駅、高田馬場駅、池袋駅、上野駅、秋葉原、東京駅、有楽町駅、新橋駅、品川駅のホーム中央で、毎日スタートする駅を変えて計測した。調査期間は9月9日〜11日、14日、15日の平日5日間で、時間は14時〜18時。

 これによると、ダウンロード平均スピード1位はmineoの17.2 Mbpsとなり、次いでDMM mobileが17.0 Mbps、BIGLOBE LTE・3Gが16.7 Mbps、IIJmioが16.5 Mbpsと上位4社で大きな速度差はなかった。また箱ひげ図で調査結果を見ると、速度帯の参考となる中央値、箱の高さはIIJmio、BIGLOBE LTE・3G、mineo、DMM mobile、NifMoが上位に。さらに速度の安定性の目安となる箱の長さはIIJmio、DMM mobileの2社が短く、安定してるという結果が出た。

リリース本文

 以下、リリースの本文です。

2015年9月格安SIM通信速度調査 JR山手線編

格安SIM通信速度調査、上位4位の平均ダウンロード速度1.0Mbps以内で大差なし

Photo

JR山手線10駅のホームでのダウンロード平均スピード上位格安SIMはmineoが17.2 Mbps、DMM mobileが17.0 Mbps、BIGLOBE LTE・3Gが16.7 Mbps、IIJmioが16.5 Mbpsで上位4社の速度差は1.0 Mbps以内で大きな速度差はなかった。上位4社から少し差が開いてNifMoが15.5Mbps、 OCNモバイルONEが13.5Mbpsで続いた。なおアップロード平均スピードに関しては、mineoが10.1Mbps、DMM mobileが8.9Mbps、BIGLOBE LTE・3Gが8.8Mbps、OCNモバイルONEが8.3 Mbpsだった。

Photo

箱ひげ図による通信速度調査結果解説 速度が安定している格安SIMはIIJmioとDMM mobile

箱ひげ図※で今回のダウンロード速度の調査結果を見てみると、速度帯の参考となる中央値、箱の高さにおいてはIIJmio、BIGLOBE LTE・3G、mineo、DMM mobile、NifMoが上位となった。また、その5社の中で、速度の安定性の目安となる箱の長さ(箱の長さが短いほど速度の振れ幅が少ない)を見てみると、IIJmio、DMM mobileの2社が、箱が短くなっており、5社の中で相対的に速度が安定していた結果となった。

Photo

※箱ひげ図とは・・・ばらつきのあるデータを分かりやすく表現するための統計学的グラフである。すべての測定値の25%(第1四分位数)と75%(第3四分位)を箱の上下とし、最大値、最小値をひげとして、中央値(箱の中の太線)に近い半数をわかりやすく表示したものである。箱ならびにひげの長さが短ければ短いほど、その速度帯で安定している事を意味し、逆に長ければばらつきがある事を意味している。

箱の位置が高ければ、中央値に近い半数が、速度が速い範囲に分布している事を意味し、逆に位置が低ければ、速度が遅い範囲に分布している事を意味する。

※本調査結果は、当該調査時の条件下でのデータ及び所感であり、電波の状態、回線の混雑状況、利用される場所などにより異なります。

※調査途中に通信速度制限になったものは都度SIM交換を行い、高速通信が出来る状況にて調査を実施しております。

※本調査レポートの百分率表示は四捨五入の丸め計算を行っております。

調査概要

「2015年9月格安SIM通信速度調査 JR山手線編」

調査場所

JR東日本発表のJR東日本エリア内の2014年度乗車人員より山手線上位10駅を選定し、外回りで乗車し、各駅ホーム中央付近にて計測

調査駅:渋谷駅、新宿駅、高田馬場駅、池袋駅、上野駅、秋葉原、東京駅、有楽町駅、新橋駅、品川駅

調査時間による各駅での速度差を調整するため、毎日スタートする駅を変え計測

1日目:渋谷駅〜品川駅、2日目:高田馬場駅〜新宿駅、3日目:上野駅〜池袋駅、4日目:東京駅〜秋葉原駅、5日目:新橋駅〜有楽町駅

調査期間

2015年9月9日〜11日、14日、15日、平日5日間、14時〜18時

調査方法

スピードテスト:「RBB TODAY SPEED TEST」アプリにて計測

平日5日間、JR山手線10駅で各駅各端末3回計測

平日5日間×JR山手線10駅×(MVNO10社+通信キャリア2社)×3回計測=1800回調査(1社あたり150回調査)

調査利用端末

docomo回線SIM:ASUS Zenfone5  / au回線SIM:京セラ LUCE / docomo,au:iPhone6

調査対象サービス

2015年9月3日発表「格安SIMに関する調査」よりシェア上位10サービス

[各MVNO LTE通信対応サービス※下り最大150Mbpsプランを選定]

OCN モバイル ONE / 楽天モバイル / IIJ mio / BIGLOBE LTE・3G /mineo※ / DMM mobile / b-mobile /ぷららモバイルLTE / NifMo / U-mobile

[各キャリアの定額通信プラン]docomo / au  

※mineoはau回線にて計測。「格安SIMに関する調査」の調査時点(8月調査)ではau回線のみの提供だったため。

基本情報から価格比較まで――格安SIMの情報はここでチェック!→「SIM LABO

格安SIM、SIMロックフリースマホのすべてが分かる

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2024年