NTTドコモは2016年夏から、ドコモショップ店頭で生命保険の保険募集代理業務を開始すると発表した。数十店で生保の取り扱いを開始し、順次拡大する。スタッフの育成、安定的な業務運営体制の整備などで日本生命と中長期の事業提携も結んだ。
生保を取り扱うドコモショップでは、店内に専用カウンターを設け、専属スタッフが応対。日本生命以外の生保も取り扱い、スタート時点で5〜6社の商品を代理販売する。契約は各保険会社と行うため、保険料をドコモの料金と一緒に支払うことはできない。
専用カウンターで代理販売するのは生命保険のみだが、ドコモの携帯電話やスマートフォンから加入できる損害保険・医療保険の「ドコモの保険」も併せて提案するという。ドコモの保険は、保険料を携帯電話料金とまとめて支払える。
国内の携帯電話事業は契約者数が総人口を超え、今までの様な成長が見込めなくなっている。大手キャリア各社は固定通信事業の本格参入や物販など、事業の多角化に力を入れており、ドコモはパートナー企業との連携で価値創造を目指す「+d」計画を進めている。
今回の生保代理販売も+d計画の一環で、将来的にはドコモのヘルスケア製品やサービスと連携した新しい保険商品や保険サービスの共同開発も目指す。ドコモでは年末にリニューアルするクレジットカードサービスとポイント制度のリニューアルを控えているが、当面はこうしたサービスとの連携はないという。ただし、将来的に支払いの一本化やセット割などを提供する可能性もある。
ドコモは現在、全国に約2400店舗のキャリアショップを展開しており、新商材で店舗収入を強化したい考え。一方の生保側にとっても全国規模の販売チャネルを活用でき、来店型販売の強化を図る狙いがある。
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