Z4よりもバッテリーは持つ?――「Xperia Z5」のスタミナをチェックする

» 2015年12月16日 17時05分 公開
[田中聡ITmedia]

 NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクから販売されているソニーモバイルコミュニケーションズ製の「Xperia Z5」は、バッテリー容量が前モデル「Xperia Z4」の2930mAhよりもわずかに少ない2900mAhとなっている。Xperia Z4ではZ3と比べてバッテリーの持ちがいまひとつだったが、今回はどうなのか。Xperia Z5とZ4(いずれもドコモ版)で、恒例のテストを実施した。

photo 「Xperia Z5」(右)と「Xperia Z4」(左)のスタミナを比較した

 まずは3キャリアが公表しているバッテリー関連のスペックを見ていこう。ドコモの場合、連続通話時間と連続待受時間はXperia Z4よりも下がっているが、実使用時間は67.8時間から77.4時間に伸び、日数にすると「3日」を超えた。ちなみにドコモが定めている実使用時間は、Web閲覧を約59分、メールや通話、SNSアプリなどを約40分、ゲームや動画、音楽を約54分、その他約34分の「平均的なスマートフォンの利用」を想定したもの。

 auの場合、連続通話時間はZ4よりも短いが、連続待受時間は逆にZ4よりも延びている。ソフトバンクの場合、連続通話時間はZ4より延びているが、連続待受時間は同じだ。

Xperia Z5/Z4のバッテリー関連スペック
ドコモ au ソフトバンク
Xperia Z5 SO-01H Xperia Z4 SO-03G Xperia Z5 SOV32 Xperia Z4 SOV31 Xperia Z5 Xperia Z4
バッテリー容量 2900mAh 2930mAh 2900mAh 2930mAh 2900mAh 2930mAh
連続通話時間 LTE:約1160分
3G約740分
LTE:約1180分
3G:約810分
LTE:約1250分 LTE:約1280分 LTE:約840分
3G:約1440分
LTE:約840分
3G:約1320分
連続待受時間 LTE:約410時間
3G:約440時間
LTE:約470時間
3G:約480時間
LTE/WiMAX 2+:約500時間 LTE/WiMAX 2+:約460時間 LTE:約550時間
AXGP:約510時間
3G:約590時間
LTE:約550時間
AXGP:約510時間
3G:約590時間
実使用時間 約77.4時間 約67.8時間

 このようにキャリアによってスタミナの差はまちまちだが、実際はどうなのだろうか? テストはYouTubeのHD動画を連続再生、1080×1920ピクセルの静止画を連続表示の2種類を行った。

 テストの条件は以下の通りだ。

  • バッテリー残量の確認には「Battery Mix」アプリを使用
  • 満充電の状態で計測開始
  • ネットワークはWi-Fiに接続
  • GPSとWi-Fiはオン、Bluetoothはオフにした
  • Googleの同期はオンにした
  • Twitter、Facebook、Dropboxにログイン、Yahoo!アプリをインストール
  • ディスプレイ輝度は中間で統一した(明るさの自動調節はオフ)

 まずはYouTubeのテスト結果から見ていこう。こちらは11月7日の11時5分から東京都江戸川区の屋内で開始し、双方のバッテリーが尽きるまで動画の再生を続けた。その結果、Xperia Z5は6時間3分後、Xperia Z4は4時間23分後にバッテリー残量がゼロになった。ここはXperia Z5が大差をつけての勝利となり、Z4と比べてスペック以上にスタミナが強いことが分かった。

photophoto YouTube連続再生テスト時のバッテリー残量推移。左がXperia Z5、右がXperia Z4
YouTube連続再生時のバッテリー残量
Xperia Z5 Xperia Z4
1時間後 90% 84%
2時間後 72% 58%
3時間後 55% 33%
4時間後 38% 5%(23分後に0%)
5時間後 20%
6時間後 1%(3分後に0%)

 静止画の連続再生テストは、11月9日11時にアイティメディア社内で開始し、写真を表示させたまま、バッテリーが尽きるまで放置した。こちらはほぼ互角の戦いで、10時間後まではXperia Z4がリードしていたが、11時間後あたりから逆転し、最終的にはXperia Z5が16時間41分後、Xperia Z4が16時間38分後にバッテリーが尽きた。

photophoto 静止画連続再生テスト時のバッテリー残量推移。左がXperia Z5、右がXperia Z4
静止画連続再生時のバッテリー残量
Xperia Z5 Xperia Z4
1時間後 97% 97%
2時間後 90% 91%
3時間後 85% 86%
4時間後 79% 80%
5時間後 73% 74%
6時間後 67% 68%
7時間後 60% 62%
8時間後 53% 55%
9時間後 48% 50%
10時間後 42% 43%
11時間後 37% 36%
12時間後 31% 29%
13時間後 24% 23%
14時間後 19% 17%
15時間後 13% 10%
16時間後 6%(41分後に0%) 4%(38分後に0%)


 静止画の連続表示は誤差の範囲といえるが、YouTubeの連続再生で大きく差がついたのは興味深い。Xperia Z5とZ4は、いずれもプロセッサに「Snapdragon 810(MSM8996)」を採用しているので、スペック上はバッテリー容量がわずかに少ないZ5の方が不利になる。しかし実際は、ある程度ヘビーに使う環境だと、Z5の方が消費電力を抑えられるよう、うまく制御されているようだ。これに関連して、Xperia Z4で気になった「発熱」は、Z5でだいぶ抑えられている(詳細なリポートは後日掲載する)。ドコモの実使用時間にも表れている通り、Xperia Z5のスタミナは、Z4から着実に改善されているといえる。

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