Xperiaは「インテリジェンス」を持つコミュニケーションツールへ――Xperia“第3章”の幕開けMobile World Congress 2016(2/3 ページ)

» 2016年02月26日 03時30分 公開
[井上翔ITmedia]

Xperia Xシリーズ:スマホの本質を「インテリジェンス」で極める

 世界を広げ始めたXperiaの“第3章”だが、その中核に据えられるのはやはりスマホだ。

 ソニーモバイルコミュニケーションズでは、ユーザーのコミュニケーションを取り巻く環境の変化や、次々に登場する新技術やユーザーリサーチの結果を加味しつつ、今後のスマホのあるべき姿を真剣に検討したのだという。

 その結果、「スマホに新しい機能をどんどん追加する」のではなく、「ユーザーが求めるスマホの本質にフォーカスし、ソニーの持つインテリジェンスを加えて使いやすく進化する」という方向性を打ち出すことになった。それを具現化したものが、「Xperia X」シリーズだ。

 新しい方向性に従って改善した機能の1つが、カメラだ。「Xperia X」レビュー記事でもお伝えしたとおり、Xperia Xと「Xperia X Performance」では、ソニーの一眼カメラ「α」の技術を応用してアウトカメラに「先読みオートフォーカス」を搭載し、さらにカメラの起動から撮影までの時間をさらに短縮した。

先読みオートフォーカス撮影までの時間短縮 カメラ機能では、「先読みオートフォーカス(Predictive Hybrid Autofocus)」に対応し(写真=左)、起動から撮影までの時間も短縮した(写真=右)

 また、ユーザーが携帯電話(スマホ)を買い換えるサイクルが長期化していることを踏まえて、米国のQnovoが持つ「Qnovo Adaptive Charging」技術を採用することでバッテリー充電を最適化し、バッテリー寿命を「Xperia Z2」比で約2倍とした。

Qnovo Adaptive Charging バッテリー状態に合わせて充電を最適化する「Qnovo Adaptive Charging」を採用し、バッテリー寿命を改善

 また、ボディーデザイン面では、世界中での調査をもとに手の中での収まり具合や握り心地を重視して全モデルともに5型の液晶を採用するに至った。また、Xperia X/X Perfomanceでは、Xperiaとしては初めてカーブガラスとアルミニウム製の背面パネルを採用している。

デザイン Xperia X/X Performanceでは、カーブガラスとアルミ製の背面パネルを初採用している

質疑応答

質疑応答

 一通りの説明が終わった後、ラウンドテーブルに参加した報道陣と伊藤氏との質疑応答が行われた。主な質問・回答の概要は以下の通り。

―― Xperia Projectorは、Xperiaとつないで使うものなのか、それとも単体で稼働するものなのか。

伊藤氏 コンセプト段階なのでいろいろ検討しているところだが、単体で楽しめるようにする方向で考えている。

―― (Xperia Projectorの中に)AndroidがOSとして入っている、ということか。

伊藤氏 まだ中に何が入っているかはお伝えできないが、先ほども言った通り、単体でスマートフォンのような体験ができるものが入っている。

―― (Xperia Projectorで)電話をかけられるということは、中にSIMカードが入っているということか。

伊藤氏 コンセプト段階での議論はいろいろあるが、家の中だとWi-Fi(無線LAN)環境があり、それで電話をかけることもできる。サービスを提供する人たちとも話をしているが、どのようなサービスとコラボレーションするかによって(モバイル通信への対応をするかどうかが)変わっていく可能性があるので断定はできない。

―― (Xperia Projectorは)話しかけて答えてくれるのか。

伊藤氏 Xperia Earと同様の音声認識機能を搭載する予定だ。仕事から帰ってきて、「音楽をかけて」と言えば音楽を再生してくれる、ということも考えているし、「壁に触りたくない」という人もいるのでジェスチャーやボイスコントロールでも操作できるようにしたいと考えている。

―― Xperia Earを含めて、(ボイス機能は)自然言語で受け答えすることになるのか。

伊藤氏 我々はパーソナルエージェント機能をできるだけ人に近づけたいという思いがある。できるだけ自然な言語で会話をしていくことにこだわりたい。

―― 個人を認証する方法として、音声認識を使うのか。

伊藤氏 Xperia Earは、スマホとBluetoothでつながるので、それで個人認証できていると考えている。Projectorはまだコンセプト段階でいろいろと議論しているが、顔認証、指紋認証など、いろいろな認証方法を考えてもいいのかなと思っている。家族で楽しむ時には普通にウェイクして、指紋認証でウェイクした時には個人のデータを表示する、といったことも考えている。

―― Xperia Eyeはラフに着けても「まっすぐ」撮影できると考えてよいか。

伊藤氏 大丈夫だ。

―― その場合、撮影したものから「正面」を切り抜いたものを保存する、という認識でよいか。

伊藤氏 そこは、いろいろなコンセプトを考えている。何が起こるかはなかなか予測できないので、目に見える範囲を切り取った上で、画像認識技術を使って静止画として残すのか判断する、ということもあり得る。

―― (Xperia Eyeの)顔検出は、特定の人を検出するとシャッターが切るのか、それとも。全員の顔を認識した上で表情も見てシャッターを切るのか。

伊藤氏 現時点では顔認識はできる。その先はスタディー(検証)中だ。

―― Xperia Xシリーズは、前モデルともに5型液晶を搭載している。他社が画面を大型化する中で、このサイズにこだわった理由は何か。また、このサイズ感に対する海外ユーザーからの反応はどうか。

伊藤氏 今回はサイズにこだわりがある。今回のXシリーズが全て5型ディスプレイを採用したのは、持ちやすさと横幅にこだわったからだ。ユーザー調査の結果をもとに、一番持ちやすいサイズ感にした結果、このサイズのディスプレイとなった。海外ユーザーの反応は、握りやすさにこだわったことやデザイン性については評価されていて、ディスプレイサイズに関する質問はあまりない。今回のXシリーズは、Xperiaの“第3章”のファーストステップとして、握りやすさ・サイズ感にこだわって、その考えを全モデルに適用した。これを足がかりに、いろいろなユーザーのニーズを踏まえながら、次の商品のポートフォリオを考えていきたい。

―― 今後、これらをもとに(画面の)小さなモデルや大きなモデルなども出てくるということか。

伊藤氏 これからの展開なのでまだ話は難しいが、これ(今回のXシリーズ)がスタートポイントだ。

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