「iPhone 6s」「iPhone 6s Plus」の発売日から、まもなく6カ月あるいは180日が経過します。発売日に大手キャリアからiPhone 6s/6s Plusを購入した人は、まもなく「SIMロック」を解除できるようになります(一部キャリアで一定条件を満たしている場合は既に可能)。
そこで、「SIMロック」のそもそも論と、それを解除するメリットを解説しつつ、各キャリアにおけるiPhone 6s/6s PlusのSIMロック解除方法を改めてご紹介します。
「SIMロック」は、特定のキャリア(オペレーター)のSIMカード以外では通信できないようにすることです。例えば、NTTドコモからiPhone 6sを購入した場合、au(KDDIと沖縄セルラー電話)やソフトバンクのSIMカードを入れても「不正なSIM」と検知されて使うことができません。
日本や欧米のキャリアは、SIMロックをかけて端末を販売することが多いです。端末の代金を割り引く費用を捻出するために、一定期間は自社回線の契約を維持してもらう必要があるからです。
そのため、一定期間が経過するなど、条件を満たした場合にその制限を解除する「SIMロック解除」にも一般的には応じています。
SIMロックを解除する最大のメリットは、海外の格安なプリペイドSIMカードを使って通信できるという点にあります。日本のキャリアが提供している国際ローミングサービスでは、1日あたりの通信金額が国内よりも割高です。一方、空港やコンビニエンスストアなど、渡航先で購入できるプリペイドSIMカードは、入手の難易度が国・地域によって異なるものの、国際ローミングサービスよりも一般的には割安です。
とりわけ、iPhone 6s/6s Plusは通信できる周波数帯(バンド)が多く、より広い国・地域で使いやすいので、SIMロック解除のメリットがとても大きいのです。
ドコモから購入した場合、iPhone 6s/6s Plusを購入してから6カ月経過した時点でSIMロック解除を受け付けます。ただし、過去に手続きした履歴のある回線では、直前の手続きから6カ月を経過した時点で手続きが可能となります(参考記事)。手続き方法と、手数料は以下の通りです。
なお、ドコモを既に解約している場合は、解約から3カ月以内であれば、購入者本人に限りドコモショップで手続き可能です。ただし、先述の条件も合わせて適用されますので注意して下さい。
My docomoや電話での手続きの場合、途中でiPhoneのIMEI(製造番号)を要求されます。パッケージにも書いてありますが、iPhoneのダイヤラーで「*#06#」と入力して表示することもできます。
auから購入した場合、iPhone 6s/6s Plusを購入してから180日以上経過した時点でSIMロック解除を受け付けます。手続き方法と、手数料は以下の通りです。
なお、auでは解約済みでも、期間の条件を満たせばauショップでSIMロックを解除できます(手続き者は購入者本人でなくても構いません)。SIMロック解除可能かどうかは、以下のWebサイトでiPhoneのIMEI(製造番号)を入力すれば確認できます。ここで「○」判定が出た場合は、SIMロック解除手続きが可能です。IMEIはパッケージにも書いてありますが、iPhoneのダイヤラーで「*#06#」と入力して表示することもできます。
ソフトバンクから購入した場合、iPhone 6s/6s Plusを購入してから181日目以降にSIMロック解除を受け付けます。手続き方法と、手数料は以下の通りです。
なお、ソフトバンクを既に解約している場合は、解約から90日以内であれば、購入者本人に限りソフトバンクショップで手続き可能です。ただし、先述の条件も合わせて適用されますので注意して下さい。
My SoftBankでの手続きの場合、途中でiPhoneのIMEI(製造番号)を要求されます。パッケージにも書いてありますが、iPhoneのダイヤラーで「*#06#」と入力して表示することもできます。
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