米Googleは4月7日(現地時間)、Androidアプリ向け統合開発環境(IDE)「Android Studio」のバージョン2.0をリリースしたと発表した。
Android Studioは、コードエディタ、コード解析ツール、エミュレータなど、Androidアプリ開発に必要なツールが一通りそろったIDE。2014年12月に最初のバージョンがリリースされ、2015年11月にバージョン2.0のプレビュー版が公開された。
バージョン2.0では、端末あるいはエミュレータ上でアプリを走らせながら変化をチェックできる「Instant Run」、エミュレータの高速化とUIの改善、Googleのクラウド上でアプリをテストできる「Cloud Test Lab」、GL Stateやコマンドなどの詳細を確認できるツール「GPU Profiler」などが追加された。
Instant Runは、アプリのコードの変更の効果をすぐに確認できる機能。再コンパイルやAPKの再インストールなしに、ボタンクリックで変化を確認できる。
エミュレータはバージョン1.0と比較して3倍速くなったという。ADBのプッシュ速度は10倍になり、「ほとんどの状況で、開発はエミュレータでの方が実際の端末でよりも高速」という。
Cloud Test Labは、Googleが自社のデータセンターでホスティングしている広範な種類のAndroid端末でアプリのテストができるサービス。開発者はAndroid Studioの新しいユーザーインタフェースで、Cloud Test Lab上でテストしたいポートフォリオを形成できる。
Windows、Mac、Linux向け正式版をこちらからダウンロードできる。
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