最後に東京都内のアイティメディア社内(会議室)で午後に測定した。ドコモ系MVNOでは下り平均0Mbps台が続出して悲惨なことになっていたが、au系MVNOも影響があったようだ。
今回のトップはau(LTE NET)。2月もLTE NETがトップだったが、下り平均49.95Mbps。3月は28.79Mbpsでずいぶん速度が落ちた。それでもドコモのmopera U(2.3Mbps)よりはるかに速い。
2つのMVNOは2月よりも結果が悪く、2月は1.45MbpsだったUQ mobileはわずか0.82Mbpsに。mineoは2月の0.47Mbpsとほぼ同じ0.43Mbpsだった。
UQ mobileの上りは2月は12Mbpsも出たが、今回は上り平均2〜3Mbps台と地味な結果に終わった。一方、下りが不調だったmineoが、横浜の夕方に続いて上り3.53Mbpsでトップに躍り出た。
| 計測開始時刻 | 下り平均(Mbps) | 上り平均(Mbps) | |
|---|---|---|---|
| UQ mobile | 12:36 | 0.82 | 2.84 |
| mineo | 12:28 | 0.43 | 3.53 |
| au(LTE NET) | 12:24 | 28.79 | 2.9 |
今回はランチタイムにau(LTE NET)が2勝、午前中と夕方にUQ mobileが2勝し、UQ mobileの巻き返しが目立った。全体的な通信速度は落ちており、測定エラーもあったりと、年度末らしく通信は混雑していたのかもしれない。
mineoはUQ mobileと比べるとどうしても混雑時の通信速度が見劣りする。ただMVNOは速度だけではないので、サービスの中身もよくチェックしたい。
3月のau系MVNOの傾向を簡単にまとめると以下のようになる。
傾向はハッキリしており、au(LTE NET)は20〜40Mbps程度をどんな時間帯にも出してくるので安心できる。MVNO系の2サービスは得意な時間がハッキリしており、UQ mobileは朝と夕方、mineoは朝が得意だが、どちらもランチタイムは苦手。ランチタイムに強いMVNOが待たれる。
今回の測定結果はあくまで参考データの1つとして役立てていただき、他のさまざまな情報も踏まえて、より良いMVNOを選んでほしい。
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