鬼門はやはり「12時台」、特にmineoが不調――「格安SIM」2サービスの実効速度を比較(au回線1月編):通信速度定点観測(1/2 ページ)

» 2016年02月04日 06時00分 公開
[小林誠,ITmedia]

 MVNOが提供している「格安SIM」を選ぶうえで、料金はもちろんだが、「通信速度」も重要な決め手になる。料金は各社のWebサイトやカタログに表示されていて比較しやすいが、通信速度は各社一律「下り最大150Mbps」「下り最大225Mbps」などと表記されており、実際のところどれだけの速度が出るのかが分からない。

 そこで、本企画では各社が提供している格安SIMの“実効速度”を毎月調査し、その結果を横並びで紹介している。前回は2016年1月編のドコモ系MVNOの通信速度をリポートしたが、今回はau系MVNOだ。本企画がMVNOサービスを選択する際の一助になると幸いだ。

「通信速度定点観測」バックナンバー

通信速度の調査方法

 今回、テストを行ったのは以下のau回線を使った3サービス。

  • UQ mobile
  • mineo
  • au(LTE NET)

 いずれも下り最大150MbpsのLTEサービスに対応したものを使っている。このうちauのLTE NETはMVNOではなく、auのスマホに通常提供されているインターネット接続サービス。いわば“本家”の通信速度となる。LTE NETは、一部のau端末では下り最大225Mbpsの通信が可能だが、今回使用しているURBANO L03は下り最大150Mbpsまでの対応となる。また、mineoはau VoLTE非対応のSIMを使っている。

 調査条件は以下の通り。

  • 計測端末:URBANO L03
  • 計測アプリ:RBB TODAY SPEEDTEST
  • 計測時間帯:平日午前(8時50分〜)、午後(12時20分〜)、夕方(18時〜)の3時間帯。
  • 計測場所:JR横浜駅西口(午前、午後、夕方)、東京都港区のアイティメディア社内(午後のみ)
  • 計測回数:各時間帯・場所で1サービス、上下3回ずつ(平均値を掲載)

 通信測定のエラー、明らかにありえない速度(理論値超え)が表示された場合は再測定とした。本企画で紹介する通信速度は、時間帯や場所によって大きく変化するので、記事で紹介されている数値を100%うのみにせず、あくまで参考値としてご覧いただきたい。

 au回線の測定は1台のURBANO L03を使って順番に行ったため、測定時間は分単位では異なる。測定時はドコモのMVNOを含めた3台同時になり、やや各SIMの測定間隔は広がっている。というわけで、全てのサービスを同時に測定したわけではないことをご理解いただきたい。

午前はLTE NETが下り平均61Mbpsを出したものの……

 今回の測定は1月22日(金)にJR横浜駅西口前、1月25日(月)に東京都港区のアイティメディア社内で行った。まずは横浜駅での午前中の測定結果をお伝えする。

photo

 これまではau系MVNOであれば、少なくとも午前中のテストは下り平均で数10Mbpsという好成績だったが、今回は大きく変化した。

 トップはau本家のLTE NETで、これは下り61Mbps。UQ mobileは一気に速度が落ちるものの、それでも下り平均で49Mbpsとドコモ系MVNOと比べても非常に速い。

 だが残念なことに、mineoが下り平均6.38Mbpsとケタが少なくなってしまった。もちろん実用上は十分で、困るシーンは少ないと思うが、それでも回線が混雑しにくい午前中の時点で本家の10分の1程度の速度とは、先が思いやられる。

 また上りの速度も、前回(12月)も前々回(11月)より速度が落ち、1月はさらに速度が落ちて3サービスとも3Mbps前後となった。

JR横浜駅西口での測定結果(午前)
計測開始時刻 下り平均(Mbps) 上り平均(Mbps)
UQ mobile 9:02 49.43 2.79
mineo 8:56 6.38 3.04
au(LTE NET) 8:51 61.44 3.65

午後は一気に速度が落ちる中、LTE NETが61Mbps!

 続いて横浜駅での午後の測定結果をお伝えする。ネットワークが混雑するランチタイムは、MVNOにとって不利。先月までの結果でも、速度が落ちていて、結果本家が勝つという展開。1月もその通りとなった。

photo

 11月、12月、そしてこの1月も、横浜駅のランチタイムは本家au(LTE NET)が強い。しかも下り平均61.76Mbpsで、午前中よりも速かった。ネットワークの混雑など、まるで関係ないようだ。

 一方のUQ mobileは辛うじて1.08Mbps。mineoに至っては下り平均0.54Mbpsという低調な結果に終わった。ただしドコモ系MVNOを見ても分かるように、MVNOのサービスでは、正午過ぎを中心に、混雑する時間帯には速度が大幅に落ちるものなのだから仕方がない。

 上りの通信速度は3サービスとも向上し、4Mbps以上で並んだ。

JR横浜駅西口での測定結果(午後)
計測開始時刻 下り平均(Mbps) 上り平均(Mbps)
UQ mobile 12:29 1.08 4.03
mineo 12:35 0.54 4.01
au(LTE NET) 12:25 61.76 4.49

夕方はLTE NETが好調、UQ mobileが持ち直す

 11月、12月の傾向、そしてドコモ系MVNOの結果を見ると、ネットワークの混雑時間帯とはいえ、夕方には通信速度が若干改善するようだ。1月もその通りとなった。

photo

 トップはau(LTE NET)で、12月よりも速い下り平均58.9Mbps。au本家はいつも速いが、1月はとりわけ速い。

 そして12月同様、UQ mobileが持ち直し、下り平均40Mbps台となった。20Mbps台だった12月よりも速くなっている。mineoはたったの1.88Mbpsだが、それでも0Mbps台よりマシだろう。

 ただし上りの速度はいまひとつで、3サービスとも2〜3Mbpsとなった。

JR横浜駅西口での測定結果(夕方)
計測開始時刻 下り平均(Mbps) 上り平均(Mbps)
UQ mobile 18:12 40.55 2.12
mineo 18:07 1.88 2.5
au(LTE NET) 18:03 58.9 3.06

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