キレイにサクサク気持ち良く撮れる――「HUAWEI P9」のカメラを試す:荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(4/5 ページ)

» 2016年07月15日 20時00分 公開
[荻窪圭,ITmedia]
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ダブルレンズの意味は?

 ここからはP9ならではのダブルレンズの話。

 2つのレンズは、それぞれどのような役割を果たしているのだろうか。

2つのレンズ 冒頭にも書いた通り、アウトカメラは2つのレンズを持つ

 実は内側(正面右側)に「カラー」、外側(正面左側)に「モノクロ」のセンサーがそれぞれ入っているのだ。

左側のカメラはモノクロセンサー、右側のカメラはカラーセンサー 左側のカメラはモノクロセンサー、右側のカメラはカラーセンサーとなっている

 本当にカラーとモノクロなのか、試しにそれぞれを指で塞いで動作を確認してみたのである。

 モノクロモードで撮影した際に、カラーセンサー(右側)のレンズをふさいでみたところ、全く問題なく撮影できた。要するに、モノクロモードではモノクロセンサー“だけ”を使うのである。

モノクロで撮影 モノクロで撮影。柔らかいきれいなモノクロだ

 一方、カラー撮影(モノクロモード以外)では、主にカラーセンサーを使うのだが、モノクロセンサーも陰影やディテール(細部)を担当しているという。ほんとにそうなのか、試しにモノクロ側のレンズをふさいだときとふさいでいないときで撮り比べてみた。

 パッと見は変わらないので、等倍表示したもので比べてみよう。

モノクロセンサーをふさいだとき・ふさがなかったときの比較 左がセンサーを2つ使って撮影した写真、右がモノクロ側を指でふさいで撮った写真

 ダブルレンズで撮った方が、ディテールがしっかりとしているのが分かるかと思う。なるほど確かに両方のレンズを使っているのだ。

 「ワイドアパーチャ」機能を使うと、2つのレンズを使っているとハッキリと分かる。モノクロ側のレンズを指でふさぐと、こんな風に警告が出るのだ。

ワイドアパーチャ利用中にモノクロセンサーをふさぐと警告が出る ワイドアパーチャ利用中にモノクロセンサーをふさぐと警告が出る

 さて、その「ワイドアパーチャ」機能だが、アパーチャは「絞り」という意味。最近「背景ぼかし」機能がいろいろなスマホカメラに搭載されているけれど、そのもっと高度なヤツだと考えればいい。

 フォーカスを合わせたいところをタップすると、右に絞り値を調整するスライダーが表示されるのである。これを調整するのだ。

ワイドアパーチャのスライダー ピント合わせしたいところをタップすると、スライダーが出てくる。右のスライダーを上下させるとF0.95からF16まで変化させられる

 レンズそのもののF値は2.2だが、スライダーを動かすことで擬似的に背景をよりボカしたりくっきりさせたりできるのだ。数字を小さくするとよりボケが大きくなり、大きくするとよりくっきりする。その調整時にモノクロセンサー側のデータが重要になるのである。

 このモードで撮った写真は、標準の「ギャラリー」アプリでの再生時に調節できるのであれこれ試してみた。

絞りアイコンをタップ 画像を開いて、絞りアイコンをタップして……
手前の黄色いカエルにフォーカス合わせ 手前の黄色いカエルにフォーカスを合わせてF0.95にしてみた背景が大きくボケたのがわかる
逆にF16まで絞ってみた 同じく手前の黄色いカエルにフォーカスを合わせて、逆にF16まで絞ってみた。背景までフォーカスがあっていることが分かる
2列目の猫にフォーカス合わせ 2列目の猫をタップするとそちらにフォーカスが合ったことが分かる

 要するに、ワイドアパーチャモードで撮っておくと、後からフォーカスの位置や背景・前景のボケ具合を変更できるのだ。これは面白い。

 完璧あるいは万能、というわけではなく、エッジ部分が不自然になることもあるが、多くのスマホが搭載している「背景ぼかし」機能よりは優秀だ。

 というわけで、ワイドアパーチャモードを使った作例を。

F9.5にして背景を大きくぼかしてみた 先ほどの置物の写真。F9.5にして背景を大きくぼかしてみた
F2にセットして猫を撮影 F2にセットして猫があくびをした瞬間を撮影
水着と海(人物にピント) 水着と海。背景を大きくぼかしてみた
水着と海(背景にピント) 逆に、背景にフォーカスを合わせて人物をぼかしてみた

 極端な設定にすると、ボケかたがデジタルっぽくて不自然さは拭いきれないのだが、機能としてはなかなか面白い。

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