普段やっていることをコンパクトに――「gooのスマホ g06」が小型エントリースマホになった理由

» 2016年09月06日 20時10分 公開
[井上翔ITmedia]

 NTTレゾナントは9月6日、同社の「gooのスマホ」の最新作「g06(グーマルロク)」を発表した。同社のWeb直販ではSIMカード付きで7800円(税別)と「LTE対応スマホとしては最安値」(同社調べ)であることが大きな特徴だ。

 g06の特徴は価格だけではない。従来のgooのスマホよりも画面が小さくコンパクトなボディーで、それ以外の面においてもかなりのエントリースペックとなっているのだ。

 果たして、g06は誰をターゲットとするスマートフォンなのだろうか。

g06 今までのgooのスマホよりコンパクトなg06
g06を手にする若井昌宏社長と鈴木基久氏 g06を手にするNTTレゾナントの若井昌宏社長(左)と、同社でポータルサービス部門長を務める鈴木基久氏

「gooのスマホ」の歩み

g06の製品説明をする鈴木氏 g06の製品説明をする鈴木氏

 gooのスマホはWebサービスを誰でも簡単かつ便利に使いこなせる「手のひらに持つポータル」を理念として掲げている。第1弾として2015年4月に発表された「g01」「g02」「g03」(いずれもZTE製)はアフターサポート用の在庫を残して終売となった。第2弾の「g04」(シャープ製)と第3弾の「g05」(ZTE製)については引き続き需要があるため、当面の間販売を続けるという。

今までのgooのスマホ 今までのgooのスマホ。g01・g02・g03は終売となった

 gooのスマホを含むSIMロックフリースマホの主戦場は、MVNO(仮想移動体通信事業者)のいわゆる「格安SIM」との組み合わせにある。NTTレゾナント ポータルサービス部門長の鈴木基久氏は、格安SIMは「情報量を持っている人」、つまり高リテラシー層を中心に普及している現状を指摘しつつ、高リテラシー層以外への普及を図ることが重要な課題であり、「私たちの務めである」と語る。

MVNOサービスの個人への普及状況 MVNOサービスの個人への普及は、現在「アーリーアダプター層」の段階にさしかかっている。これをそれ以降の層に持っていくことが大きな課題

 その問題意識への回答の1つが、2015年12月に発売したg05だ。「業界で『ばかじゃないか』と言われ」(鈴木氏)つつも、SIMロックフリースマホの普及率が一番低いとされる「20代女性」にあえてターゲットを絞ったこの機種は、さまざまなメディアで取り上げられて、好調な売れ行きを示したという。

「小さい」「スペック不要」の人に向けたg05

 そんな中、「ランク王国」(TBSテレビ)の3月26日放送回でg05が紹介された。その際に行われた街頭インタビューで、g05はおおむね好評だったが、ある若い女性の「もう少し(端末が)小さくてもいいかな?」という意見に鈴木氏は引っかかるものがあったという。

ランク王国でのある女性の発言 ランク王国(TBSテレビ)でのある女性が述べたg05に対する意見。これが、鈴木氏には引っかかったという

 そこで、「g05は良いと思うけれど買わなかった」という人に急きょアンケート調査をしてみたところ、対象者の半分近くが4型台の画面のスマホが欲しいと答えたという。画面サイズ原因でリーチできていない人がそれなりにいたのだ。端末市場全体でも、4型台の画面を持つスマホは選択肢が少ないこともあり、g06の画面サイズは4型にすることが決まったという。

 さらに、スマホで普段やっていることも合わせて調査してみたところ、上位5機能に「電話」「検索・Web閲覧」「地図・路線情報」「ニュース」「SNS」が来たという。「高いCPU性能やROM(内蔵ストレージ)・RAM(メインメモリ)を要求されない」(鈴木氏)項目が並んでいたことから、g06は「モリモリのぜいたくなものではなくて、そういうものをそぎ落とした分、求めやすい」(同氏)スマホとして世に送り出されることになったのだ。

4インチ台のサイズ感を求める人が少なくない 4インチ台のサイズ感を求める人が少なくない
ユーザーは意外とスペックも求めていない スマホでしていることを調査してみると意外とスペックを要求しない用途が多い
g06のセグメント g06は「低価格」「シンプル」のセグメントで勝負

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