最新にして、最良――iPhone 7/7 Plusは、“後戻りできない進化”(1/4 ページ)

» 2016年09月13日 19時00分 公開
[神尾寿ITmedia]
iPhone 7/7 Plus 高級ピアノのような美しさを実現した「ジェットブラック」

 ポルシェファンにとって、「最良のポルシェは?」と問われた時の答えは決まっている。いわく、「最新のポルシェ」だ。ポルシェは伝統と格式のあるブランドでありながら、それに甘んじて旧弊となることなく、常に“最新にして最良”を求め続ける。そして、ポルシェとしてのブランド体験やユーザー体験は揺るがさない。それに対する賛辞が、「最良のポルシェは最新のポルシェである」という常とう句になったのだ。

 AppleのiPhoneもまた、それと似ている。

 iPhoneも最新のテクノロジーを積極的に取り入れる。しかし、そのテクノロジー自体には振り回されず、ユーザー体験がぶれることなく、常に「最良のiPhone」を目指す。ポルシェのライバルがそれまでのポルシェであるように、iPhoneのライバルはそれまでのiPhoneなのだ。

 そして、最新のiPhoneである。

 既報の通り、Appleは9月7日に「iPhone 7」と「iPhone 7 Plus」を発表。フルモデルチェンジとなる今回のiPhoneは、先代にも増して変化と進化の大きいものになっている。

 今回、筆者は日本向け製品版をいち早くテストする機会を得た。iPhone 7とiPhone 7 Plusは、どれだけ“最良のiPhone”になっているのか。その実力と魅力についてレポートしたい。

iPhone 7/7 Plus iPhone 7 Plus(左)とiPhone 7(右)

全ての世界が明るく、カラフルに

 初めてRetinaディスプレイを目にした時の感動を覚えているだろうか。iPhone 7、そしてiPhone 7 Plusを初めて手にした時、まず感じたのは"あの時の感動"だった。そして数日iPhone 7シリーズを使うと、これまで見慣れたいたiPhone 6sやiPhone SEのRetinaディスプレイに、ずいぶんと色あせた印象を受けてしまった。パッと見て分かり、日常的にこれまでとの違いを実感するのが、iPhone 7の新世代Retina HDディスプレイである。

iPhone 7/7 Plus iPhone 7 Plus(左)の方がiPhone 6s Plus(右)よりも黒の締まりが良く、赤や緑を鮮やかに表現できている

 その美しさは、写真を見るだけですぐに分かる。

 iPhone 7やiPhone 7 Plusで撮影した写真はもちろん、これまで撮りためた写真を見ても、世界が明るくカラフルになったように感じる。それもそのはず。iPhone 7シリーズでは、iPad Proシリーズと同じ広色域のRetinaディスプレイが採用され、カラーマネジメントシステムもiPad Proからのフィードバックを受けている。世界中のプロカメラマンをうならせた“iPad Proクオリティー”なのだ。その違いは素人目にもはっきりと分かるものだ。しかも、そのカラフルさは不自然に演出されたものではなく、とてもナチュラルで違和感がない。Appleのおはこである「ハードウェア技術とソフトウェア制御の高度な調和」が、この新たなRetina HDディスプレイの美しさに昇華している。

 もう1つ、色の再現性の高さが分かるのは、iPhone 7シリーズで映画を見たときだ。iPad Proと同様にiPhone 7/7 PlusのRetina HDディスプレイは、現在のデジタル映画と同じ色空間を使っている。そのためiPhone 7シリーズで見る映画は、スマートフォンで見ているとは思えないほどクオリティーが高い。映画好きなら、“手のひらに収まり、持ち歩けるミニシアター”というだけでも今度のiPhoneを買う価値があるだろう。その際には、より画面が大きいiPhone 7 Plusがおすすめだ。

 iPhone 7シリーズの画面の美しさ、とりわけ「正しく色を表示するすごさ」については、読者の皆さんがいま見ているPCやスマートフォンのモニター越しでは伝えることができない。iPhone 7シリーズが気になっている人も、そうでない人も、ぜひ実際の新世代Retina HDディスプレイを見てもらいたいと思う。「スマートフォンで、ここまで美しく色が表示できるようになったのか」と感動するはずだ。

iPhone 7/7 Plus iPhone 7/7 PlusとApple TVを組み合わせれば、カラフルで高精細な写真をそのまま大画面テレビで楽しめる。ファミリー層ならぜひおすすめしたい使い方だ

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