中国深セン電脳街が様変わり、iPhoneに替わりOPPOの店が次々登場:山根康宏の海外モバイル探訪記

» 2016年11月14日 17時10分 公開
[山根康宏,ITmedia]

 最近スマートフォン市場を賑わせているのが、新興勢力の台頭です。ちょっと前ならXiaomi(シャオミ)が瞬間的に世界シェア3位に入るなど、中国メーカーの勢いが止まりません。そのXiaomiをHuaweiが抜き去ったと思ったら、今度はOPPO(オッポ)とVivo(ビボ)が中国国内でシェア1位、2位になるなどこの2社が急激に伸びています。

OPPO 中国の顔から世界の顔へと躍進できるか? OPPOの勢いがスゴイ

 中でもOPPOは「急速充電」「高画質フロントカメラ」そして「手ごろな価格」で人気急上昇中。そのOPPOの勢いは、中国のスマートフォン工場の多くが集まる深センの電脳街でも際立っています。「道を歩けばトレンドが分かる」とまで言われる、その深セン電脳街の最新の様子を見てきました。

OPPO 4本目の地下鉄が開通したばかりの深セン電脳街。路面工事が急ピッチで進む

 深センというと最近ではものづくり関連で脚光を浴びる一方、ニセモノiPhoneがすぐに出てくるなど、ちょっと怪しいイメージもある街。確かに電脳街を歩いていると、立派な店構えをしたAppleの非正規店舗がずらりと並んでいました。りんごのロゴの横に「authorized dealer」という名前を掲げたお店も多数存在したのです。もちろんこれはそう書いてあるだけで、正規の代理店ではありません。

OPPO 道端で売られる怪しいLightningケーブルや充電器。深センの1つイメージでもある

 ところが今や、そのニセモノAppleストアは急激に姿を消して、そのお店が次々とOPPOの看板を掲げた店に入れ替わっているのです。正規の店と、勝手に看板を掲げている店が混在していますが、ここ深センは「売れるものをいますぐ売る」というスピード勝負の街。いまやAppleを売るよりOPPOを売った方がもうかるのです。

OPPO 「苹果」と書いてリンゴ、つまりAppleの店(もちろん非正規)。だが次々とOPPOにくら替えする店が増えている

 その動きは通信事業者の店でも同じです。今や店内にはデカデカとOPPOの看板が掲げられ、iPhoneやHuaweiの製品と同じ扱いとなっています。OPPO目当てで来る客や、初めからOPPOを指名買いする客も多いとのこと(中国電信のスタッフ談)。

OPPO 中国電信の店舗内にはOPPOの看板が見える。入り口横にもOPPO端末の広告

 現在のイチオシでありフラグシップモデルでもあるのが「R9s」と「R9 Plus」。パッと見はiPhoneに似てはいますが、中国の消費者はもはやこれをiPhoneのコピーとは思っていません。なにせインカメラは1600万画素。自撮りをしようとカメラを起動して画面を見た瞬間から、iPhoneとは全く異なる世界が広がります。しかも独自開発の急速充電は5分の充電で120分の通話が可能。「バッテリーが切れそう」と思っても、お店でちょっと電源を借りれば(中国では当たり前、問題なし)、その後も使い続けられるのです。

OPPO 「R9s」(左)と「R9 Plus」(右)。急速充電とセルフィーで大人気のフラグシップモデル

 なお、ケースやアクセサリーを売っているビルに入ったところ、非正規なイケナイブランドロゴのついたモバイルバッテリーに交じって、OPPOのキャラクターを使った箱入りバッテリーセットも。このようなものが売れるほど、中国の消費者にブランドも十分認知されているということなのでしょう。

OPPO OPPO(左)だけじゃなくVivo(右)のモバイルバッテリーセットも。これが売れる時代なのだ

 OPPOは主に新興国をターゲットにしていますが、シンガポールや台湾にも本格的に進出しています。日本展開の話は全く聞かれないのですが、日本人でも欲しいと思う消費者が増えてくれば、MVNO向けに参入、なんて動きも今後あるかもしれませんね。

OPPO 地下鉄駅の広告もOPPOだらけ。今後の展開が楽しみ

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