LINEは、「Mobile World Congress 2017」でクラウドAIプラットフォーム「Clova(クローバ)」を発表した。同社は目、鼻、手、口、耳の五感を通じたAIに着目し、ポストスマートフォン、ポストディスプレイ、ポストタッチにつながる製品やサービスの開発を目指す。
目、鼻、手、口、耳の五感をつかさどる「Clova Interface」と、人間の頭脳にあたる「Clova Brain」の2つがClovaの主要機能。Clova Interfaceでは音声認識や音声合成、画像認識や顔認識を行う。Clova Brainは自然な言語翻訳処理や、コンテンツのレコメンデーションエンジンなどで構成される。
Clovaを搭載した製品として、「Clova」アプリと、スマートスピーカー「WAVE」を、2017年初夏に日本と韓国で発売する予定。WAVEとは音声で会話をする、ニュース・予定・翻訳などの情報を読み上げる、音声で家電を操作する、オーディオブックを利用する……といったことが可能。またスマートディスプレイ「FACE」も2017年冬に発売する予定。
LINEはNAVERの共同開発プロジェクトとしてClovaの研究開発を進めており、LINEが持つチャットをベースにしたコミュニケーション技術、NAVERが持つ検索技術、2社が持つコンテンツやサービス、ビッグデータなどを活用していく。またソニーモバイルコミュニケーションズとタカラトミー、バーチャルホームロボット「Gatebox」を展開しているウィンクルなどの企業と協業する。
Clovaに対応したアプリやデバイスは、まずは自社のものから開発する。その後、パートナーとの共同開発、サードパーティーへの開放につなげる。
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