スマホでたくさん通信したい! 20GB以上の大容量プランを整理する

» 2017年03月29日 06時00分 公開
[田中聡,ITmedia]

 スマートフォンで大容量の通信をしたい! でも、毎月のプランで決められたデータ通信量をオーバーしないよう苦労している……という人は多いだろう。例えば通勤通学で動画のストリーミングサービスを視聴している、外出先でテザリングを使って仕事をすることが多い、スマホを固定回線代わりに使う……といった場合、使い方次第ではあっという間に月間の通信容量をオーバーしてしまう。

大容量プラン YouTubeをはじめとする動画ストリーミングサービスを利用すると、あっという間に大容量の通信量を消費してしまう

 そこでオススメしたいのが、大手キャリアやMVNOが提供している「大容量プラン」だ。2016年9月にソフトバンクが毎月20GB、30GBの通信が可能な「ギガモンスター」を提供したのを皮切りに、他社も20GB以上の大容量プランを導入し始めた。

ギガモンスター ソフトバンクは「ギガモン」という名前で大容量プランを訴求している

 では、大容量プランだとどれだけ通信できるのだろうか。例えばYouTubeの場合、解像度が720pの動画をAndroidスマホ(ZenFone 3)で1時間視聴したところ、1.01GBほどの通信量を消費した。1カ月の平日を20日とし、通勤や通学で毎日1時間、720pの動画を視聴した場合、20GBプランだとオーバーしそうだが、30GBプランならさらに10GB近く余裕がある計算になる。

大手キャリアの大容量プラン

 大手3キャリアは横並びで、20GBが月額6000円(税別、以下同)、30GBが月額8000円となっている。これは低容量のプランと比較するとかなりお得だ。3キャリアの場合、5GBプランが月額5000円だが、これにプラス1000円を支払うだけで、+15GBの増量となる。1GBあたりの単価は5GBプランは1000円だが、20GBプランなら300円、30GBプランは266円にまで下がる。

ギガモンスター 大手3キャリアは、5GBプランに+1000円を支払うだけで、20GBプランとなって15GB増量される(画像はソフトバンクの場合)

 ドコモでは、家族とデータ量をシェアできる「シェアパック」で、50GB(月額1万6000円)、100GB(月額2万5000円)というさらに大容量のプランも提供している。50GBプランで3人家族なら、単純に3で割ると、1人16〜17GBは使える計算だ。子回線ごとに発生する月額500円を加えると、料金は合計1万7000円。これを3で割ると5666円なので、月の通信量が16〜17GB程度なら、20GBプランを1人ずつ契約するよりもお得になる。

大容量プランの月額料金(大手キャリア)
20GB 30GB 50GB 100GB その他の料金
ドコモ 6000円 8000円 1万6000円
(シェアパック)
2万5000円
(シェアパック)

基本使用料1700円〜
インターネット使用料300円
テザリング月額1000円(2018年4月から)
※シェアパックの子回線は1回線月額500円
ソフトバンク 6000円 8000円 − −
基本使用料1700円〜
インターネット使用料300円
テザリング月額1000円(2017年5月から)
au 6000円 8000円 − −
基本使用料1700円〜
インターネット使用料300円
テザリング月額1000円(2017年5月から)

MVNOの大容量プラン

 MVNO(格安SIM)の大容量プラン(20GB以上)は、イオンモバイル、エキサイトモバイル、OCN モバイル ONE、スマモバ、DTI SIM、FREETEL、BIGLOBE SIM、b-mobile(日本通信)、U-mobile、楽天モバイルなどで提供されている。

 容量は20GBや30GBのプランを中心に、25GB、30GB、40GB、50GBなどもありバラエティーに富んでいる。料金は大手キャリアよりも1000円〜2000円ほど安い。MVNOのサービスは昼時に通信速度が極端に落ちるというデメリットはあるが、プランの種類や安さはMVNOに分がある。

 料金は、MVNOで利用者数の多い3GB程度のプランに3000円〜4000円を追加すると、20GBプランが利用可能になる。1GBあたりの単価は、MVNOも大容量プランの方が安い。例えばデータSIMの3GBプランが900円だと、1GBあたり300円。一方、20GBプランは1GBあたり200円〜250円程度まで安くなる。

楽天モバイル 楽天モバイルのプラン。3.1GBプランから3150円を追加すると20GBプランを利用できる

 20GBのデータSIMは月額3980円〜月額4870円、音声SIMは月額4680円〜5570円で、いずれも最安はDMM mobileだ。30GBのデータSIMは5450円〜6980円、音声SIMは6150円〜7680円で、こちらは楽天モバイルが最安だ。さらにイオンモバイルとエキサイトモバイルは40GB、50GBのプランも提供している。

 1GBあたりの単価が最も安いのが、月に25GBを使える「b-mobileSIM 25GB定額」と「U-mobile MAX」だ。データ通信の月額料金はいずれも2380円で、1GBあたりわずか95円という破格の安さ。音声込みだとb-mobileが3180円で1GBあたり127円、U-mobileが2880円で1GBあたり115円。大容量プランでも安く抑えたければ、これら2社のプランは検討の価値が大いにある。

U-mobile MAX 日本通信とU-mobileでは、25GBで月額2380円からのプランを提供している(画像はU-mobile MAX)

 なお、ここで紹介している大容量プランの高速データ通信には、3日間の通信制限は設けていないので、基本的に月間の容量だけに注意すればよい。

大容量プランの月額料金(MVNOのデータSIM)
20GB 25GB 30GB 40GB 50GB
イオンモバイル 4480円 − 6480円 7480円 1万300円
エキサイトモバイル 4750円 − 6980円 9980円 1万3800円
OCN モバイル ONE 4150円 − 6050円 − −
スマモバ − 3480円 − − −
DMM mobile 3980円 − − − −
DTI SIM 4850円 − − − −
BIGLOBE SIM 4500円 − 6750円 − −
b-mobile − 2380円 − − −
FREETEL 4870円 − 6980円 9400円 1万1800円
U-mobile − 2380円 − − −
楽天モバイル 4050円 − 5450円 − −

大容量プランの月額料金(MVNOの通話SIM)
20GB 25GB 30GB 40GB 50GB
イオンモバイル 4980円 − 6980円 7980円 1万800円
エキサイトモバイル 5450円 − 7680円 1万680円 1万4500円
OCN モバイル ONE 4850円 − 6750円 − −
DMM mobile 4680円 − − − −
DTI SIM 5550円 − − − −
BIGLOBE SIM 5200円 − 7450円 − −
b-mobile − 3180円 − − −
FREETEL 5570円 − 7680円 1万100円 1万2500円
U-mobile − 2880円 − − −
楽天モバイル 4750円 − 6150円 − −

月間の制限がないプランも

 とにかく“制限”から解放されたい! という人は、月間のデータ容量制限なしで使えるプランをオススメしたい。

 U-mobileでは、月間の通信制限を設けていない「U-mobile PREMIUM」も提供している。データSIMは月額2480円、音声SIMは月額2980円で、U-mobile MAXと遜色のない価格を実現している。

 DTI SIMでも、月間の制限がない「ネットつかい放題」を提供している。料金はU-mobile PREMIUMよりもさらに安く、データSIMが月額2200円、音声SIMが2900円。

 データ専用だが、月額1980円(ルーターとセットなら月額1480円)で3日で3GB(1カ月約30GB)を利用できる「ピクセラモバイル」も要注目。デュアルSIMに対応した端末で、データ用に使うのも一考の価値がある。

テザリングの料金は?

 大手3キャリアのユーザーで注意したいのが「テザリング」だ。大容量プラン向けのテザリングは、現在はキャンペーンによって期間限定で無料となっているが、ドコモは2018年4月から、auとソフトバンクは2017年5月から月額1000円の有料になる(それ以外のプランは従来どおり、月額500円または無料)。例えば5GBプランから20GBプランに乗り換える場合、テザリング料金を加味すると、最大で2000円を追加で払う必要がある。一方、ここで紹介しているMVNOのテザリングはいずれも無料だ。


 大容量プランは1GBあたりの単価が小容量プランより安くなるので、ヘビーユーザーは乗り換える価値が大いにある。また、通信速度のデメリットに目をつむれば、大手キャリアよりも安く、テザリングも無料で使えるMVNOの方が、大容量プランを導入するメリットが大きいといえる。

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