「Apple Pay」のSuicaは、スマートウォッチの「Apple Watch Series 2」でも利用できる。Apple Watchをかざすだけで改札の通過や電子マネーの支払いができるので、一度体験すると、スマホを取り出し、かざして支払うのさえ面倒に思えてくる。それほど便利なので、Apple Watch Series 2ユーザーはぜひ活用してほしい。
Apple PayのSuicaは、FeliCaを搭載したApple Watch Series 2でも利用できる。Apple WatchにSuicaを登録すれば、iPhoneを持たず、Apple Watchだけで改札の通過や電子マネーでの支払いができて便利だ。ただ、Apple Watch Series 2単体で使うことはできず、最新のiOSにアップデート済みの「iPhone 5」以降の端末とペアリングする必要がある。Suicaの発行や移動はiPhoneのSuicaアプリで行う。
iPhoneとApple Watch Series 2で同じSuicaを利用することはできないことにも注意したい。例えば、Suicaカードを読み取って登録する場合、iPhoneとApple Watchの両方にSuicaを登録したい場合は2枚のSuicaカードが必要だ。
既にiPhoneにSuicaを入れている場合、Apple Watchと同期が完了後、iPhoneの「Watch」アプリの「WalletとApple Pay」から、「iPhone上のカード」に表示されている「My Suica」を追加すればよい。エクスプレスカードの設定も自動で完了する。
複数のSuicaをApple Watchに登録していて、エクスプレスカードを変更したい場合は、Watchアプリの「WalletとApple Pay」の「エクスプレスカード」から、設定したいMy Suicaを選択すればよい。
Suicaを新規発行する場合は、SuicaアプリでiPhone用に新規発行する場合と同じ手順を踏み、最後にApple WatchにSuicaを発行する。
Apple Watchに設定したSuicaは、Suica一覧画面で表示すると券面の左上に時計のマークが表示される。
設定が完了したら、Apple Watchを改札にかざせば通過できる。改札機のリーダーライターは右側にあるので、Apple Watchを左腕に装着している場合、腕を右方向に寄せる必要があるので、違和感を覚えるかもしれない。
Apple Watchに設定したSuicaを電子マネーとして使う場合、エクスプレスカードに設定しているSuicaなら、Watchの画面をリーダーライターにかざせばよい。エクスプレスカードに設定していないSuicaを使う場合、サイドキーを2回押してSuicaを表示させてから、リーダーライターにかざす必要がある。
Apple Watchに登録したSuicaをiPhoneに戻すこともできる。Watchアプリの「WalletとApple Pay」→「WATCH上のカード」として表示されたSuicaをタップし、「カードを追加:○○○のiPhone」を選ぶと、Apple WatchからiPhoneにSuicaのデータが移動する。
最初の設定で少しややこしい面もあるが、一度設定が完了すれば、とても快適に使えるApple Pay Suica。iPhone 7/7 PlusやApple Watch Series 2のユーザーは、ぜひ利用してみてほしい。
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