「iOS 11」リリース 格安SIMで使える?

» 2017年09月20日 15時30分 公開
[井上翔ITmedia]

 9月20日(日本時間)に配信を開始した「iOS 11」。iOSのバージョンアップといえば、MVNOサービスのSIMカード(いわゆる「格安SIM」)で通信できるか否かが常に話題となる。OSバージョンアップ(あるいは「キャリア設定」のアップデート)の度に通信できなくなることがあるからだ。

 iOS 11のリリースに合わせて、一部のMVNOは自社のSIMカードを使って動作検証を行っている。その結果をまとめてみたので、参考にしてほしい。MVNO回線でiPhoneを利用する場合、各MVNOが提供する「APN構成プロファイル」をWi-Fi(無線LAN)経由でインストールする必要があるので注意しよう。

 なお、この記事は情報が追加され次第更新する予定だ。

IIJmio(インターネットイニシアティブ)

 IIJ(インターネットイニシアティブ)の「IIJmio」では、公式ブログ「てくろぐ」上で検証結果を公表している。

 NTTドコモの通信回線を使う「タイプD」については、テザリングを含めておおむね問題なく使えるようだ。ただし、データ通信専用SIM(SMSの送受信ができないSIM)ではiPhoneのアンテナピクト表示に一定の制約があるようだ。

 au(KDDIと沖縄セルラー電話)の通信回線を使う「タイプA」では、iPad mini 2とiPad Air(初代)を除いてテザリングが使えない≫ことに注意さえすればiPhone 5s以外のSIMロックフリーモデルで使えるようだ。

 なお、iOS 11ではプレフィックス通話の補助アプリ「みおふぉんダイアル」の連絡先表示の順序が正しくならない事象が確認されており、現在対応版を準備しているという。

mineo(ケイ・オプティコム)

 ケイ・オプティコムの「mineo」では、コミュニティサイト「マイネ王」内のスタッフブログで検証結果を公表している。

 NTTドコモの通信回線を使う「Dプラン」については、テザリングを含めておおむね問題なく使えるようだ。

 auの通信回線を使う「Aプラン」については、au VoLTE対応SIM、au VoLTE非対応SIMのいずれも使えるものの、テザリングが使えないことが確認できたようだ。なお、au VoLTE対応SIMについては、auが販売したSIMロック付き個体であってもSIMロックを解除しないと利用できない(以前と同様)。

DMM mobile(DMM.com)

 DMM.comの「DMM mobile」では、動作確認端末一覧を更新し、iOS 11における検証結果を掲載している。

 テザリングを含めておおむね問題なく使えるが、データ通信専用SIM(SMSの送受信ができないSIM)ではiPhoneのアンテナピクト表示に一定の制約があるようだ。

LINEモバイル(LINEモバイル)

 LINEモバイルの「LINEモバイル」では、ドコモが販売したiPhone 6・iPhone 6sと、SIMロックフリーのiPhone SE・iPhone 7・iPad mini 4での動作検証結果を公式ブログに掲載している。

 上記の機種では、テザリングを含めておおむね問題なく使えるようだ。

LINEモバイル公式ブログ LINEモバイル公式ブログ「iOS 11での動作確認結果について

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