iPhone 13 miniが「実質23円」の謎/モバイルSuicaが「おトクなきっぷ」に対応Mobile Weekly Top10

» 2022年02月04日 13時00分 公開
[井上翔ITmedia]

 ITmedia Mobileにおける1週間の記事アクセス数を集計し、その上位10記事を紹介する「ITmedia Mobile Weekly Top10」。今回は2022年1月24日から2022年1月30日までの1週間について集計し、まとめました。

一括から実質へ 「一括」に加えて「お客さま負担額(実質負担額)」の表示が増えた家電量販店

 今回の集計期間におけるアクセス数の1位は、iPhone 13 miniが「実質23円」で販売されていることの仕組みを解説した記事でした。それに関連して、10位にはiPhone SE(第2世代)が「一括10円」で販売されていることの仕組みを解説した記事が入りました。

 大手家電量販店では、iPhone SE(第2世代)の一括10円販売に代わってiPhone 13 miniの実質23〜24円販売が目に入るようになりました。“一括”ではなく“実質”がポイントで、新しく始まった実質23〜24円販売は残価設定型の24回払い(または均等割の48回払い)を前提とする端末購入プログラムを利用したものです。残価(均等割の48回払いの場合は25回目)の支払い開始までに端末を返却すれば額面通り「実質23〜24円」になりますが、そうでなければ、実質価格は上がってしまいます。

 もちろん、一括10円の時と同様に、電気通信事業法の条件に合致した「MNP限定の割引(上限は税別で2万円)」と、その例外規定を活用した「店舗独自割引(端末単体でも適用可能)」も使ってはいるのですが、元々の端末価格の設定が高いが故に、購入プログラムも駆使して“おトク感”を出さなければならない状況となっています。

 スマートフォンを2年ピッタリで買い換える場合、端末が手元に残らないことを許容できるなら“アリ”な買い方といえます。ただ、買い換えをするユーザーがすぐに理解できるのかという点と、MNPを極端に優遇する点にモヤッっとするのは私だけでしょうか……?

モバイルSuica 3月12日から、モバイルSuicaで「おトクなきっぷ」を利用できるようになります

 アクセス数の6位には、「モバイルSuica」の機能追加に関する記事が入りました。

 モバイルSuicaについては、2月13日0時から7時までオンラインサービスを休止した上で、その完了後に通学定期券の初回購入(と4月以降に初めて行う継続購入)における必要書類のオンライン提出に対応します。さらに、JRグループのダイヤ改正が行われる3月12日からは、Suicaカードで利用できる「おトクなきっぷ(企画乗車券)」にも対応します。

 SNSの反応を見てみると、特におトクなきっぷに対応することを歓迎する意見が多いようです。ただ、記事でも言及した通り、Suicaカードに搭載できるおトクなきっぷは定期券(厳密には鉄道線用の定期券)の記録領域を使って書き込まれます。そのため、有効な定期券の情報が搭載されているSuicaカードではおトクなきっぷを利用できません。この制約は、モバイルでも同様です。

 ただし「回避策」がないわけではありません。Apple Pay(FeliCa対応のiPhoneとApple Watch)や最近のおサイフケータイ対応Androidスマートフォン(※)では、Suicaを複数枚発行できるので、普段使っているSuicaとは別に、おトクなきっぷ用のものを追加発行すれば良いのです。切り替えながら使うのは若干面倒ですが、これなら定期券を使っている人でもモバイルSuicaでおトクなきっぷを購入できます。購入できるようになったら、ぜひ試してみてください。

(※)「おサイフケータイアプリ」で、メニューから「サポート・規約」→「メモリ使用状況」と進んで出てくる画面でメモリのブロック数が“表示されない”機種が「最近」の機種という証です

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