緊急時や遠出の際のインターネット回線を「24時間330円」で確保! povo2.0で「非常用ルーター」を改めて作ってみた5分で知るモバイルデータ通信活用術(3/3 ページ)

» 2022年10月24日 16時00分 公開
[島田純ITmedia]
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バックアップのホームルーターで帰省や旅行も便利に

 povo2.0で作ったバックアップルーターは、固定インターネット回線がない場所(あっても通信が安定しない場所)に一時滞在する場合にも役立ちます。

 最近ではホテルのフリーWi-Fiサービスも当たり前になりました。しかし、そのWi-Fiが安定しているかというとそうも言いきれません。特に客室外にアクセスポイントがある場合、部屋の奥側では通信できないことも良くあります。

 また、実家に帰省した際に「両親共にスマホはあるけれど固定インターネット回線はない」ということも珍しくありません。「自分もスマホを持っているんだから、それで通信すればいい」と思うかもしれませんが、自宅と“同じように”インターネットを使おうとすると、意外と不便に思うこともあったりします。

 その点、povo2.0なら24時間データトッピングが税込み330円です。2泊3日で使ったとしても、最大で990円で容量制限なく通信できます。トッピングの申し込み(利用開始)タイミングをうまく工夫すれば、2日分(660円)、あるいは1日分(330円)で済むかもしれません。

 これくらいの出費でより快適なインターネットを利用できて、かつ災害の備えとして保持できるなら、初期投資としてルーターの購入費用がかかるものの、十分に“アリ”なのではないでしょうか。

ルーター 実際に筆者の実家へとワイヤレスホームルーターを持ち込んだ際のイメージ。実家にブロードバンド環境がなかったとしても、このように持ち込んでしまえば(モバイル通信の圏内であれば)快適に通信できる。

povo2.0なら「バンドの制約」もない

 UQコミュニケーションズのWiMAX +5G/WiMAX 2+を利用する通信サービス(auの一部データ通信プランを含む)には、通信モードによって利用できるエリアが変わるという特徴があります。オプションの利用なしで利用できるエリアは以下の通りです(※4)。

  • WiMAX 2+サービス(ハイスピードモード):WiMAX 2+エリアのみ
  • WiMAX +5Gサービス(スタンダードモード):WiMAX 2+エリア、au 5G/4G LTEの一部エリア(※5)

(※5)オプションエリアの利用は原則として有料ですが、契約プランや契約条件によっては無償となります。詳しくはサービスの提供事業者に確認してください
(※6)au 5Gはn78(3.7GHz帯)、au 4G LTEはBand 1(2GHz帯)、Band 3(1.7GHz帯)のエリアが対象です。詳しいエリアはUQコミュニケーションズのサービスエリア案内を参照してください

 それに対して、povo2.0を利用する場合はau 5G、au 4G LTEとWiMAX 2+の全エリアを追加料金なしで利用できます。実際に通信できるエリアはルーターによって異なりますが、au 4G LTEのメインエリア(Band 18:800MHz帯)も利用できることは大きなメリットです。手持ちのWiMAX +5G/WiMAX 2+ルーターを使う場合でも、従来より快適になる可能性があります。

 ルーターのソフトウェア更新によって、これまで使えなかった組み合わせで使えるようになったことは個人的にも非常に嬉しい……のですが、先で述べた通りpovo2.0のSIMカードをルーターで使うことは、公式に動作確認されたものではありません。サービス、あるいは端末の仕様変更などによって再び使えなくなる可能性もあるので、注意してください。

 こうした心配が不要となるように、マルチキャリア対応かつ5G対応なワイヤレスホームルーターやモバイルルーターが登場するとうれしいのですが、どうなるでしょうか……?

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