2022年を振り返る(7月編):「Pixel 6a」は“お手頃スマホ”の概念をどう変えた?Mobile Monthly Top10

» 2022年12月26日 20時45分 公開
[井上翔ITmedia]

 2022年も、残りわずかとなりました。ITmedia Mobileのアクセスランキングを月単位でチェックしつつ、この年を振り返っていこうと思います。今回は7月における記事のアクセス数のトップ10を紹介します。

従来とは異なるPixel 6a プロセッサをハイエンドモデルとそろえた「Pixel 6a」

 7月におけるアクセス数の1位は、Googleが7月28日に発売したスマートフォン「Pixel 6a」を先行レビューした上で、その立ち位置を考察した記事でした。

 GoogleのPixel(ピクセル)ブランドのスマートフォンは「Pixel 3シリーズ」から日本でも取り扱いが始まりました。Pixel 3シリーズ以降では、メインストリームモデルから半年ほど置いて廉価モデルである「Pixel a」を発売することが定番となっています。

 従来のPixel aシリーズはフラグシップモデルからSoC(プロセッサ)のランクを引き下げるなど本当の意味での“廉価版”という位置付けでしたが、フラグシップモデルと同じSoCを採用するなど、Pixel 6aはフラグシップモデルとの差分が少なくなりました。強いていうなら、カメラやディスプレイのスペックと一部ボディー素材の変更で差別化している感じです。

 プロセッサは同じで他の部分で差分を設ける――記事でも指摘がある通り、このやり方はここ数年のiPhoneに近いものがあります。私も先行レビューをしましたが、5万3900円(税込み)でここまでサクサクなAndroidスマートフォンが使えるとは思っていなかったので、良い意味でビックリしたことを覚えています。本当にいい時代になったものです。

 価格面と性能面のバランスの良さは、フラグシップモデルの後継となる「Pixel 7」「Pixel 7 Pro」がリリースされてもあせることはありません。むしろ、その良さが再評価されたようにも思います。ただ、先に触れたカメラやディスプレイの性能には無視できない差があることもまた事実です。実際に使い比べないと分からない部分ですが、特にディスプレイのスペック差は結構大きいと感じます。Pixel 6aの購入を検討している人は、同機種とPixel 7の実機がある店舗で適当なWebサイトをスクロールして見比べてみてください。「これなら大丈夫」と感じられたなら、Pixel 6aはお勧めです。

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