大きく変わった「Xperia 1 VI」のカメラを試す 全面刷新のカメラアプリや光学7倍ズームの新望遠レンズはどう?荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(4/4 ページ)

» 2024年05月30日 20時00分 公開
[荻窪圭ITmedia]
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「テレマクロ」はMFのみだけど……すごい

 そして新機能の「テレマクロ」。「その他」の中に入っているので、見落とさないように。

 テレマクロの「テレ」は「テレフォト」、つまり望遠レンズでのマクロ撮影のこと。多くのスマホカメラは広角でのマクロ撮影をサポートしているが、広角で小さなものを大きく撮ろうとするとすごく近寄らねばならない上に、端末の影が落ちやすい。

 テレマクロは望遠レンズを使うので、被写体との距離を数cmと保ちつつ、大きく撮れるのだ。ただし、AF(オートフォーカス)は効かない。MF(マニュアルフォーカス)のみになるので慎重に。

Xperia 1 VI 「テレマクロ」モード。左右のバーでMFを行う。黄色い点はピントが合っている場所だ。これと肉眼を頼りにフォーカシング。

 部分的に黄色い点が見えるのは「ピーキング表示」といって、ピントが合っている箇所を示している。

 そして撮れたのがこちらだ。テントウ虫のドアップ!

Xperia 1 VI たまたま塀に張り付いてたナナホシテントウがいたので撮った

 もう1枚、マクロっぽいやつといこう。

 HDDのヘッド部分(もちろん壊れて使えなくなった古いHDDです)。

Xperia 1 VI HDDのプラッタとヘッド。スマホでこれを撮れるってすごくない? HDDの中を見たことがない人にはピンとこないかもしれないけど……

 テレマクロ時は自動的に120mm相当になる。レンズの設計上、一番近寄れて大きく撮れる焦点距離なのだろう。

 マクロ撮影は望遠の方が形がきれいに出るし、近寄りすぎなくても撮れるので重宝する。マニュアルフォーカスという制限はあるものの、ぜひ使ってみたい機能だ。

プロ動画アプリは後日提供される予定

Xperia 1 VI 横位置に持って撮影しているの図

 と、ざっくりと前モデルとの違いを中心に見てきた。まとめよう。

 約4800万画素のメインカメラ(Exmor T Mobile)は相変わらず優秀だ。

Xperia 1 VI 江戸城跡の巽櫓(たつみやぐら)とお堀と高層ビル。白も青もきれいに出ているけど、派手にこってりさせすぎない、映えさせすぎないのがXperia 1の良さだ

 基本画質はとてもよいし、かなり暗くないとナイトモードにならないレベルで高感度に強く、確かに暗所での映りもいい。

Xperia 1 VI 写真からの印象より暗い部屋でうちの黒猫。ISO1600まで上がったけど、黒い毛も瞳もしっかり描写しており、スマホのメインカメラもここまできたのだなあと思わせてくれる

 望遠カメラは85〜170mm相当でF2.3〜3.5と望遠端が少し暗くなったが、それは焦点距離が伸びたからだ。

 より望遠感を楽しめ、16〜170mmという広いレンジに対応した

Xperia 1 VI ビルの上からみた夕刻。雲が多くすこしかすんでるけど、その淡い感じがよかったので、170mmの望遠で撮影。ここで派手な色や階調にしないでしっとりした絵を出してくれるのがよい

 動画撮影については、残念ながら「Cinema Pro」はなくなり、アスペクト比21:9の動画撮影も非対応となった。ディスプレイの縦横比が変わったこともあるだろうが、Cinema Proはプロ向けのシネマカメラを摸しており、それらの経験がない人にはけっこうハードルが高いアプリで、利用者もそれほど多くなかったのかもしれない。

 ただし、シネマティックVlog向けアプリ「S-Cine」も用意されており、Vlog的な使い方にもいい。

Xperia 1 VI 動画アプリではクリエイティブルックの他、シネマティック用のS-Cineも選べる

 S-CineはVideo Proに比べるといささか弱いが、今後のアップデートによって、写真のプロモードに相当する「プロ ビデオ」モードが提供される予定ということなので、Video Proを使って動画を撮っていた人は慌てずに待つといいかもしれない。


 今回のXperia 1 VIは従来機のユーザーからは賛否両論出そうだけれども、新たに「Xperia 1シリーズを使ってみたい」「Xperiaに買い換えてみたい」という人にはいい。

 少なくとも、カメラ面でいえば相変わらず快適に動作してAFも連写も超快適で、アプリもとっつきやすくなった「Xperia 1」ということで、Cinema Proを愛用していた人には残念だろうけど、個人的にはすごくアリかな。

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