この連載の第16回「Macでファイルを圧縮するときのポイントは?」について、ZIP形式での問題回避策があるのでフォロー記事を用意した。
まずはおさらい。Mac OS X標準のZIP圧縮機能の問題点、その1つはファイルをWindowsで解凍すると、多数の“ゴミファイル”が一緒に現れてしまうというところだ。
これについては読者の方から「圧縮にCleanArchiverを使えば回避できる」というご指摘をいただいた。
確かに「CleanArchiver」には「.DS_Storeを含めない」「アイコンファイルを含めない」という設定が用意されており、それを有効にすれば前述のゴミ問題を回避できる。
文字化けの問題は残るものの、これについては(原始的な方法だけど)「圧縮するフォルダ/ファイル名に日本語を使わない」ということで回避できる。LZHファイルとちがってWindows側でも追加のソフトウェアなしで解凍できる点も便利だ。
というわけでご指摘に感謝。
とはいえ、Windowsユーザー向けに圧縮ファイルを添付するたびにファイル名を英数字に書き換えるのは面倒だ。なので「Windowsで解凍してもゴミも出ないし文字化けもしないZIP圧縮ツール」は常に探し続けていた――そして、見つかったのである。
その名も「Windowsで文字化けしないzipを作るAppleScript」である。……こんなに分かりやすい“そのものズバリ”の名前のソフトウェアをいままで見つけられなかった自分の検索能力の低さにちょっと絶望してしまう。
さて、ダウンロードした「Windowsで文字化けしないzipを作る.app」を「アプリケーション」フォルダにコピーしたら、同じく「アプリケーション」フォルダに別途ダウンロードしたファイル名文字コード変換ツール「convmv」もコピー。これで準備完了。あとは一般的な圧縮ソフトと同じように、圧縮したいファイル/フォルダをドラッグ&ドロップすればOKだ。
圧縮に少し時間がかかるのだけが弱みだが、そんなことは気にならないほど使えるツールだ。開発者に感謝しましょう。
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