デルが放つ大画面スリムPC「Inspiron Mini 12」をチェックする写真だから分かる(2/2 ページ)

» 2008年10月27日 09時00分 公開
[田中宏昌,ITmedia]
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ファンレス仕様で耳障りな動作音は皆無

メモリカード装着時はスロットからカードが出っ張る

 インタフェースは配列こそInspiron Mini 9と異なるが、構成は同じだ。左側面にケンジントンロックホールとアナログRGB出力、2基のUSB 2.0、右側面にSDHC対応SDメモリーカード/メモリースティックPRO/MMC対応のメモリカードスロット、ヘッドフォン、マイク、USB 2.0、100BASE-TX対応の有線LANポートが並ぶ。メモリカードスロットにはメモリカードをすっぽり内蔵できずカードが大きく出っ張るため、メモリカードを挿入したまま持ち運ぶときは注意が必要だ。

 Inspiron Miniシリーズのアドバンテージであるファンレス仕様の静音設計は本機でも引き継がれており、システムに高い負荷をかけても耳障りな動作音は発生しない。Inspiron Mini 9はストレージにSSDを採用していたが、本機では1.8インチHDDを内蔵する(容量は80Gバイトか60Gバイト)。回転部品を持たないSSDに比べて耐衝撃性は劣るが、1.8インチタイプなので動作音は耳につかず、ボディの発熱もInspiron Mini 9より少なく、ヒザの上での利用も問題なく行える。

 ACアダプタは重量こそ約180グラムと軽いが、サイズは33(幅)×85(奥行き)×59(厚さ)ミリ、ケーブル長は約255センチもあり、持ち運びにはややかさばるのがいただけない。

前面は何もなく(写真=左)、背面はバッテリーが占める(写真=右)

主なインタフェースは左右の両側面にまとまっている

底面はゴム足を除けばすっきりとしている(写真=左)。この写真のACアダプタは試作機のもので、実際の製品とは形状が若干異なる。標準で3セルのバッテリーを備える。液晶ディスプレイ上部に130万画素のWebカメラを内蔵する(写真=中央)。付属品はWindows Vista Home Basic(SP1)とドライバ&ユーティリティーDVD-ROM、Webcam用のソフトウェアCD-ROMとシンプルだ(写真=右)

ユーザーの選択肢を広げててくれる製品として要注目

店頭上位モデルのWindowsエクスペリエンスインデックス画面

 内部のシステムは、NetbookというよりもMID(Mobile Internet Device)であり、ウィルコムの「WILLCOM D4」に近い。CPUは開発コード名SilverthorneことAtom Z530(1.6GHz)/Z520(1.33Ghz)で、グラフィックス機能を統合したチップセットはIntel SCH(システム・コントローラ・ハブ)、メモリは1Gバイト固定だ。OSはWindows Vista Home Basic(SP1)のみで、現時点ではWindows XP Home EditionやUbuntsといった“より動作が軽い”OSは選べない。

 このマシンスペックだと、Windows Vistaは荷が重いと考えがちだが、実際のところは思った以上に動作する印象だ。試しに、マイクロソフトの高精細コンテンツ ショーケースページからダウンロードした1080pの動画再生は、映像が細切れで音声が途切れ途切れとなり、720pでも音声は再生できるが、映像は時折コマ落ちが発生するなど厳しかった。しかし、YouTubeニコニコ動画などを見ながらテキスト入力、メールの送受信はスムーズに行えた。過度の期待は禁物だが、標準装備のWindows Media Player 11でMP3ファイルを再生しながらInternet Explore 7でWebブラウズ、そしてテキスト入力といった程度までなら問題ない範囲内といえるだろう。とはいえ、本機に内蔵されるのはモノラルスピーカーなのは覚えておきたい。


 本機はいわゆるNetbookのカテゴリー外となる製品だが、搭載するCPUやシステム、10万円を切る価格帯からほぼ同類の扱いを受けるのは間違いない。大画面化に伴って価格は店頭モデルで9万9800円/8万9800円前後とNetbookより高くなったが、それでも重量が約1.24キロで携帯できるスリムPCとしては十分に安価だ。ファンレス仕様で、これだけ発熱の少ないスリムPCも珍しい。1Gバイト固定のメモリやOSを選択できないなど不満がないわけではないが、Netbookと同様、ユーザーの選択肢を広げるモデルとして、今後の動向には注目したい。

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