新たに登場した「LaVie Light BL100/RA」は、国内のPC市場でトップシェアを維持するNECが放つNetbookだ。既存のノートPCブランド「LaVie」シリーズのサブブランドとして「LaVie Light」を新たに立ち上げ、新しいロゴを作るなど、安価なNetbookだからといって手を抜かずに取り組んでいるのが好ましい。
発売は11月上旬の予定だが、一足先に試作機を入手できたので、まずは動画で見ていこう。ちなみに、発売前の製品のためボディの色合いや塗装の具合、インジケータのアイコンマークなどは実際の製品と異なる可能性があるとのことで、そのあたりを頭に入れておいてほしい。
動画で見る低価格ミニPC――「Wind Notebook」/「Aspire one」編
565グラムのAtom搭載UMPC「LOOX U」を動画で見る
小さくて堅くて安い「HP 2133 Mini-Note PC」を動画で見る
1台目のメインPCとして――ミニPC「HP 2133」発表会を動画で振り返る
さて、LaVie Light BL100/RAの詳細はレビュー記事やリリース記事に譲り、本機の特徴を確認しよう。
まず外観だが、往年のDOS/VノートPCをほうふつとさせるボディカラーとスクエアな形状に目を奪われる。全体をパールブラックに、キーボードをパールホワイトと明暗をつけたカラーリングも印象的だ。ボディサイズは250(幅)×176.5(奥行き)×31.3〜36.5(厚さ)ミリで、8.9型ワイド液晶ディスプレイ(1024×600ドット表示)の額縁が広いのは気になるが、これは17ミリピッチのキーボードを確保した結果だという。また、タッチパッドは画面の拡大/縮小などが行えるジェスチャー機能を備えているが、パッド面が47(幅)×29(奥行き)ミリと小さく、慣れるまでは操作しにくかった。
重量は約1.17キロで、バッテリー駆動時間は公称値で約2.6時間となる。バッテリーが出っ張ることなく、ボディに不要な突起もないためカバンへの収まりは良好だ。ただ、現時点では大容量バッテリーや増設用メモリ(標準は1Gバイト)などをオプションで用意する予定はないとのこと。


液晶ディスプレイ天面部分には光沢塗装が施されている(写真=左)。8.9型の非光沢ワイド液晶ディスプレイを備える(写真=中央)。額縁部分が大きめだが、180度まで開閉が可能だ。液晶の明るさは8段階に調整できる。主要キーで17ミリピッチを確保したキーボードを搭載する(写真=右)。キーストロークは2ミリで、スペースバーの長さは46ミリだNECのNetbook「LaVie Light」はココが違う
東芝のNetbookはなにが違う?──「NB100」ちょっとちょっとレビュー
オンキヨー、Atom搭載「minimum PC」など、ノートPC3シリーズを発表
Eee PCは天使の羽になった──S101を“いきなり”フォトレビュー
Atom搭載の低価格PC「Wind Netbook U100」を3枚におろした
低価格ミニノートPC「Aspire one」を2枚におろしてみた
デル謹製AtomノートPC「Inspiron Mini 9」の日本語キーボード版を試す
WXGA液晶+タッチパネルが強みのAtom搭載ミニPC「M912X」を試す
見た目はフツー、だがそれがいい――MSI「Wind Notebook U100」を検証する
普通に使えるAtomがいい――MSI「Wind Netbook U100」
Atom搭載「LOOX U」の進化ぶりを写真でじっくり解説する
安くて“カッコイイ”ほうの新型Eee PCキラー「Aspire one」発売直前レビュー
期待の新星「HP 2133 Mini-Note PC」の実力を試す――Windows Vista編
レノボ、「IdeaPad S10」を発表──日本市場への投入は「検討中」
Netbookとしては後発となるだけに、細かい部分で工夫が施されているのも本機の特徴だ。ハードウェア面では、左側面にあるUSB 2.0端子がLaVieシリーズで採用されている「パワーオフUSB充電機能」に対応する。LaVie Nシリーズのように、ACアダプタ接続時だけでなくPCのバッテリーからもUSB機器に充電できるのがポイントだ。
ソフトウェア面では独自ランチャーソフトウェアの「LaVie Lightメニュー」に加え、利用シーンに応じて通信環境を切り替えられる「Mobile Optimizer」やバッテリーの性能診断を行う「バッテリ・リフレッシュ&診断ツール」などが導入されている。
全国に張り巡らせた流通・販売網をはじめ、万が一の故障時も修理受け付けは24時間365日対応で、引き取りから配送まで送料無料の「NECあんしんサービス便」や、海外25カ国で修理サポートを提供する「UltraCare International Service」が受けられるなど、国内ベンダー製PCらしい手厚いサポート体制も本機の魅力といえるだろう。
そのぶん、実売価格は6万5000円前後と台湾ベンダー製Netbookに比べて高めだが、東芝のNB100よりも安価であり、激戦が続くNetbook市場でどのように受け入れられるのか注目していきたい。


シナプティクス製の多機能ドライバでジェスチャー機能は提供される(写真=左)。通信環境を簡単に切り替えられるユーティリティの「Mobile Optimizer(写真=中央)。パワーオフUSB充電機能の設定画面(写真=右)
NECのNetbook「LaVie Light」はココが違う
国内ベンダーの安心感を掲げてNECが「LaVie Light」でNetbook戦線に突入
デバイスマネージャーで見るASUS「S101」
Eee PCは天使の羽になった──S101を“いきなり”フォトレビュー
東芝のNetbookはなにが違う?──「NB100」ちょっとちょっとレビュー
Wind Netbookに“全部入り”の限定モデルが登場
これはUMPCのリベンジだ――新生「LOOX U」実力診断
Atom搭載の低価格PC「Wind Netbook U100」を3枚におろした
デルは「箱」を開けてしまったのか
低価格ミニノートPC「Aspire one」を2枚におろしてみた
動画で見る低価格ミニPC――「Eee PC」新旧比較
オンキヨー、Atom搭載「minimum PC」など、ノートPC3シリーズを発表
急拡大するミニノートPC市場に足りないモノ
デルが放つミニPC「Inspiron Mini 9」をチェックする
デル謹製AtomノートPC「Inspiron Mini 9」の日本語キーボード版を試すCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.