PC USER Pro

4万円台で買える「Inspiron Mini 9」のUbuntuモデルを試す:元麻布春男のWatchTower(2/2 ページ)

» 2008年11月05日 11時11分 公開
[元麻布春男,ITmedia]
前のページへ 1|2       

Ubuntuモデルのメインターゲットは?

ファンレス仕様の静音設計はUbuntuモデルでも変わりがない

 おそらくLinuxをプリインストールしたマシン(本機に限らず)での最大の問題は、何か困ったことが起きた場合に、それを尋ねられる人が周囲に少ない、ということである。インターネットで漠然と検索しても、膨大な情報がヒットし過ぎて、どれが自分のマシン、あるいはソフトウェア環境(ディストリビューションやGUIの違いも含め)に適合するのか分かりにくい。今回試用したマシンにはマニュアル類が添付されていなかったため、どれくらいのガイダンスが提供されるのかは分からないが、一般の人はプリインストールのソフトウェアのデフォルト設定でできなければ、その時点であきらめてしまうだろう。ただ、Netbookのコンセプトを考えれば、提供されたものをデフォルト設定のまま使う、と割り切って使うのもアリなのではないかと思う。

 そういう意味では、かえってWindows上の特定のアプリケーションに慣れ親しんでいないユーザーのほうが、UbuntuをプリインストールしたInspiron Mini 9に適しているのかもしれない。例えば筆者の場合、15年使い続けている「秀丸エディタ」、あるいはそれに相当するエディタがない、ということが理由で実際に買うとなればWindows XPモデルを選んでしまう。viは使えるけれど、viで原稿は書きたくない。同じことがGEDITにもあてはまる。日本語入力やエディタのキーアサインは、「手癖」のようなもので、一度染みついてしまうと簡単に変えることはできない。このUbuntuモデルは、そういう習慣のない人のほうが適しているのだろう。

 もう1つは、Windows XPモデルとUbuntu Linuxモデルの価格差だ。10月下旬に出荷が始まったというUbuntuモデルだが、原稿執筆時のパッケージ価格は9月5日の発表時と同じ4万9980円で、8GバイトのSSDを搭載したWindows XPモデル(プレミアムパッケージ)との価格差は5000円しかない。この価格差には4GバイトのSSDと8GバイトのSSDの違いが含まれており、OSの違いによる価格差はこれより小さくなる。

 5000円の違いで、周囲に助けてくれるユーザーがあまりいない、よく知らないOSにするか、おそらくは使ったことのあるWindowsにするかといわれれば、多くの人はWindowsモデルを選ぶに違いない。逆にUbuntu Linuxがプリインストールされた本機に適しているのは、すでにLinuxを使っていて、NetbookもぜひLinuxベースでというユーザーを別にすると、図書館などの公共機関、あるいは企業の受付などに設置するマシンというところだろうか。こうした用途には、ファンレスデザインも含めて、本機がアピールすると思う。

1基あるメモリスロットやMini PCI Expressスロット(無線LANモジュールが装着済み)には底面から簡単にアクセスできる(写真=左)。4セルバッテリーの容量は14.8ボルト 32ワットアワーで、公称駆動時間は最大3時間40分だ(写真=右)。ACアダプタは重量が約175グラムと軽いが、サイズは33(幅)×110(奥行き)×57(厚さ)ミリ、ケーブル長は255センチもある

ボディサイズは232(幅)×172(奥行き)×27.2〜31.7(高さ)ミリ、重量は実測値で約1060グラムある。主なインタフェースは両側面に並んでおり、左側面にはケンジントンロック、ACアダプタ接続端子、2基のUSB 2.0、SDメモリーカード(SDHC対応)/メモリースティックPRO/MMC対応のメモリカードスロットが配置される。右側面にはヘッドフォンとマイク、USB 2.0、アナログRGB出力、100BASE-TX対応の有線LAN端子があり、背面はバッテリー、前面は電源ランプとバッテリー残量警告ランプがある

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年10月28日 更新
  1. 有機ELの新型「iPad mini」発表 A20 Pro、IP67対応、8.5型に大型化して11万9800円から (2026年10月26日)
  2. 機能は同じでも印象はガラリ カメラなしスマートグラス「Even G2」にべっ甲柄の新色 新しい偏光サングラスクリップやチェーンも登場 (2026年10月27日)
  3. Apple、M6チップの新型「iMac」発表 CPU/GPUを最大12コアに強化、AI処理はM4の最大5倍 24万9800円から (2026年10月27日)
  4. Google「Fitbit Edge」先行レビュー Fitbit AirやPixel Watch 5との違いと選び方を解説 (2026年10月27日)
  5. M6チップの新型「14インチMacBook Pro」登場 CPUとGPUが12コアに、バッテリー駆動はMac史上最長の24時間 (2026年10月27日)
  6. サンワ、計160W給電+デュアル4K出力に対応したType-C接続対応の多機能拡張ドック (2026年10月27日)
  7. 「LAVIE Tab」の8型スタンダードモデルと12型クリエイティブモデルをマイナーチェンジ 想定ユーザー層を踏まえたスペック変更 (2026年10月27日)
  8. 試して分かった新型「iPad mini」 欲張りすぎない進化で絶妙なコストパフォーマンスを獲得 (2024年10月22日)
  9. NECPCが個人向け「LAVIE」ノートPCの新モデルを10月29日に発売 一人一人の“LAVIE(人生)”に寄り添う製品を拡充 (2026年10月27日)
  10. ゴジラ襲来の避難検証からマンドレイクの試食まで! 「CEATEC 2026」で見つけた驚きの技術5選 (2026年10月28日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー