　「dynabook AX」シリーズは、「dynabook TX」とボディを共通化しつつスペックを抑えることで、実売価格を14万円台まで抑えたバリュークラスのノートPCだ。ラインアップは従来同様の4モデル構成で、下位3モデルはリュクスホワイト、プレシャスブラック、スウィートピンクのカラーバリエーションで差別化している。

　1366×768ドット表示の16型ワイド液晶や、Intel GL40 Expressベースのシステムなど、基本的な部分を春モデルから引き継ぎつつ、夏モデルではCPU回りとHDDを強化した。具体的には、CPUをCeleron 575（2GHz）から、Celeron 900（2.2GHz）に高速化。これにあわせてFSBクロックも800MHzに引き上げられた。また、HDD容量は250Gバイトから320Gバイトへ増強されている。そのほかの仕様は変わらず、メモリ容量が2Gバイト、光学ドライブとして2層対応のDVDスーパーマルチドライブを搭載し、IEEE802.11b/g/n（nはドラフト2.0）準拠の無線LAN機能を備える。

　インタフェースは、SD／SDHC／xD／MMC／MS／MS PRO対応のメディアスロットとe-SATA（1つはUSB 2.0と共用）、ExpressCard /34 /54スロット、USB 2.0×4、IEEE1394、HDMI出力、アナログRGB、S-Video出力、光デジタル音声出力／ヘッドフォン共用端子、マイク入力、有線LAN など。

　オフィススイートは、全モデルにMicrosoft Office Personal 2007（SP1）が付属し、最上位の「AX54/J」にはPower Point 2007（SP1）もバンドルされる。OSは Windows Vista Home Premium（SP1）だ。

左から「AX/53J」（リュクスホワイト）／「AX/53JBL」（プレシャスブラック）／「AX/53JPK」（スウィートピンク）

　予想実売価格は、最上位の「AX/54J」が14万円台半ば、「AX/53J」（リュクスホワイト）／「AX/53JBL」（プレシャスブラック）／「AX/53JPK」（スウィートピンク）が14万円前後と、春モデルに比べて5000円ほど引き下げられた。4月下旬より発売される見込み。


dynabook AX夏モデルの概要（その1）
シリーズ名	モデル名	タイプ	従来比較	CPU	メモリ	HDD	OS	実売価格
dynabook AX	AX/54J	2スピンドル	マイナーチェンジ	Celeron 900（2.2GHz）	2GB	250GB（5400rpm）	Windows Vista Home Premium（SP1）	14万円台半ば
	AX/53J	2スピンドル	マイナーチェンジ	Celeron 900（2.2GHz）	2GB	250GB（5400rpm）	Windows Vista Home Premium（SP1）	14万円前後
	AX/53JBL	2スピンドル	マイナーチェンジ	Celeron 900（2.2GHz）	2GB	250GB（5400rpm）	Windows Vista Home Premium（SP1）	14万円前後
	AX/53JPK	2スピンドル	マイナーチェンジ	Celeron 900（2.2GHz）	2GB	250GB（5400rpm）	Windows Vista Home Premium（SP1）	14万円前後
dynabook AX夏モデルの概要（その2）
シリーズ名	モデル名	液晶	解像度	チップセット	光学ドライブ	GPU	オフィススイート	重量
dynabook AX	AX/54J	16型ワイド	1366×768	Intel GL40	2層対応DVDスーパーマルチ	チップセット内蔵	Microsoft Office Personal 2007（SP1）＋Power Point 2007（SP1）	約2.8キロ
	AX/53J	16型ワイド	1366×768	Intel GL40	2層対応DVDスーパーマルチ	チップセット内蔵	Microsoft Office Personal 2007（SP1）	約2.8キロ
	AX/53JBL	16型ワイド	1366×768	Intel GL40	2層対応DVDスーパーマルチ	チップセット内蔵	Microsoft Office Personal 2007（SP1）	約2.8キロ
	AX/53JPK	16型ワイド	1366×768	Intel GL40	2層対応DVDスーパーマルチ	チップセット内蔵	Microsoft Office Personal 2007（SP1）	約2.8キロ