ZOTAC以外のmini-ITXマザーも多い。年末に少数出回ったDFI製のIntel P55チップセット搭載モデル「LANPARTY MI P55-T36」が、代理店扱いとなって再登場している。価格は1万8000円前後だ。
LANPARTY MI P55-T36のソケットはLGA1156で「Lynnfield」のCore i5/7を搭載できる。メモリスロットはDDR3タイプを2基備える。なお、映像出力はないため、PCI Express x16スロットにグラフィックスカードを差して使うことが前提になる。TSUKUMO eX.は「メインマシン並みの高性能な小型マシンが組めるモデルです。その割には値ごろで、メモリも最大8Gバイトまで搭載できるなど機能の制限があまりありません。年末に他店で若干数販売したときの評判からいっても、結構売れそうな気配がありますね」と語っていた。
多彩なモデルが登場しているmini-ITXマザーだが、多くのショップで最も注目されていたのはやはり新型Atomマザーだった。SUPERMICROの「X7SPA-H」で、価格は2万8000円弱。在庫は少数だ。
X7SPA-Hは、デュアルコアのAtom D510を搭載し、ICH9Rチップを採用しているのが特徴。先々週に登場したインテルのAtom D510マザー「BOXD510MO」が2基のSerial ATAポートを備えているのに対し、こちらは6基と多い。しかもICH9RによりRAID 0/1/5/10を構築できる。そのほか、PCI Express x4スロットや2基のギガビットLANを備えるなど、豪勢な仕様だ。
初回分が売り切れたT-ZONE.PC DIY SHOPは「ワークステーションで強いSUPERMICROだけあって面白みのあるAtomマザーになっていますね。システムの消費電力がAtomで抑えられますし、ストレージ環境の自由度や拡張性も高いので、かなり本格的なサーバが作れるでしょう。ION並みの予算で、リビングPCではなく、サーバを作りたいという人にオススメです」と話していた。
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