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» 2010年03月04日 11時00分 公開

何ができる? いや、それより速度は?──net.USB対応「ETG-DS/US」の実力検証(後編)“ワイヤレスTV&DVD”もOK(3/3 ページ)

[山口真弘,ITmedia]
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USBマウスやキーボード、「複数台のPCを利用する」人にちょっと便利

ワイヤレスマウス──ロジクール「VX Nano Cordless Laser Mouse for Notebooks」

photo ロジクール「VX Nano Cordless Laser Mouse for Notebooks」

 ワイヤレスマウスはもちろん「問題なく使える」。もともと無線式で、マウスはPCと離れた場所で使うものでもないとはじめは思ったが、使ってみると意外に便利なのだ。

 ETG-DS/USを使うと、まずは、通常なら半径数メートルの使用可能範囲が“事実上無制限”になる。このほか、PCを使用する際に自動マウントするようにしておけば、普段使うワイヤレスマウスを複数台のPCで簡単に共用する/使い回すことが可能になり、ノートPCユーザーにおいては、意外にじゃまなレシーバーをUSBポートへ差さずに済むようにもなる。どうだろう、意外にアリではないだろうか。



USBキーボード──エレコム「TK-FCM006WH」

photo エレコム「TK-FCM006WH」

 USBキーボードも「基本的に問題なし」だ(基本的に──としたのは、ポインティングデバイスや音楽プレーヤー操作ボタン、指紋センサーなど、ユーティリティソフト類も必要とするいろいろな機能が付いている製品を今回は検証していないためです)。

 こちらもマウスと同様に、同時利用はしないという条件付きながら、同じ机で複数台のPCを使う人はキーボードを1つだけで済ます「自動キーボード切り替え器」代わりになる。ノートPCを持ち歩く人なら「家に帰ったら、(何も差さずに)自動的に外付けキーボードが使えるようになる」という使い方も便利そうだ。



Bluetoothアダプタ──アイ・オー・データ機器「USB-BT21」

photo アイ・オー・データ機器「USB-BT21」(Bluetoothアダプタ)

 Bluetoothはそもそも近距離無線規格なので、わざわざ無線LANでワイヤレス化する意味はあまりないのだが、機器そのものは「普通に認識」した。

 なお、携帯電話と接続してダイヤルアップ接続を行うDUNや、小規模ネットワークを構築するPANなど、すべてのプロファイルを試せたわけではないが、インプットデバイスを接続するHIDやワイヤレスヘッドセットのHSP/HFPなどは大丈夫だった。


データ通信端末──イー・モバイル「D23HW」

photo イー・モバイル「D23HW」

 データ通信端末のD23HWは、本体ストレージ領域にあるドライバイントールプログラムの起動を含め、「問題なく使用可能」だった。

 データ通信端末による3Gデータ通信を家庭内で使うことは、すでに家庭内にブロードバンド環境が整っているなら原則として必要ない。ただ、家庭に電話回線やブロードバンド回線を導入しない、ひとり暮らしの若年層などに一定の需要があるという(この使い方は賛否両論あるが)。PCのある場所は電波状況が悪いが、窓際に行けば改善される──などといった場合に効果がありそうだ。

 なお、同じような形状のUSB接続型の無線LAN子機も試してみようかと思ったが……さすがにむだかなと気がついたので断念した。



アイデア次第でさまざまな用途に使える、高い汎用性を持つ製品

photo

 USBデバイスサーバと名がつく製品は、ETG-DS/USに限らず他社からもいくつかの製品が発売されているが、その多くは対応製品が限られることも多い(プリンタとUSBメモリ、HDD程度なら対応するが、そのほかの機器はすべて不可──など)。その点でETG-DS/USは、対応機種の多さが大きな強みだ。ストレージ機器以外に、スキャナやWebカメラ、USB通信端末といった機器でも使え、しかも機能の制限“ほぼなし”で動作した。前述のUSBサブディスプレイのようにまったく使い物にならなかった機器もあるが、今回検証した機器の範囲では例外とできるほどであろう。

 細かい使い勝手も工夫されている。例えば、ETG-DS/USを利用中のPCがスタンバイの状態になると、それまでマウントしていたUSB機器はいったんアンマウントされ、スタンバイから復帰すると再度マウントされる仕組みになっている。つまり、共有したUSB機器がほかのPCで使えなくなるという心配はほぼない。新機軸の製品でありながら、完成度はかなり高いと評価できる。

 一方、若干の不安定さがあるのは否めず、HDDなどはパフォーマンスも落ちることも留意したい。普通にUSB接続する場合とまったく同じに使えるわけではない。

 とはいえ、多種多様なPC周辺機器を展開するアイ・オー・データ機器がリリースするということもあり、同社製品については動作検証作業がきちんと行われ、ファームウェアの更新で対応機種を増やしていくようだ。こういう取り組みは「自己責任でなんとかできてしまう」PCパワーユーザー以外の、大多数の一般的なPCユーザーにもうれしいといえる。

 現在所持する機器をむだにすることなく、USB機器を「ネットワーク機器化」および「ワイヤレス化」する機能“のみ”を追加できる──それも7400円ほどで。その可能性を見いだしたユーザーの間で、人気のためか在庫不足で購入しにくい状況があったこともうなずけるといえる。



在庫不足が解消される──のはいつ?

 ETG-DS/USは予想外の需要があったため、2010年3月初旬現在、出荷を一時停止している。「再開は2010年3月中旬」とのことだ。

 なお、ETG-DS/USのベース機器で、同等機能を持つとされるサイレックス・テクノロジー「SX-3000GB」(amazonで購入)もある。

 アイ・オーデータ機器によると「ETG-DS/USはアイ・オー製品として、同社製キャプチャー系製品を含めて、動作確認機種の動作サポートを行う。時期によりファームウェアが若干異なる可能性がある」という。サポートが必要な人はETG-DS/USを、自分でなんとかできる人、あるいはUSBデバイスサーバの機能を今すぐ導入したい人はSX-3000GBも検討してみてほしい。


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