先週の新製品では、複数のメーカーから登場した高級マザーボードも見逃せない。ギガバイトが投入したのは、Intel X58 Expressチップセット搭載の「GA-X58A-UD9」だ。PCI Express x16スロットを7基備えるXL-ATXサイズのモデルで、価格は6万円弱。4-Way SLIとQuad CrossFireXに対応するほか、SATA 3.0やUSB 3.0もサポートしており、ハイエンドユーザーの多いX58マザーの中でも最高クラスの仕様だ。
入荷したツートップ秋葉原本店は「XL-ATXなので、搭載できるPCケースを選びますが、話題を呼んでいるのは確かです。マザーボードの売れ筋は1万円から2万円のモデルといったところですが、最近はハイエンドユーザー向けに高額なマザーボードも割と見かけるようになりました。興味をそそる構成であることは間違いないでしょう」と語る。
そうした高額なマザーは、ほかのメーカーからも登場している。GA-X58A-UD9と並んで注目を集めていたのは、MSIのX58マザー「Big Bang-XPower」だ。価格は4万2000円から4万4000円。PCI Express x16スロットを6基備えるATXマザーで、SATA 3.0とUSB 3.0に対応している。4-way SLIとQuad CrossFireXが構築可能で、オーバークロック耐性の高いコンデンサを採用しているのも特徴だ。「最高クラスの性能を追求するユーザーに人気があります。オーバークロック時のステータスを監視するコントロールパネルも用意していますし、かなり本腰を入れて遊べると思います」(T-ZONE.PC DIY SHOP)。
一方、AMD 890FXマザーでも高級モデルが追加されている。ASUSTeKのATXマザー「M4A89TD PRO/USB3」で、価格は2万4000円弱。従来のハイスペックマザー「M4A89TD PRO」にUSB 3.0対応ポートを2基加えた構成だ。先々週登場したXL-ATXサイズの3万円超マザー「GA-890FXA-UD7」よりは低価格なものの、「AMDでハイエンド構成にしたいという人に向いたマザーです。やはりチップセットサポートのSATA 3.0だけでなく、USB 3.0もほしいという人が多く、注目されています」(クレバリー1号店)という。
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