パーツベンダーが底力を見せつけた5月のアキバ:5分で分かった気になる、5月のアキバ事情(1/2 ページ)

» 2010年06月08日 16時30分 公開
[古田雄介,ITmedia]

「ハイエンドPC欲をかきたてるマザーが続々と出たね」――“最強”が集結するX58マザー

インテル「Core i5-680」

 5月中旬にインテルからGPU内蔵タイプで最上位モデルとなる「Core i5-680」が登場した。価格3万円前後。標準クロックが3.6GHzと、Core iシリーズ全体でも最高の値となるうえ、Turbo Boost機能によって最大3.86GHzまで引き上げられるという特徴から、ハイエンド志向のユーザーにも注目されている。フェイス秋葉原本店は「公式で4GHz近いモデルということで、予想以上に注目を集めています。あとは価格が2万5000円前後まで下がってくれれば、従来のCore i5-670と同価格となるので、主力のラインで安定した売れ方もするでしょう」と語る。

 そして、それ以上に話題を集めたのが主要ベンダーが投入したハイエンド構成のX58マザーだ。とくに前評判が高かったのは、月末に初回入荷したあとは入手困難な状況が続いてるASUSTeKの「RAMPAGE III EXTREME」。4万7000円弱と高価ながら、オーバークロック耐性の高さや電源回路の品質の高さがハイスペック志向のユーザーの心をつかんだ。また、4-way SLIとQuad CrossFireXもサポートする。TSUKUMO eX.は「入荷したその日に売り切れました。やはり、オーバークロッカーが中心だと思いますよ。それにしてもCore i7-980Xがある程度出回るようになったことで、RAMPAGE III EXTREMEも含めた高級マザーが普通以上に売れている印象はありますね」と語る。

 高級マザーの最たる例は、月の中旬に登場したギガバイトの「GA-X58A-UD9」だ。PCI Express x16スロットを7基備えており、通常のATXより拡張スロット1段分長いXL-ATXサイズとなっている。4-Way SLIとQuad CrossFireXに対応し、価格は6万円弱。ツートップ秋葉原本店は「グラフィックスで最強を目指すなら魅力的なマザーですね。ただ、搭載できるPCケースが少ないので、購入をためらっている人も少なくないです。まあ、選択肢の1つとしてはあっていい製品だと思いますよ」と感想を述べた。

 同じタイミングで登場したMSIの「Big Bang-XPower」も好評だ。PCI Express x16スロットを6基備えるATXマザーで、こちらも4-way SLIとQuad CrossFireXに対応している。価格は4万2000円から4万4000円前後。T-ZONE.PC DIY SHOPによると「RAMPAGE III EXTREMEと同じく、オーバークロッカーに人気がありますね。オーバークロック向けツールが充実しているほか、コンデンサや電源周りもしっかり作られています。かなり本腰を入れて遊べると思いますよ」とのことだ。

 先週の新製品では、複数のメーカーから登場した高級マザーボードも見逃せない。ギガバイトが投入したのは、Intel X58 Expressチップセット搭載の「GA-X58A-UD9」だ。PCI Express x16スロットを7基備えるXL-ATXサイズのモデルで、価格は6万円弱。4-Way SLIとQuad CrossFireXに対応するほか、SATA 3.0やUSB 3.0もサポートしており、ハイエンドユーザーの多いX58マザーのなかでも最高クラスの仕様だ。

フェイス秋葉原本店のASUSTeK「RAMPAGE III EXTREME」用POP(写真=左)。ギガバイト「GA-X58A-UD9」(写真=中央)。MSI「Big Bang-XPower」(写真=右)

Phenon II X6の勢いでAMD 890FXマザーも好調&24コアが可能なマザーも登場

AMD「Phenom II X6 1090T Black Edition」(左)と「Phenom II X6 1055T」(右)

 一方のAMDも、4月末に登場したPhenom II X6が初回から潤沢に出回り、好調な売れ行きを続けている。それにあわせて、新チップセットの上位モデル「AMD 890FX」を搭載したマザーにもヒットが生まれている。

 その中で異彩を放っているのが、ギガバイトの「GA-890FXA-UD7」だ。前述の「GA-X58A-UD9」よりも一週間早く登場したXL-ATXマザーで、PCI Express x16スロットを6基搭載している。価格は3万1000円弱。XL-ATXサイズのため、手持ちのPCケースに乗せ換えるといった導入は難しい場合が多いものの、ハイエンド志向のAMDユーザーに注目されている。TSUKUMO eX.は「AMD系マザーで3万円を超えるモデルは滅多に登場しません。もちろん、単に高いわけではなく、冷却機構やオーバークロックツールなども充実しているので、Pheom II X6の性能を極限まで引き出すマシンが作れると思います。まあ、ケースを選ぶこともあって、数はそんなに出ないでしょうけど」と注目度の高さを認めていた。

 また、月末にはさらに上を目指せるワークステーション向けマザーもT-ZONE.PC DIY SHOPに入荷している。ASUSTeKの「KGPE-D16」で、価格は5万7800円。8コアまたは12コア内蔵のOpteron 6100シリーズを2個乗せられるマザーボードで、チップセットはAMD SR5690+SP510となる。DDR3メモリスロットも16基あり、PCI Express x16は3基。同店は「数が出るというのは期待していませんが、合計で24コアのマシンが作れるというのは夢がありますよね。まあ、現状はバーチャルPCくらいしか活用法がないかもしれませんが、とことん性能を高めたいという人にはいい目標になるかもしれません。個人用で組む人がいたらスゴいですよ」と、モンスターマザーの規格外っぷりを楽しんでいた。

ギガバイト「GA-890FXA-UD7」(写真=左/中央)。ASUSTeK「KGPE-D16」(写真=右)

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