Arrandale世代“CULV”ノートの実力は?──「IdeaPad U160」の見た目と性能に驚く:2010年PC夏モデル(3/3 ページ)

» 2010年07月09日 11時30分 公開
[長浜和也,ITmedia]
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意外と“ふんばる”Pentium U5400

ベンチマークテストの結果 Core i7-620UM Pentium U5400
PCMark Vantage Build 1.0.2.0 PCMark 2976 2501
memories 1589 1757
TV and Movies 2063 2042
Gaming 1706 1655
Music 3098 3047
Communications 3468 2348
Productivity 2311 1917
HDD 2889 3324
PCMark 05 Build 1.2.0 CPU 3132 3059
Memory 3925 3325
Graphics 1469 1521
3DMark 06 Build 1.0.2 1280×768ドット、nonAA、nonAniso 1084 1099
CINEBENCH R10 Rendering(Single) 1516 1377
Rendering(Multiple) 2760 1892

 先ほども紹介したように、日本市場で投入されるIdeaPad U160には、Arrandale世代の“CULV版”に相当する「Pentium U5400」を搭載したTMモデルが用意される。このCPUの動作クロックはWebモデルで搭載するCore i5-430UM、Core i3-330UMと同じ1.2GHzで、3次キャッシュメモリの容量も3Mバイトと共通だが、Core i5-430UMで導入されているTurbo Boost Technologyに対応せず(これはCore i3-330UMも同様だが)、Hyper-Threading Technologyにも対応しないので、同時に処理できるスレッド数はデュアルコアで2スレッドまでとなる(Core i5-430UMとCore i3-330UMはデュアルコア搭載で同時処理スレッド数が4つ)。

 統合するメモリコントローラがDDR3-800までの対応であることや(そのため、DDR3-1066メモリを組み込んでもメモリバスは800MHzで動作する)、グラフィックスコアのIntel HD Graphicsの動作クロックが166MHz、Graphics Max Dynamic Frequency有効時で500MHzであることもCore i5-430UM、Core i3-330UMと同様。その一方で、Pentium U5400ではSSE4.1、SSE4.2をサポートせず、グラフィックス機能の高画質補正技術「Intel Clear Video HD Technology」に対応しない。

 標準構成でモバイルWiMAXに対応するなど、Webモデルに比べて下位クラスのCPUを搭載しているTMモデルがワイヤレス接続では使い勝手がよろしいようにも思える一方で、多くのベンチマークテスト、特にPC USERのレビュー記事でも定番のPCMark系ではTurbo Boost Technologyの効果は絶大で、結果の値に大きく影響する。また、同時に処理できるスレッドの数も2スレッドまでに限られる。

 しかし、これらの条件はマルチスレットが関係しない利用状況では関係ない。3次キャッシュメモリの容量もCore i5-420UM、Core i3-330UMと同じ3Mバイトを内蔵するので、同時処理で2スレッドまで求めるアプリケーションまでなら、“戦力”は同程度と見ることができる。実際、ベンチマークテストの結果をチェックすると、総合結果は明確に異なるものの、個別のテスト結果をチェックすると、Pentium U5400を搭載したTMモデルもCore i7-620UMを搭載した評価機(これは米国で出荷モデルの構成と同じ)と同程度、もしくは、差が出ていてもさほど離されていない。

 通常、店頭出荷モデルは価格競争力を訴求するためにシステム構成を控えめにし、直販限定のWeb出荷モデルでハイスペックバージョンを出すが、日本市場で出荷されるTMモデルは、CPUこそ下位クラスであるものの、そのほかの構成はWebモデルを上回るなど、コストパフォーマンスという意味で優れている。掲載性能とワイヤレスネットワーク環境を重視するユーザーには、Pentium U5400を搭載したIdeaPad U160のTMモデルは、意外と実用性の高いモデルと評価できるだろう。

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