全部込みで10万円――春から始めるPC自作ライフ!(AMD編)ショップのダメ出し!(2/3 ページ)

» 2011年03月07日 07時40分 公開
[吉川慧(ぜせ),ITmedia]

「HDDはシステムとデータに分けたほうが長持ち」――大切なデータを守れ!

日立GSTの「OSO2601」と「OSO2600」。データに1Tバイト、システムに1枚プラッタの500Gバイトをチョイス

 HDDとメモリにも変更があった。当初筆者が選択していたHDDは、OSとセットの2Tバイト品1台だったが、これを日立GST「OSO2601」(1Tバイト)と「OSO2600」(500Gバイト)の2台にすることになった。樋熊氏「やはりストレージはデータとシステムに分けたほうが安定します。パーツ数が増えるので故障のリスクが増えるのではないかと思われますが、アクセスの多いシステムドライブと保存用のデータドライブと分けることによって、データ用HDDの故障リスクを抑えられます」と話す。

 容量や選んだモデルについては「2Tバイトのモデルはいま非常に安くなっていますが、仕事で大量に写真を管理する必要があったり、フルHDの動画を保存しまくるといったことでもない限り、そうそう2Tバイトという容量は使い切れません。普段使いのデータ用としてなら1Tバイトでも十分すぎると思います。それにHDDはほかのパーツよりも追加が比較的容易なので、必要になれば外付けで手軽に増設といった方法もあります。システム用に500Gバイトのモデルを選んだのは、データを書き込むプラッタが1枚なので読み込みも速く、熱を持ちにくいため長寿命を期待できるから。もちろん、SSDにするという選択肢もありますが、価格も高いので、まずはHDDの速さを知っていただいてから、不満があるようならSSDに変えたほうがいいでしょう」とさらに詳しく解説してくれた。

 メモリはCFD販売のW3UI133Q-4Gから同シリーズのW3UI133Q-2Gにシフト。「8Gバイトあれば不満を持つことはないでしょうが、まぁ、最初は4Gバイトあれば十分ですね。これも必要に感じたら追加で挿してもらえればいいので」と話す。

やりたいことが決まってないなら、グラフィックスカードはミドルレンジ以上を

GALAXY「GF PGTS450-OC/1GD5 FUJIN2.1」。補助電源ありで電源供給も安定。通常PCI Expressからの電源供給は70ワット前後が限界だが、補助電源があればオーバークロックを試すこともできる

 最後はグラフィックスカード。補助電源のいらないRadeon HD 5450搭載モデル「RH5450-LE512HD/D3/HS/G2」から、値段が8000円ほど高いGeForce GTS450カードの「GF PGTS450-OC/1GD5 FUJIN2.1」になった。

 「PCを自作してまだ何をするか決まってない場合、当然ゲームといった選択肢も入ってきます。最近のPCゲームは面白いものがたくさん出ていますからね。ただ、それ以上に要求性能が上がっているので、いざやりたいゲームが見つかっても、動作がカクカクだと買い替える必要が出てきます。しかもグラフィックスカードは全般的に価格が高いので、最初にミドルレンジ以上のものを買っておくといいかもしれません。それに、結構初心者の方でつまづくのがドライバのインストールや設定なんですが、GeForceの場合はドライバーの扱いが簡単なので入門者にはオススメですね」という。

IPSパネル採用の液晶ディスプレイ。画像はLG電子の「E2370V-BF」。価格が3万円以上なので今回は見送ることに

 そして、予算があればということですすめられたのは、IPSパネル採用のディスプレイだった。「今回は予算が10万円ということなので無理ですが、液晶ディスプレイも購入するならIPSパネルを採用したモデルがオススメです。IPSパネルは上下/左右どこから見ても色が変わりにくい、暗くなりにくいという特徴があるんですよ。色の移り変わりが遅いというデメリットはありますが、どの角度からでも見やすいので、AVマシンにするならソファで寝転びながら、テレビやDVDを観賞できるのでいいですよ」とのことだった。

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