「今後、タブレットデバイスも積極的・戦略的に投入する」という計画を述べた、イー・モバイルの第1弾タブレットデバイスが「A01HW」だ。iPadシリーズよりひとまわり小さい、7型の静電タッチパネル付きディスプレイを備えるピュアタブレットスタイルを採用する。3Gデータ通信機能は内蔵せず、Pocket WiFiシリーズなどとセットで利用するシーンを訴求する。
ディスプレイの解像度は1024×768ドットで、OSはAndroid 2.3を採用する。タブレット向けのAndroid 3.0(あるいはそれ以上のバージョン)でないのは「7型サイズで軽快な操作性を実現できるなら、バージョン2.3が合うと判断した」(説明員)ためとのことだ。
このほかの主な仕様は、プロセッサにARM Cortex-A8の1GHz、ROM 4Gバイト/RAM 512Mバイトの内蔵メモリ、背面300万画素/表面130万画素のカメラ、GPS、IEEE802.11b/g準拠の無線LAN、SDHC対応microSDカードスロット、USB Stardard-A×1、USB Micro-B(Micro USB)×1などを備える。
本体サイズは133(幅)×188(高さ)×12.64(厚さ)ミリ、重量は約500グラム。バッテリーは3.7ボルト/4800mAh仕様のバッテリーを内蔵する。2011年6月14日現在、タッチスクロール“具合”のチューニングやその他機能(プリインストールアプリケーションなど)の仕様策定中とのことで、バッテリー動作時間は後日公開する予定としている。

裏面はヘアライン加工を施した金属風デザイン、720pの動画撮影が行える300万画素カメラを搭載する。厚さは12.64ミリ。某Pad2のような“極薄”感はないもののサイズ感はほどよく小型で、違和感なく手にできるサイズである。開発中でもう少しチューニングするというソフトウェア部分は、現時点でもかなりさくさくスクロール操作できたのはなかなか好印象だこのほか、「チャージャー機能」が独特で便利そうだ。PCでよく見かけるUSB Standard-A端子を用い、本機を“ポータブルバッテリー代わり”にする機能となる。Pocket WiFi(GP02)などUSB給電に対応する機器を接続し、ポータブルルータに給電しながらタブレットでインターネット通信を行う──といった利用シーンが想定される(なお、USBスティック型のGD01を差してUSBモデムとして利用できるか、あるいはUSBインプットデバイスを差してキーボードやマウス操作が行えるか──などについては、大変すみません。聞き忘れました。後ほど確認します)。
なお、あくまで販売店側の施策だが、数年前にNetbookで流行した「100円PC(イー・モバイルのセット契約+2年契約を条件に、6万円前後のNetbook/ミニノートPCを0円〜100円に値引く、量販店実施の販売方法)」と似た販売方法でも展開する意向のようだ。日本通信のZTE製タブレット「Light Tab」のように、それほど高額にはせず、Pocket WiFiなどイー・モバイル端末+通信契約とのセット購入でA01HWを実質安価に購入できるなら、モバイルデータ通信環境を整えつつ、7型サイズが手ごろと思う層にはうれしいかもしれない。後日告知される予定の価格がいくらくらいになるか、少し楽しみだ。
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7型Android 2.3タブレット「A01HW」の外観
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