“ハイブリッドモーションPC”はアリなのか?――「FMV LIFEBOOK TH40/D」実力診断:普通のタブレットに飽き足らない人へ(1/4 ページ)

» 2011年08月15日 16時45分 公開
[鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia]

2つのスタイルで利用できるFMV新シリーズ

富士通が「ハイブリッドモーションPC」と呼ぶ「FMV LIFEBOOK TH40/D」

 富士通の「FMV LIFEBOOK TH」は、2011年夏モデルから新たに富士通のPCラインアップに加わったスレート型PCシリーズだ。

 THというシリーズ名には「Touch」「Thin」「Two Way」といった意味が込められているが、その名の通り、薄型軽量のボディにタッチパネル付きの10.1型ワイド液晶ディスプレイとキーボードを搭載し、スレート型(ピュアタブレット型)とノート型の2つのスタイルで利用できる「ハイブリッドモーション」を実現している。

 同シリーズのラインアップは、TH40/Dの1モデル展開だ。2011年5月13日の発表当初は6月下旬の発売予定だったが、その後7月22日に発売日が延期された。価格はオープンで、同社直販の「WEB MART」で7万9800円となっている。

 PC USERでは発表当初の試作機で写真&動画レビューを掲載したが、改めて製品版を入手できたため、性能や使い勝手を中心に検証していこう。

薄型軽量とコンバーチブルを両立した「ハイブリッドモーション」

 スレート型スタイルとノート型スタイルを使い分けられる、いわゆるコンバーチブル型タブレットPCは昔から各社が取り組んできたが、こうした製品はちょっとゴツくて重いイメージが強いかもしれない。実際、液晶ディスプレイを回転させて利用スタイルを切り替えるタイプは、ヒンジの強度などを確保するためにどうしてもボディが厚く、重くなりがちだ。

 だが、TH40/Dのボディは274(幅)×188(奥行き)×17.4(高さ)ミリとB5サイズのフットプリントで、特に17.4ミリという薄さが際立っている。重さも約1.1キロにおさまっており、10型クラスの液晶を搭載した小型軽量モバイルノートPCと変わらない程度だ。実測では1011グラムと公称値を下回った。

 さすがにアップルのiPad 2など、最新のiOS/Androidタブレットと比べてしまうと大きめに見えるが、この画面サイズのモバイルノートPCとしてはかなり薄型軽量に仕上がっており、気軽に携帯できる。単体のタブレットと外付けキーボードを持ち歩くよりはよっぽどスマートだろう。

 コンバーチブル型タブレットPCとしては画期的ともいえる薄さを実現しているのは、TH40/D独特の「ハイブリッドモーション」によるところが大きい。画面部分とキーボード部分の2層構造となっており、薄型のアームで接続されている。アームをたたんでキーボード部分の上に画面を重ねて使えばスレート型スタイルに、アームを立ててキーボード部分に画面を立てかけて使えばノート型スタイルとなる構造だ。

 2つのスタイルの切り替えギミックは実にスマートで、たたんだ状態から画面をスライドさせるとアームが自然に立ち上がるようになっている。この仕組みについては文字で説明するよりも、こちらの写真&動画レビューを見ていただくほうが分かりやすいだろう。

 アームの剛性感は十分で、駆動部分の精度もしっかりしている。キーボード部分と画面部分の重量バランスも適度で、どちらのスタイルで利用してもガタつきやグラつきなどは感じない。

スレート型スタイルの正面(写真=左)。加速度センサーを内蔵しており、本体を縦向きにすると、表示も自動で縦位置になる(写真=右)

スレート型スタイルから、液晶ディスプレイ部の端を持って、後方にスライドさせながら持ち上げることで、ディスプレイ裏側のアームが立ち上がり、隠されていたキーボードが現れる

キーボード利用時の後方から見た様子。スレート型スタイルでは隠れている薄型のアームがディスプレイ部を支えている

内蔵バッテリーは取り外せない。付属のACアダプタはコンパクトだが、電源ケーブルが太い

 ボディに内蔵するリチウムポリマーバッテリーの容量は23ワットアワーで、公称のバッテリー駆動時間は約6時間とされている。バッテリーパックの着脱はユーザーが行えない仕様だ。

 付属のACアダプタは、実測で本体部のサイズが36(幅)×86(奥行き)×26(高さ)ミリ、重量が146グラムと小型軽量だ。ただし、電源ケーブルは3ピンで太く長いものが添付され、このケーブル込みの総重量では312グラムと少しかさばる。

富士通パソコンFMVの直販サイト富士通 WEB MART
       1|2|3|4 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年10月24日 更新
  1. 若者向けのカラフルな新「Dell 14S」が日本上陸 11月1日まで4.5万円引きの14万9800円から (2026年10月22日)
  2. “置き場所に困る”大容量ポタ電の壁を打破! 冷蔵庫を3日動かすEcoFlow「DELTA Gen4」シリーズが日本上陸 (2026年10月23日)
  3. 折りたたみ型から薄型まで! スマホやタブレットで“本気”の文字入力に使える持ち運び用キーボードを選ぶコツ (2026年10月23日)
  4. FCCLが「FMV Keyboard X」の一般販売を開始 ハイスペックマウス「FMV Mouse X」も同時発売 (2026年10月22日)
  5. 「iPhone Duo」を1週間使って分かった、全部盛りではない“上質さ” 心地いい開閉ヒンジの内部を見るために“非破壊検査”してみた (2026年10月21日)
  6. 「Galaxy Watch9」を1週間使って分かったこと Pixel Watchと比べた使い勝手は? (2026年10月23日)
  7. スマホは「バッグの中」から「外」へ AULUMUのスリングバッグ2種で移動時のプチストレスを解消した (2026年10月22日)
  8. PFUから33万円キーボード「HHKB Professional Elite」登場! 英語配列のみで有線特化の“原点回帰” 全世界300台限定 (2026年10月22日)
  9. 約22万円の新型「Mac mini」で初めてのローカルAI体験 ストレージの価格高騰対策にピッタリかも (2026年10月20日)
  10. 14型モバイルノートPC「FMV Note U」に新モデル登場 約634gモデルに加えて「ゴジラ-0.0」コラボモデルも (2026年10月22日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー