ARMを載せたAndroidで“DOSゲーム”が復活する!:だって、こっちのほうが面白いんだもん(1/3 ページ)

» 2011年08月20日 00時00分 公開
[長浜和也,ITmedia]

ARMを載せたAndroid端末でDOSゲームが動いちゃった

 気が付くと、いまや電車に乗ったら、車内は携帯端末をじっと見つめる人ばかりだ。そんな携帯端末を見つめている人は、たいていゲームを楽しんでいる。厳しい経済状況の中、生活のすべてを仕事にささげている(え、なに、ささげさせられているって)社会人にとって、電車の行き帰りだけが自分に残された時間だ。そういう貴重な時間だから、ポケットから携帯端末を取り出して、ゲームにうつつを抜かしたいじゃない。

 歴戦のウォーゲーマーとしては、こういうときこそミリタリー系のウォーゲーム、ハッシュタグ風にいうならば“軍用図上演習”にうつつを抜かしたい。ところがだ! Androidマーケットで提供しているゲームで、作戦級な盤上ウォーゲーマーを満足させるゲームタイトルは皆無だったりするのだっ! なんだこりゃ!!

 こうなると、頼りになるのは1990年代前半に流通していた“360”や“SSI”や“SSG”なDOS版ウォーゲームだ。盤上ウォーゲームからPCゲームに移行してきた四十過ぎの古参兵なら、ディスプレイの向こうで「うんうん、そうそう」と深くうなずいてくれていることと思う。

 PC USER(というかその前身のpcupdate)では、2005年から2006年にかけて、Vurtual PCで動かすWindows 98のDOSコンソールでDOSゲームを復活させたことがあった。Vurtual PCのおかげで、Windows XP、そして、いまではWindows 7を導入したノートPCで、DOS版ウォーゲームをいつでもどこでも楽しめる。ただ、ノートPCをかばんから取り出して本体を開くより、いつも持ち歩いているAndroid携帯端末を懐から取り出してゲームを始めるのが圧倒的に“楽”だ。いま現役のAndroid携帯端末なら、CPUの動作クロックは1GHzが主流で、データストレージも8Gバイト16Gバイトは当たり前、搭載するディスプレイの解像度は800×480ドットと、DOS全盛時代のハイエンドPCを軽く上回る。

 ひょっとして、ARMを載せるAndroid携帯端末でもDOSゲームが軽く動いちゃったりするんじゃないの、と思っているユーザーに使ってもらいたいのが、Androidで動くDOSエミュレータだ。Androidマーケットでは「aDosBox」と「AnDOSBox」が入手できる。aDosBoxは無料だが、AnDOSBoxは2011年8月時点で約315円(円とドルの為替レートで変動あり)の有料アプリとなっている。

 aDosBoxもAnDOSBoxも、DOSエミュレータの部分は、「DOSBox」を採用する。このエミュレータは、異なるCPUやOSでx86で動作するDOS環境を実現するもので、オープンソースとしてコードも公開されているフリーウェアだ。すでに、Windows、Mac OS X、Linix、FreeBSDなどからSolarisにいたるまで、多くのCPUとOSで動作するモジュールが配布されている。2011年8月における最新バージョンは、ほとんどのモジュールが0.74で、DOSBoxの公式Webページからダウンロード専用Webページにアクセスできる。なお、Androidで利用できるDOSBoxもバージョンは0.74だが、こちらの入手はAndroidマーケットに限られる。

AndroidでDOS動く。「Galaxy S」(NTTドコモのSC-02B)でaDosBoxを起動すると、ブルーバックのウエルカムメッセージの下にDOSプロンプトが表示された

AUTOEXEC.BATで条件分岐も可能です

 aDosBoxにしてもAnDOXboxにしても、Androidマーケットからデバイスにインストールして、できたアイコンをタップすれば、DOSBoxが提供するDOSエミュレータが起動する。DOSエミュレータで利用できるコマンドは、HELPコマンドで表示できる。「DIR」から「CD」「COPY」「DELETE」「REN」「MD」「RD」とディレクトリやファイル操作のコマンドから、「IF」「ECHO」「GOTO」「SET」とAUTOEXEC.BATで使える分岐命令に環境変数設定まで、DOSで必要な基本コマンドはそろっている。

DOSのコマンドといえばまずはこれ、というDIRコマンドでCドライブにマウントされたmicroSDカードのルートディレクトリをリストアップする(写真=左)。DOSBoxで用意されたコマンドをHELP /ALLで確認する。それぞれのコマンドにおける“文法”は、コマンドを入力すると確認できる(写真=中央、右)

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