待望のTDP 17ワット“Sandy Bridge”搭載モデル──「LaVie M」：2011年PC秋冬モデル
性能が向上したのに12時間を超えるバッテリー駆動
2011年秋冬モデルのLaVie Mは、上位モデルの「LM750/FS」と下位モデルの「LM550/FS」が登場する。ともに、13.3型ワイド液晶ディスプレイ（解像度は1366×768ドット）を搭載する2スピンドルノートPCだ。なお、従来あったチューナー搭載モデルはなくなった。それぞれで、ボディカラーとして「プレイズレッド」「フラッシュホワイト」「コスモブラック」を用意する。すべてのカラーモデルで、天板に自己修復機能を有する“スクラッチリペア”を採用し、すり傷などから正常な状態に天板の表面を修復できる。
ボディデザインは従来モデルと同様で、本体のサイズは、330（幅）×223（奥行き）×30.5（厚さ）ミリ、本体の重さがLM750/FSで約1.9キロ、LM550/FSで1.87キロになる。バッテリー駆動時間はLM750/FSもLM550/FSも約12.8時間としている。
LM750/FSもLM550/FSも、CPUを従来の“Arrandale”世代から“Sandy Bridge”世代に更新した。LM750/FSは、Core i7-2637M（1.7GHz、Turbo Boost Technology有効時で最大2.8GHz、3次キャッシュメモリ4Mバイト）を、LM550/FSは、Core i3-2357M（1.3GHz、3次キャッシュメモリ3Mバイト）をそれぞれ搭載する。どちらもデュアルコア内蔵4スレッド同時処理対応で、TDPは17ワットだ。
CPUの変更に伴って、CPU統合グラフィックスコアはIntel HD Graphics 3000になった。システムメモリは、DDR3-1333に対応し、どちらのモデルも標準構成で4Gバイト（2Gバイト×2枚）、最大で8Gバイトの搭載が可能だ。プラットフォームもSandy Bridgeに対応するHuron Riverを採用した。Intel HM65 チップセットを搭載し、ワイヤレス接続で1080pの動画再生に対応するIntel WiDi 2.1をサポートする。
本体搭載のインタフェースは、2基のUSB 3.0にUSB 2.0（PC電源オフ時に接続したUSB周辺機器に充電できる“パワーオフUSB充電機能対応）、アナログRGB出力、HDMI出力（ver. 1.4a準拠）、有線LAN（1000BASE-Tまで対応）、SDメモリーカードスロットを備える。無線LANは、IEEE802.11b/g/nが利用できる。なお、Bluetooth、ワイヤレスWAN、WiMAX対応モデルは用意しない。
データストレージは、LM750/FSが容量750GバイトのHDD、LM550/FSが容量640GバイトのHDDを載せる。内蔵ドライブは、LM750/FSがBlu-ray Discドライブ（e-move対応）で、LM550/FSはDVDスーパーマルチドライブになる。
どちらのモデルも、OSは64ビット版 Windows 7 Home Premium Service Pack 1を導入する。また、標準で付属するアプリケーションでは、従来上位モデルだけだったMicrosoft Office Home and Business 2010が下位モデルのLM550/FSにも付属するようになった。
出荷開始は9月15日の予定で、実売予想価格はLM750/FSが14万5000円前後、LM550/FSが13万5000円前後になる見込みだ。
| LaVie M店頭モデルの概要（その1） | ||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| シリーズ名 | モデル名 | タイプ | 従来比較 | CPU | メモリ | HDD | OS | 実売価格 |
| LaVie M | LM750/FS （3色） | 2スピンドル | 基本性能強化 | Core i5-2637M （1.7GHz／最大2.8GHz） | 4GB （DDR3） | 750GB | 64ビット版7 Home Premium （SP1） | 16万円前後 |
| LM550/FS （3色） | 2スピンドル | 基本性能強化 | Core i3-2357M （1.3GHz） | 4GB （DDR3） | 640GB | 64ビット版7 Home Premium （SP1） | 13万5000円前後 | |
| LaVie M店頭モデルの概要（その2） | ||||||||
| シリーズ名 | モデル名 | 液晶 | 解像度 | チップセット | 光学ドライブ | GPU | TV／オフィス | 重量 |
| LaVie M | LM750/FS （3色） | 13.3型ワイド | 1366×768 | Intel HM65 | Blu-ray Disc | CPU統合 | Office Home and Business 2010 | 約1.9キロ |
| LM550/FS （3色） | 13.3型ワイド | 1366×768 | Intel HM65 | DVDスーパーマルチ | CPU統合 | Office Home and Business 2010 | 約1.87キロ | |
関連キーワード
LaVie | LaVie M | NEC（日本電気） | ノートPC | Sandy Bridge | 2011年PC秋冬モデル | モバイルPC | Huron River | Intel WiDi | スクラッチリペア
関連記事
- 「2011年PC秋冬モデル」関連記事一覧
新基軸の“2Wayスタイル”薄型軽量PC登場、新デザイン地デジPCも──NEC「LaVie／VALUESTAR」シリーズ新モデル
NECが2011年冬商戦向け新モデル全49モデルを発表。新シリーズの薄型軽量“2Wayスタイル”タブレットをはじめ、地デジ対応フレームPC、12.8時間動作のモバイルノートPCなど、ニーズに応じた幅広いラインアップを用意する。
“2Wayスタイル”の薄型軽量Windowsタブレット──「LaVie Touch」
新シリーズの「LaVie Touch」は、軽量タブレット／デスクトップPC、2つの利用スタイルを使い分けられるWindowsタブレットだ。重量729グラムで10時間のバッテリー動作時間を実現する。
AV機能を強化したオールインワンノートPC――「LaVie L」
映像、音楽のAV機能を強化したA4ノートPC「LaVie L」は、CPUのクロックを上げるなど基本性能の強化に加え、BDXL対応Blu-ray Discドライブなど、映像の視聴に便利な機能が追加された。
主力A4ノートに「ワイヤレスTV」モデルが追加――「Lavie S」
15.6型ワイド液晶を搭載する「LaVie S」の秋冬モデルは、エントリー向けのTV搭載モデルがラインアップに加わった。既存の3機種はCPUやディスプレイの性能を強化した。
価格を抑えたシンプルノートPC――「LaVie E」
2011年秋冬モデルでは、LaVieのラインアップに新しく「LaVie E」が加わった。必要十分な機能を備え、8万円前後と価格を抑えたエントリー向けのモデルとなっている。
無線LAN機能を強化した重量1キロのミニノートPC――「LaVie Light」
Atom搭載のミニノートPC「LaVie Light」は、約1キロと軽量なボディが特徴だ。今回の秋冬モデルでは、無線LAN機能を強化した以外は、夏モデルとほぼ共通の仕様となっている。
Core i7とメモリを強化したAV機能重視の23型フルHD液晶一体型――「VALUESTAR W」
23型フルHD液晶一体型PCの「VALUESTAR W」は、AV機能を重視したVALUESTARシリーズのフラッグシップモデル。2011年秋冬モデルはCPUクロックとメモリ容量を底上げした。
主力の一体型は新デザイン＋IPSフルHD液晶＋Core i7で大幅強化――「VALUESTAR N」
液晶一体型の「VALUESTAR N」は、ボディデザインを刷新し、IPS方式の21.5型フルHD液晶ディスプレイを新たに採用。CPUやメモリといった基本スペックも底上げした。
買ってすぐに3D Visionが使える──「VALUESTAR L」
NECは、デスクトップPC「VALUESTAR L」の新モデルを発表した。最上位モデルはNVIDIAのステレオ立体視技術“3D Vision”がすぐに使えるキットが付属する。
夏モデルレビュー：薄型多機能で意外に低価格──3D対応「VALUESTAR N」の実力チェック
プライベートルームの地デジ化は、省スペース＋省電力＋多機能の「地デジPC」も向いている。国内で最も売れているデスクトップPCの1つ「VALUESTAR N」の2011年夏モデルをチェックする。
夏モデルレビュー：家庭用テレビで十分？ それは食わず嫌いかも──「VALUESTAR W」のテレビ機能をねっちり検証
地デジPCはどうか。確かに単体価格は少し高額だが、AV機器を個別購入するシーンを考えると“ほぼ全部入り”の点は少し考えると意外にアリだ。今回は“ややプレミアム”な仕様の新型「VALUESTAR W」を検証する。
夏モデルレビュー：節電対応の“やさしい”ノートPC「LaVie S」──“家族向けPC”に適するか
手ごろなサイズと価格が特徴のベーシックA4ノートPC「Lavie S」が、デザインを一新し、パフォーマンスも向上させた。「家族に買ってあげる」PCとして、どのあたりがパワーアップしたかをチェックする。
2011年PC夏モデル：NEC、「LaVie／VALUESTAR」新モデル──基本性能を大幅強化、「個室TV」モデルも拡充
NECが2011年PC夏モデルを発表。売れ筋シリーズ「LaVie S」のモデルチェンジに加え、主力シリーズの大幅な性能強化、そしてアナログ放送停波にともなうプライベートルームへの導入を訴求する「個室TV」モデルを拡充した。
春モデルレビュー：“何でも入り”で、まさに新生活向け──“オールインワンモバイル”に進化した「LaVie M」の実力チェック
重量1.86キロ＋10時間動作の「LaVie M」が、光学ドライブやテンキーまで搭載する“オールインワンモバイル”に進化した。Core i7-660UM搭載の最上位モデルで使い勝手とパフォーマンスを検証する。
2011年PC春モデル：“地デジ＋3D”のラインアップを強化、Sandy Bridge、新モバイルノートも──NEC「LaVie／VALUESTAR」新モデル
NECのPC春モデルは、新CPUを積極採用した地デジ＋BD＋3Dの“地デジPC”、家でも外でも使える“新モバイルノート”など「1台複数役」で使える新生活向けのモデルを多数用意。2011年2月3日より順次発売する。
レビュー：さて、私もそろそろ「初めての3Dを」という人向け──3D対応「VALUESTAR L」の実力チェック
家庭用3Dテレビと同じフレームシーケンシャル方式を採用した3D対応PC「VALUESTAR L」は、どんな“3D体験”ができるか。PCのパフォーマンスチェックとともに、3D環境でゲームタイトルがどう楽しめるかを試した。
2010年PC秋冬モデル：デスクトップPCは全シリーズで「3D対応」──NEC、秋冬「LaVie／VALUESTAR」新モデル
NECが2010年PC秋冬モデルを発表。デスクトップPCは全シリーズに「3D対応」モデルを用意し、テレビ、リモートスクリーン機能、テレビ機能などトレンドに合わせた機能を強化した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
アクセストップ10
- さようなら「Crucial」――Micronがコンシューマー向け製品事業から撤退 販売は2026年2月まで継続 （2025年12月04日）
- 6万円台でSnapdragon G3 Gen 3搭載 AYANEO新ブランドのAndroidゲーム機「KONKR Pocket FIT」はスマホの代わりになる？ （2025年12月04日）
- ソニーの85型4Kテレビ「ブラビア KJ-85X80L」が41％オフ（24万8000円）で買えてしまうセール中 （2025年12月03日）
- サンワ、壁に穴を開けずにLANケーブルを延長できる隙間配線用の延長LANケーブル （2025年12月04日）
- 「TP-Link スイッチングハブ TL-SG108」が42%オフで3599円→2085円に （2025年12月03日）
- 約6.8万円の新ARグラス「XREAL 1S」登場 “Switch 2”もつながる専用アクセサリー「Neo」も （2025年12月03日）
- 「ASUS Dual GeForce RTX 5070」がタイムセールで8万1627円に （2025年12月04日）
- 大手PCメーカーの決算説明に見るWindows 11の現状とAI PCの行方 （2025年12月03日）
- 64GB構成すら“絶望”が近づく中で、CUDIMMの人気が再上昇 （2025年11月29日）
- メモリが深刻な品薄＆高騰状態に （2025年11月08日）
過去記事カレンダー
Feed Back
ITmediaはアイティメディア株式会社の登録商標です。