　NECは9月12日、23型フルHD液晶一体型デスクトップPC「VALUESTAR W」の2011年秋冬モデルを発表した。ラインアップは2011年夏モデルと同様に2機種を用意。偏光板方式の3D立体視機能に対応した上位機「VW970/FS」と、4つのカラーバリエーションが選べる「VW770/FS」を2011年9月15日に発売する予定だ。

　プリインストールOSはいずれも64ビット版Windows 7 Home Premium（SP1）、オフィススイートはOffice Home and Business 2010を採用する。価格はオープン、実売価格はVW970/FSが24万5000円前後、VW770/FSが22万5000円前後だ。

　VALUESTAR Wは、AV機能を重視した液晶一体型PC。IPS方式の23型ワイド液晶（1920×1080ドット表示）、3波デジタル放送に対応したダブルテレビチューナー、2TバイトHDD、BDXL対応のBlu-ray Discドライブ（e-move対応）、HDMI／D4入力端子、ウーファーを内蔵したYAMAHAサウンドシステムを備える。

　モデルチェンジの変更点は少ない。CPUクロックと下位機のメモリ容量を強化し、上位機の外部GPUを省いたことを除けば、主な仕様は2011年夏モデルと同様だ。いずれもCPUをCore i7-2630QM（2.0GHz／最大2.9GHz）からCore i7-2670QM（2.2GHz／最大3.1GHz）に切り替え、VW770/FSはメモリ容量が倍増し、2機種とも8Gバイト（4Gバイト×2／PC3-10600）となった。従来機は上位機にNVIDIA GeForce GT 425Mを採用していたが、今回はCPU内蔵グラフィックスのIntel HD Graphics 3000に共通化されている。

　VW970/FSは偏光板方式の3D立体視に対応。3D動画の編集や3D写真のBlu-ray Disc書き出しが可能になった。3Dテレビ番組の視聴や録画、Blu-ray 3Dの視聴、2D映像（テレビ番組／Blu-ray／動画／写真）の3D変換再生などの機能も持つ。

　ボディデザインとカラーに変更はなく、VW770/FSで選べる4色の構成はファインブラック、ファインホワイト、クランベリーレッド、ハニーブラウンだ。

下位機の「VW770/FS」は上位機と同じファインブラックに加えて、ファインホワイト（写真＝左）、クランベリーレッド（写真＝中央）、ハニーブラウン（写真＝右）のカラーも選べる

直販モデルは外部GPUやSSD＋HDDのハイブリット構成が可能

　NECの直販サイト「NEC Direct」では、基本スペックのカスタマイズ可能な「VALUESTAR G タイプW」を用意。Core i7-2760QM（2.4GHz／最大3.5GHz）やSSD＋HDDのハイブリット構成、店頭モデルでは省かれたNVIDIA GeForce GT 425Mなどが選択できる。


VALUESTAR W店頭モデルの概要（その1）
シリーズ名	モデル名	タイプ	従来比較	CPU	メモリ	HDD／SSD	OS	実売価格
VALUESTAR W	VW970/FS	3D液晶一体型	CPU強化、メモリ増量	Core i7-2670QM （2.2GHz／最大3.1GHz）	8GB （DDR3）	2TB	64ビット版7 Home Premium （SP1）	24万5000円前後
VALUESTAR W	VW770/FS （4色）	液晶一体型	CPU強化、メモリ増量	Core i7-2670QM （2.2GHz／最大3.1GHz）	8GB （DDR3）	2TB	64ビット版7 Home Premium （SP1）	22万5000円前後
VALUESTAR W店頭モデルの概要（その2）
シリーズ名	モデル名	液晶	解像度	チップセット	光学ドライブ	GPU	TV／オフィス	重量
VALUESTAR W	VW970/FS	3D対応23型ワイド	1920×1080	Intel HM65	BDXL対応Blu-ray Disc	CPU統合	Office Home and Business 2010	約17キロ
VALUESTAR W	VW770/FS （4色）	23型ワイド	1920×1080	Intel HM65	BDXL対応Blu-ray Disc	CPU統合	Office Home and Business 2010	約17キロ

新基軸の“2Wayスタイル”薄型軽量PC登場、新デザイン地デジPCも──NEC「LaVie／VALUESTAR」シリーズ新モデル

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